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D-day から80年。ノルマンディー上陸作戦を映画『プライベート・ライアン』で再現

今年でD-dayから80年。

D-dayとは1944年6月6日のノルマンディー上陸作戦の開始日のコードネームのことですが、そのDとはDeliveryの頭文字のことです。(ウィキペディアには日付を表すDayの頭文字と書かれていますが)

このノルマンディー上陸作戦のD-dayとは「Delivery Day」であり、Delivery とは宅配という意味の他に「出産」という意味もある。

1944年6月6日、まだ日も昇らない暗い中、落下傘部隊のパラシュート降下から始まり、早朝に上陸用舟艇によるオマハ・ビーチで敵前上陸が行われたのだが、この落下部隊がコウノトリであったのだ。つまりD-dayとは一万以上の「コウノトリ」が空から舞い降りた日だ。彼らは何を運んできたのだろうか。それは明日への希望であろう。

沢山の二十歳前後の若い青年が一瞬にして命を落とした。

そんなノルマンディー上陸作戦を再現した映画がある。スピルバーグ監督の「プライベート・ライアン(Saving Private Ryan)」だ。

観たことのない方はYoutubeでSaving Private Ryanと検索すれば、オマハ・ビーチでの敵前上陸シーンを見つけられるが、かなり衝撃的だ。

Saving Private Ryan (1998年)

命の尊さに違いはあるのか?

オマハ・ビーチ(フランス)に上陸し、作戦を成功させたアメリカ軍だったが沢山の戦死者も出した。その後に続くノルマンディー地方の制圧にはドイツ軍の必死の抵抗によりアメリカ軍は苦戦していた。

そんな中、アメリカ陸軍参謀総長の元に、ライアン家の四兄弟のうち3人が戦死したという戦死報告が届いた。残る末子ジェームズ・ライアンも、ノルマンディー地方にいるのだが行方が分からない。母親は同時に3人の息子を失った戦死報告を告げられることになる。そこで、参謀総長は唯一生き残っていると思われるジェームス・ライアンを見つけ出し保護して本国に帰還させるよう指令を出す。

ジェームス・ライアンを保護する指令を受けたレンジャー大隊のミラー大尉は、8人の部隊を結成して彼を探しにフランス内部へ向かった。

戦場という現場にいない参謀総長の勝手な指令により、どこにいるかもわからない兵士一人を救うため、8人の兵士を犠牲にし結成させたミッション。

「この戦場下に兵士の命の尊さに違いはあるのか?」という疑問に、ミラー大尉は「この戦場という狂った状況でライアンを無事見つけ出し、保護し、帰還させることは唯一まともなミッションだと思わないか?」と仲間をなだめる。「これで故郷で待っている妻に胸を張って家に帰れる」と。

余談:
この映画のミラー大尉(トム・ハンクス)はペンシルベニア州出身の設定ですが、実際に第二次世界大戦では、ペンシルベニア州からたくさんリクルートされました。ペンシルベニア州は腕の良い猟師が多かったのです。

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