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夕立とナスの瓦そば風。

今日はよく晴れていた。

7月のつもりで気持ちよく会社に行ったけど、
よくよく考えたら7月はもう少し先だった。

早く7月にならないかな。一日中そんなことを思いながら仕事をこなした。

定時を過ぎ、家路に着く。

もうすぐ家に差し掛かったところ。

ポツ。ポツ。ザーッ。

夕立だった。

夕立は字面だけ見れば高級みかんみたいなのに、
実際目の当たりすると、それはかなりの迫力があるといつも思う。

ゆうだち どころか、夕祟りくらいの言葉の方が合っている。

たまらずスーパーに逃げ込んだ。

何を買うか考えてうろうろする。

麺売り場にある茶そばに目がとまった。

瓦そばにしよう。

豚バラのスライスを買い。野菜売り場でなすを買う。本当はきっとネギとかなんだと思うけど、涼しい空気を感じたくて今日はなす。

店を出る頃には夕立はおさまっていて、
濡れた道路ともわっとした空気がそこにあった。

家に帰り、なすを4ミリ幅の半月切り。

豚バラを4センチくらいに切ったらごま油で炒める。

ちょっと多めのこしょう。ふたつまみのお塩。

豚バラが茶色に色づいてきたら

茹でた茶そばをフライパンに加え、チリチリ音が鳴るまで混ぜずにがまん。

深めの器に盛って、ちょっと薄めのたれを注いでお蕎麦の出来上がり。

ベランダと玄関を少しづつ開けると、
涼しい風が通り抜けた。

夕立あとのこの空気は大好きだ。



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