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グッとnote。(2019年から)

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自分が読んでグッときたnoteを綴るマガジン。こころを元気にしたり、何かのヒントになるかも。10個以上「スキ」がついた自分のnoteも綴じます。なんというか“GOODなnote”
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#経営

訴えられたら一人前

僕が若い頃、26歳頃ですが、店を始めたのもその頃で「いいお客様」「悪いお客様」がいるなんて想像もしていませんでした。 下積みの頃にいろんなお客様に出会いましたが、その時は良くも悪くも他人事で別にどうでも良かったのです。いい人だったな、やなやつだったもう来るなよ、それだけのことだったのです。自分の店じゃないからですね。気に留めなかった。 ところが自分で店を始めてみるとだんだん気になってくるわけです。 「自分の家」にヤなやつがいるということが耐え難くなってきて、それがどんどん

友は仕事を経て、仲間になる。

4年前の夏。友人の結婚式の前夜祭で福島弦(SANU CEO)に出会った。 美味しそうな肉を焼いていたら、向こうから姿勢正しくツカツカとやってきた。黒めの肌と短めのひげ。落ち着いた低い声の、くしゃっと笑うやつ。 この人と仕事がしたいと思った。友達にはなれる。それは会った瞬間わかる(そんなもんでしょ?気が合うな、みたいな感じ)。しかし彼とは、ただの友達で終わるのはもったいない気がした。 人は街で出会って知り合いになり、酒を飲んで友人になり(コーヒーでもいいが)、仕事をして仲

「週休3日制度」は”休み増やすぜ!ヒャッハー!”のためではない理由

先日、noteでこういう記事を書いたら色々広がって話を聞かれることが増えた。 Twitterでも言っているように「休み多いから良い会社アピールだ!」とかじゃない全然別な理由だ。良い会社だと思ってくれるのは嬉しいけど、ごめん、もっと重たい未来の話である。今日はその辺りを解説したい。 ゲームルールが変わったことに気づく僕はゲーマーなので仕事なんて追加クエストでまくる新手のゲームくらいに捉えている。しかもそれで飯を食っている。もはやeスポーツとも捉えられる。 本件の結論から言う

貫通

「刺さりました」「刺さった」 僕もたまに使ってしまう言葉。日本語として正しいか正しくないかは分かりませんけど、心に何かが引っかかったときに使います。 いわゆる「感情が揺さぶられたとき」です。 いいメロディかもしれないし、素敵な物語かもしれない。主人公の頑張りだったり、美味しいご飯やすばらしいサービスかもしれない。残酷な結末でもいいです。光でも闇でも関係ありません。 人の心を突き動かすものはこの世にたくさんあるのだと思います。 僕も普段はそういうものが「刺さる」側、つま

自分の商品は自分が愛したものでいい

うちの店(閉業した店舗も合わせて)実はかなりの種類のチーズケーキを製作してきました。自家製のあんこから干し柿、リコッタチーズ、甘納豆、さつまいも、カボチャ、味噌、などなど。小さなモデルチェンジなども入れたら300種類はあったと思います。 チーズケーキ、特に焼き込むタイプは何を入れても失敗しないのでアレンジがしやすいからです。別にすごいことでもなんでもなくチーズケーキの器量が大きいだけの話です。水分量と小麦粉のバランスだけに気を配れば失敗することはありません。 この定期購読マ

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社長の隣に「編集者」を

今回お伝えしたいことは、これです。 社長の隣に「編集者」を。 今年から力を入れているのが「顧問編集者」という仕事です。 企業には「顧問弁護士」「顧問税理士」などがいることが多いですが、ぼくはこれから経営者の隣に顧問としての「編集者」が必要なんじゃないかと思って始めた仕事です。 経営者は「未来をつくるクリエイター」ぼくは本の編集の仕事を主にやってきました。 いろんな著者・クリエイターの方と組んで本をつくってきましたが、ぼくのなかでは顧問編集者も、対象が「経営者」になり

