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『カクヨム』を1か月使ってみた感想

ちなみに私の初日PVは「1」でした。

note以外のサイトを使ってみよう企画第2段。(第1弾『Monogatary』と第3弾『NOVEL DAYS』はこちら。マガジンも作りました。

大手小説投稿サイトの一角、『カクヨム』です。総括からいきましょう。

流石の大手投稿サイト。書き手、読み手として様々なサービスが行き届いている。カクヨムリワードという収益に関するサービスも実装ずみ。異世界ものが強いのは諦めるしかないけれど、そうじゃない人も少なくない。
長い物も読まれる文化があって流石の横綱っぷり。かなり非の打ちどころがない。

という感じ。細かくいきましょう。


(1)長いものも読まれやすい

もちろん長いものになればなるほど読まれづらいのはどこの世でも同じです。でも、なるべく読んでもらえるような施策が沢山あります。
例えば「続きから読む」ボタン。どこまで読んだから忘れていても、前回読んだところまですぐいけます。

そして、結構大事なのが、元々、それなりに長いものががもてはやされる土壌があるんですよね。
たまたま3月は公式から「お題」が出て、それにそった短編小説を募集していました。その長さが「1200文字から4000字以内」と、私の基準からいけばそこそこ長いモノ。お題は2日半にひとつ出ていたので、全部参加した方は結構大変だったのではないでしょうか。とはいえ上限ギリギリの4000字書いてる人も沢山いらっしゃって、根っこからして長いものを書く気の人が集まっているんだなぁと思いました。

作品の評価が積みあがる形になっているのも大事なポイントです。たとえば全10話にひとつづつ応援のハートをつけると、10個のハートがもらえる。
つまり長いものであれば、それだけ評価が積み上がりやすいんです。そしてそれが外から見える総合的な評価になるわけです。これもカクヨムの構造として、長いものを優遇できている美点と言っていいでしょう。

長いものを書きたいと思っている私にとって、長いものがちゃんと読まれるのはとても大事なことです。ま、とはいえ、「長いものは読まれづらい」という大原則はかわりませんけど(笑


(2)評価したことがちゃんと伝わる

これ、当たり前のようで当たり前じゃありません。

カクヨムには応援のハート。応援のコメント。そしてレビューとしての★(3つまで)、そしてレビューコメント。と様々な評価の方法があって、それぞれきちんと書き手に伝わります。レビューの★とレビューコメントはフォローワーにも伝わります。(この辺りは設定により変更可能とのこと!)
カクヨム公式が金曜日にレビューをいくつか書くようで、これがnoteでいうところの公式のオススメという感じでしょうか。

ちゃんと評価したものが伝わるってとっても大事で、ノベル〇イズは正直ここが弱いと感じて、邪険になっちゃったんですよね。
ちなみに私、最初はいつも『ドサ周り(同じタグとか企画に参加した作品を読みに行って何らかの反応をしてくること)』をすることにしていて、その上での反応のあるなしの話です。何もせずに人がくるとは思っていません。

反応があると嬉しいものです。どんな小さい反応でもそれは教えてほしい。そのへんがきちんと整備されているかどうかはとても大事なことです。


PVも本当に読んだ分だけ。最初に書いたように私の初日のPVは「1」でした。なんともリアル。でもだからこそ、その数字には説得力があります。読まれたものはちゃんと読まれた。読まれていないものは読まれていない。noteは表示されればPVになるので、「沢山見られている!」と悦にひたることはできるんですけど、その辺の正確性には欠けます。良し悪しですけどね。

ページごとのPVが見れるのはカクヨムだけですね。
いや全部のサイトを見てきたわけではないですが、他は作品全体のPVだけというところが多い気がします。全10話で1話が10PV、2話が5PV、3話以降はわずかに1PV……なんて形で詳細に見ることができて、ものすごい精神にきます(笑
でも、ちゃんと知ることができるのは大きな利点ですからね。1話は調子いいのに、その先はからっきしとかであれば、引きが弱いんだな、とかいろいろ考えること出てきますからね。

(3)機能性が良い

デフォルトで予約投稿ができるとか、フリガナや強調のために文字の上につける「・」など、いろいろnoteにはない機能があってうれしいです。使いこなせているかどうかは別の問題ですが(笑

noteにあるように、直接課金する「サポート」のような機能はありませんが、そのかわり「カクヨムリワード」という機能があります。書いた小説の下に広告を表示する場合は、そのPVに応じて自動的にお金がもらえるという画期的な機能です。
ただ、結構しぶいらしい(私はまだもらっていない)ですし、そもそも引き出し可能額まで達しない人がほとんどらしいですが、機能としてはとても魅力的ですよね。広告も下にちょこっと出る程度でほとんど気になりません。

R3.5.13日追記:結局、この月のカクヨムリワードは『10』でした。つまり10円です。3000円以上にならないと引き出すことができず、保有期限は1年間。1年以内に引き出さないと紙クズになります。――これはつまり、かなり厳しいということですね(笑

それと読み合いのための小規模自主企画みたいなやつを、公式が機能として後押ししています。小説を書くと、「こういうのやってますけど、入っときませんか?」みたいに半ば強制的に入れって言われるんです。実際他の作品を読むか読まないかは基本的には自由なので、特別負担にはなりません。(もちろん基本は参加したら読むべきでしょうけれど)
そういうのを公式が後押ししていてくれるのは、企画をする側とかからすると、とてもありがたく嬉しい構造でしょう。

単純に書くエディタということでいうと、私はここに慣れすぎているので評価はいたしません。まあ今のところ好きなのはnoteです。


(4)KADOKAWAの後ろ盾があってコンテストが立派

先日、麦谷さんデビューしたりもしてましたもんね。10万字ってすごいなぁと思います。今の私には全然まだまだ書けません。

年間を通して、デビューできるような大規模コンテストがありますし、先ほど挙げたような小さなお題企画のようなものもあります。カクヨムリワードがあるので、細かいコンテストでも細かい賞金的なものが出しやすい。良くできてます。

内容もショートショート的なものから長いもの間で至れり尽くせり。
私も積極的に参加していきたいところです。


(5)異世界ものは強い

これは基本的にどこでもそうですが、カクヨムももちろん異世界ものが強いです。いっそ異世界ものを書いたらいいんでしょうね。そうしたら自分の実力のなさもわかるってものです。

だからランキング上位は異世界ばかりなんですが、実際にはそれ以外の人も少なからずいます。すそ野の広さはさすがの大手。だから別に異世界でなくてもそんなに気にする必要はないと思います。

ただ世間的な売れ線はやはりライトノベルですから、コンテストもそういった方向に寄りがちなのは仕方がないとはいえ、少し悲しいですね。


(6)まとめ

総合的にはかなり強い。という感じです。
小説の投稿サイトとしてかなり非の打ちどころがない。もちろんいろんなサイトにはそれぞれにいいところがあると思うので、ぱっと見、落ち度は見当たらなかったという感じですが。流石の大手。いいサイトでした。

次はどこに行こうかしら。やはり本丸の「なろう」かな。ノベルアップとかもちょっと気になるかな。

あえて言えば、エッセイはやっぱりnoteが圧倒的に強いですね。今度、同じシリーズで「noteを3年使った感想」でも書こうかしら。いやもう4年くらいになるかな。



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「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)