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ドイツで聞く緊急地震速報、こちらの人の地震に対する反応

金曜日の午前中、職場にて。

急にスマホから聞こえた耳馴染みのある「あの音」。
えっ、いや、待て。この音知っているけどここで聞こえる音じゃないはず。

各種スマホアプリをチェックすると、神奈川県西部が震源のM5.3の地震が発生。
日本の我が家のあたりは震度4。
とりあえずLine通話で夫と話す。

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まさかドイツで緊急地震速報を聞くとは思っていませんでした…。
ドイツに来て1ヶ月と少しが経過しました。

日本で使っていたスマホにドイツのSIM(O2というキャリアでプリペイド契約)を入れて使っているのですが、ドイツでは閲覧できなくなってしまったYahoo!  Japanの速報は毎日のように流れてきます。毎日の天気やオリンピックの結果、地震や台風の情報、株価の乱高下など意外とリアルタイムで知ることができます。(おっ!確認せねばと思いVPN接続せずにアクセスすると、「この地域では見られません」と毎度丁寧にはねられます。)

前日は日向灘でマグニチュード7.1の大きな地震。以前、出張した日南市の油津(広島カープのキャンプが行われている場所)にも津波が到達したと知り、NHKのニュースをインターネットでリアルタイム視聴して情報収集しながら仕事していました。トップ画はそのときに撮影したもの。

遥か離れたドイツにいて何もできなくとも、大きな地震が発生したと知るとやっぱり気分的には心配になります。。


ドイツでの地震に対する反応

2011年に発生した東日本大震災(The Great Tohoku Earthquake)や福島の原発のこと(Fukushima)は、こちらでもよく知られています。

でも、基本的には地震を実際に体験したことがない方達なので、地震に対する捉え方というのは日本に住んでいる人達とは大きく異なります。実際に聞いた話3つをお伝えします。

その1 大地震の話をされただけで耳を塞ぐ

日本の地震ってどんなんなんだ。安全なのか?とよく聞かれます。

あいにく日本は地震が多い国だからみんな地震そのものには慣れているし、建築物もBuilding Code(建築基準法)でどんなに強い揺れに対しても大破しないように設計されているよと伝えています。

ここ最近は円安でヨーロッパから日本に来る人も多いため、地震発生時ホテルで大きな揺れに遭遇したら、とりあえず扉を開けたままトイレに逃げ込むように伝えています。
大きな揺れが発生したら部屋の設備が揺れで飛んでくる恐れがあって危険だけど、トイレなら逃げ道さえ確保できていれば設備が飛んでくる心配もないから、シェルターのようなものだと。

で、この話をしていると揺れだけでなく、設備も飛んでくるのか⁉️と耳を塞がれることもあります。おじさまが怖がって耳を塞いでいました(ちょっと可愛かった)。


その2 地震を「面白い・興味深い」と、事象として捉える

宮崎付近で発生した地震の翌日の出来事です。たまたま、宮崎の地震の話になりました。“Interesting“という表現が会話中に出てきまして。

「面白いじゃないよ!、こっちは心配しているんだよ!」と一瞬イラッとしましたが、多分、地震に対する体感が一切ない方からするとこういう反応も出て来るのだと。
こちらに来て1つ学びました。


その後は滔々と日本の地震という事象について話しました。
今回の地震の規模がどんなものなのか、揺れの大きさはどうなのか、津波についてはどうなのか、現地のリスクマネジメントはどうなっているのか、事象として捉える方にはきっちり冷静に事実を話す、それで日本の自然災害について理解を深めてもらうことにしました。

その3 実は地震に遭遇したことがある!

まれにいらっしゃいます。
ドイツから日本支社にいらっしゃっていた方が日本に滞在していたとき、東京で震度4の揺れが発生しました。で、その後に聞いてみたんです。初めての地震はどうだった?と。

「いやあ、僕、日本で地震に遭うの3度目なんだよー」

日本に出張する度に地震に遭遇していたようです。
初めて地震に遭遇したのは会食中だったそうでして、揺れを感じてアワアワしていたら周りの人達がいたって冷静で驚いたと。地震の後にみんなスマホ取り出して何やっているんだと思ったとおっしゃっていました。

震度4の揺れが発生した時はホテルにいて、揺れの直後に窓から街の様子を眺めたけどなんら変化がなく、やっぱ日本だなと思ったそうです。


ちなみに、ドイツで地震は発生するのか?


実はドイツでも地震は起きています。
ドイツ西部、オランダとの国境近くの地震、ドイツ南部もアルプス山脈が一部走っておりアルプス・ヒマラヤ造山帯に位置するため地震があるんです。あとは南東、チェコとの国境でも起きています。


ちなみに、あじさいが勤務しているオフィス、上から見ると「井」のような形をしています。日本では耐震の観点からまず採用されない形です。

柱も少ないため地震大丈夫かな.…。

あっ、ここはドイツ、基本大丈夫とすでに何度か自問自答しています。

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