居心地と買い心地。

定期購読マガジン10月最後の配信です。 (今月も本当にありがとうございました…!) ---------- さて。 何度も書いていますがカフェには"居心地の良さ"が必要です。気持ちよく過ごせる、ということが必要です。 今も「新店のキーワード」を考えるときにまず思いつくのは究極の過ごしやすさです。 とはいえそれを突き詰めていったときに頭をよぎるのは自分が通っていないお店にも「居心地のいいお店」はたくさんあるよね、ということ。 居心地がいいだけではどうやら人は通うことがで

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心を留めるな【期待も悲観もない。飲食店での働き方】

お客様に心を留めない。どんなに忙しくても何事もなかったかのように振る舞え。どんなにうまくできても無限にそれの繰り返し。新しいことは何もない。 そしてそれを受けいれろ。 ---------- 僕はカフェ(飲食店)の世界に入ってから13,4年ほど経ちます。いろんなお店や会社がありましたし、いろんなお客様に出会いました。出会いもあれば別れも当然のようにあります。 いい人もいたし、嫌なやつもいて、それは同僚でもそうだしお客様でもそうです。 お店が忙しい日もあれば、急に暇になった

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どんな質のコミュニティを持っていますか?

コロナウイルスの感染拡大によって店舗が営業できない期間がありました。そのタイミングでレシピブックの製作、販売を行うことにしました。 何かしらの書籍を作るというのは実はかなり前から興味がありまして「いつか必ず」と思っていました。 しかし飲食店というのはどうしても「毎日の食い扶持をどう稼ぐか」「今日の仕込みのこと」「営業に関わる雑務」などで手一杯になります。 攻めが最大の守りであり、守りが転じて攻勢になるように、厳密には営業に関係のないことを全力でやっていくのが最大の営業な

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いいカフェの条件

長年いいカフェについて考えています。それが仕事なんだけど。 そのとき真っ先に「美味しいお店」は条件から脱落していきます。不要であるということではなくてまずいものを作るほうが難しく「美味しい(まずくない)」は最低条件なのです。 備わっていて当たり前で水洗式トイレのようなものです。(失礼…) インフラのように人間は便利なものを求めます。美味しいはもはやそういうものと同じで求められて当たり前。答えて当たり前。 当然の需要と供給なのです。 この定期購読マガジンは月に4回の配信で、カ

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時給1000円

時給誰もが自分のプロダクトを売るということを考えない。いや、考えられない。 他の誰かが生み出したサービスや商品を売ってお金を稼ぐ。 そういう仕事が当たり前なのだ。すでに存在するものをすでに構築されたシステムで売る。 そんなに難しくはない。中には高校生でもできることがある。だから時給が1000円を下回る、なんていうことが起こる。 経営者からすると1000円(例えです)を毎時間100人に払うというのは決して安いことではないけどもらう側からすると安くはないけど高くもないでしょう。

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もう買わないでください

なんだか釣りタイトルみたいになってますが… 今日は販売の形の変化とそれについて僕が思うことを書いていきたいと思います。特に新しい内容ではないので昔から購読してくださっている方は「あぁそれ知ってる」ということもあるかと思いますがお付き合いいただければ幸いです。(今月から購読してくださっている方々もいますので。) 飲食店なのに飲食させてはいけない さて。 飲食店の形が今年の3月あたりからガラリと変わりました。 #ガラリとは 感染症の恐れがあるということで、お店を開けてた

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お客様を教育すること

いい消費者僕はうちのお客様に「いい消費者」になってほしいと思っています。 「賢い消費者」と言い換えてもいい。 (お店に好かれるお客様、という話ではないです。それはまた今度)

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美味しいという嘘

最近、パンケーキを食べる機会が多くなりました。子供が一緒だからということもありますがそうでなくてもついつい気付けば注文してしまっているということがあります。

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