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星屑コンピレーション後夜祭⑤りん

こんばんはこんにちはおはようございます!
創作処 愛染屋の総合演出、露木 凛です。

2022年10月15日16日に上演しました【星屑コンピレーション】は、愛染屋にとって実にまる3年ぶりの本公演でした。
ご来場くださった沢山のお客さま、応援してくださった沢山の皆さまには感謝が尽きません!Twitter始め、SNSでの感想も大変嬉しく受け止めております🌟🌟🌟
Webアンケート【https://forms.gle/fKkYSYyRounTawFS6】もよろしければご活用ください😊

さて、わたしによる後夜祭第3回です!
わたしは演出(劇の方向性を決める係)と原案(ストーリーの大まかなプラン出し)とチラシなどの広報媒体デザイン、などなど色々兼任しておりましたので、今回は1本目の短編【夜空】について、お話しますね☺️

【1.タイトルについて】
星団の話をしていますが、タイトルは【夜空】で、全天を指しています。
ナビで[本当の星団とは違う]と触れている通り、【夜空】の星団には恒星(自ら光る星)以外の星の子が居ました。

桃色の星の子=恒星(将来アチチになる、ブロック好きな星の子)
橙色の星の子=衛星(将来他の星の周りをクルクル(自転)しながらクルクル(公転)する、キラキラオシャレ好きな星の子)
灰色の星の子=惑星(将来海や山が現れる、お絵描き好きな星の子)

これらは、夜空を構成する星々であり、本来星団には居ない取り合わせです。つまり、この星団は全天のミニマム版なんです。故に、タイトルが【夜空】です。

【2.星の子のおもちゃの意味】
この話、読み飛ばしてもらって全然大丈夫です。お客様に『理解してもらうこと』は前提にしていない、『伝わればいいなぁ』くらいのエッセンスです。

ブロック=立体
当たり前だけど、燃料切れるまで核融合を続ける恒星の地表には不要な要素。逆に、惑星(衛星)には必要な要素。

ぬいぐるみ=キラメキ
あ、星の子たちがバスケットから出してチュールに付けていたフェルトのアレは、星の元になるガスの概念のぬいぐるみです。そのガスのキラメキは恒星の燃料のイメージ。つまり、惑星(衛星)には不要で恒星には必要な要素です。

塗り絵=創造性
地形を作り上げていく、惑星(衛星)の必須要素です。水分とか生命とかまで有するとなると彩りも出てきますし。

で、灰色の星の子は、好きなモノと必要なモノが一致しています
橙色の星の子と桃色の星の子は、不一致です。生きるって、そういうこと多いですよねぇ。理不尽。

【3.明るいバッドエンド】
この星屑コンピレーションには、わたしの考えるハッピーエンドはひとつしかありません。それは【蠍の心臓】です。つまり、【夜空】と【箒星】はバッドエンドです。
もちろん、それは『わたしにとって』なので、皆さまがどう受け止めても大丈夫です。お客さまの数だけ正解が存在します!

で、【夜空】は何がバッドエンドなのか。
それは、『未来が確定している』ことです。
人間の子どもたちは何者にでもなれる可能性を秘めています。
しかし、周りの大人たちの考え方を反映した成長しか出来ません。
伸びやかに育つ可能性を秘めた子ども達が、批判的な大人のもとで育てば批判的な人間に育ちます。(稀に成長過程で本人が気づき、反面教師にすることもある)

今作の『おっきい星』は、人間で言えば『偏見に満ちた大人』です。
自分の価値観を子どもたちに押し付ける大人と、理由は分からないけど、そういうもんなのか、と受け入れてしまう子どもたち。

わたしも常々若い世代と関わる時に、わたしの中のステレオタイプを押し付けていないか自問自答しています。

舞台を創ること以外にも創作がしたい、これまで舞台で表現してきた物語や世界をもっと知っていただきたい、楽しんでいただきたい……そんな思いから始めたnoteです。 細々と更新しておりますが、少しでも楽しいをお届けできていれば幸いです。 もしよろしければ、サポートよろしくお願いします!