マガジンのカバー画像

短編小説等まとめ

259
自作短編小説及びその他創作文章のまとめです。
運営しているクリエイター

#小説

異世界トラック転生便~オレたちがやりました~ 第3夜【ショートショート】

第2夜はこちら ーーーーーーーーーーーー 「結局やっぱり転生してチート能力もらってあまい…

たけのこ
12日前
9

おめでたい話【ショートショート】

突然だったんですよね、本当に。 おでこの真ん中に、三つめの目ができたんです。まさに「三つ…

たけのこ
1年前
33

和の国にいでし大吸血鬼【ショートショート】【#190】

「ふははは……わしは泣く子もだまる大吸血鬼!この死者をあやつる力でこれまでも幾度となく西…

たけのこ
1年前
12

思いだす男【ショートショート】【#189】

「先生! 主人はどうなったんですか!」 「いやそれがですね。とにかく今はまだ、ちょっと……

たけのこ
1年前
13

大勝の代償とゆがんだ時間【ショートショート】【#188】

「自分に理解できないことは起こりえない……、などというのは非科学的というものじゃろう?」…

たけのこ
1年前
12

異世界トラック転生便~オレたちがやりました~ 第2夜【ショートショート】【#187…

「別にいいじゃないですか!先輩はちょっとはねるだけですよね!」  そう言って息をまいてい…

たけのこ
1年前
8

異世界トラック転生便〜オレたちがやりました〜【ショートショート】【#186】

「次はどんなヤツがターゲットですか?」  助手席から俺の手元のタブレットをのぞきこんできたのは後輩のササキだ。 「次はな……こいつだ。さえない男だな。インド料理屋でバイトしているらしい。今度はスパイスを使わせて料理させるとか、ナンを作らせるとか、そういう感じの料理モノなんじゃねぇかな」  俺は投げやりに答え、タブレットをササキのほうに放りなげた。 「バイトの帰り狙って、ここの裏の路地で……って感じですか。ちょろい案件ですね」 「そうだな。その分、稼ぎは知れてる」 「世知辛いっ

関所ができた。【ショートショート】【#185】

 関所ができた。  朝、家を出て、会社に滞在していた数時間。その間に私の住居のあるA県と…

たけのこ
2年前
10

夏空とひと筋の煙【ショートショート】【#184】

 濃い緑色の山々の向こう側。にごりのない青い空に、白いひと筋の煙がのぼっていた。 「――…

たけのこ
2年前
14

赤くそまった袖口【ショートショート】【#183】

「一緒にしあわせになろう」  そういわれたとき、私の心のなかにはまるで台風のように強い秋…

たけのこ
2年前
18

幾千粒の大合唱【ショートショート】【#182】

「今日はどうしますか?」  フタをあけた炊飯器のなかからそいつは話しかけてきた。ふっくら…

たけのこ
2年前
18

元カノに買ったクツの話【短編小説】

          1 「え、もうあと2週間くらいしかないじゃん」  思わずそう声に出し…

たけのこ
2年前
23

100年前からきた男【ショートショート】【#181】

「じゃあアレなのかい? 100年もたったっていうのに、人間は地球にしばりつけられているし…

たけのこ
2年前
16

『お正月』【ショートショート】【#179】

「いやほんとあいつはアツだな」 「まったくアツだぜ……困ったもんだ」  喫茶店では常連のおじいさんたちが談義をしていた。今日はまだ年明け早々の1月3日。喫茶店はさっき開いたばかりでまだ朝の8時だ。いくら老人は朝が早いからといって、近所のおじいさんたちが5人も集まって文句を言いあうのにはちょっと早くないだろうか。 「ねぇ、そのアツってなんなの……?」  話が聞こえてしまったわたしこと、この喫茶店の店長の娘リンはおじいさんたちのテーブルに問いかけた。 「まぁリンちゃん。その、聞か