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三十一文字に「楽しみ」を凝縮させる

「今日はみんなで短歌を作ってみましょう!」

今年度、わたしは小学6年生の担任。
国語の授業で、短歌をつくる小単元がある。

それは、橘曙覧の「独楽吟」になぞらえて、
「たのしみは・・・・とき」で終わる形式で、
日常の楽しさを表現してみよう!というもの。

独楽吟(どくらくぎん)

橘曙覧の「独楽吟」とは「たのしみは」で始まって「・・・とき」で終わる形式でよんだ和歌のことです。
曙覧の生活や家族の幸せ、学問への態度などがよみ込まれています。

記念館のHPより

クラスの子ども達に考えさせながら、
今日はわたしも一緒に詠んでみた!!

「5・7・5・7・7」の31音でおさめる難しさ&自分の表したいことをどの言葉を使って、どの語順で詠もうかなと工夫することが、想像以上に楽しくて、ハマりそう。

たのしみは 時間気にせず珈琲を 
味わいながら 読書するとき

読書に没頭できると幸福度上がる

たのしみは 夕暮れ時の空見上げ 
グラデーションに 目奪われるとき

綺麗な空に心ときめく

たのしみは 行ったことない旅先の 
イチ押しスポット 探し出すとき

旅行の計画立てるの好き

たのしみは note開いてカタカタと 
自分の気持ち 書き綴るとき

「note」はわたしの第3の居場所

たのしみは カメラロールを遡り 
思い出浸って ニマニマするとき

写真を振り返って、余韻に浸るところまでが旅行の醍醐味

たのしみは コメダブレンド注文し 
「手帳時間」を スタートするとき

コメダ珈琲のお供は、いつも「読みかけの小説」と「ほぼ日手帳」

なんかいくらでも詠める気がしてきた!

表現を考えて試行錯誤していると「没頭」できて、これは楽しい遊びを見つけたぞ!という気持ちに。

ご覧の通り、わたしは修行が必要だけど、note上には、きっとセンスのある独楽吟を詠まれるクリエイターさんがたくさんいらっしゃるのだろうな~!

いろいろな方の「たのしみは~   ・・・とき」を読んでみた~い!✨って思った。


最後に、わたしのなかで短歌といえば、
歌人「俵万智さん」

ということで、学校の図書館で「サラダ記念日」を借りてきた。

久しぶりに読んだ「サラダ記念日」

「この味がいいね」と君が言ったから
七月六日はサラダ記念日

俵万智「サラダ記念日」

ああ、何度読んでも好き。

他にも、今のわたしの心にヒットした短歌をいくつか紹介します。

選択肢二つ抱えて大の字に
なれば左右対称の我

金曜の六時に君と会うために
始まっている月曜の朝

何してる?ねぇ今何を思ってる?
問いだけがある恋は亡骸

真夏日に雪という字と火という字
浄書している教室の隅

教室にそれぞれの時充たしおる
九十二個の目玉と私

黒板に文字を書く手を休めれば
ほろりと君を思う数秒

俵万智さんって高校教師だったんだ~!
教室について詠まれた歌があることは知らなかったので、とてもおもしろかった。

恋人を詠う歌、ふるさとや家族を詠う歌などなどそれぞれ気持ちや情景が、時に軽やかに、時に切実に伝わってきた。

あとがきで

 短いということは、表現にとってマイナスだろうか?そうは思わない。自分のなかのごちゃごちゃを切り捨て、表現のぜい肉をそぎおとしてゆく。そして最後に残った何かを、定型という網でつかまえるのだ。
 切り捨ててゆく緊張感。あるいは切りとってくる充実感。それが短歌の魅力だと、私は思っている。

俵万智「サラダ記念日」あとがき

という言葉があった。

わたしは普段、「表現のぜい肉つきまくり人間」なので、短歌を詠んでいたら、表現を洗練する練習(言葉のダイエット)に繋がるのかな~?

これから、ちょこちょこと短歌を
詠んで書き溜めてみたいと思います!

最後に一首

短歌詠む 授業楽しみ 決意する 
言葉ダイエット さあ始めよう

「マイブームは短歌を詠むことです」
な〜んて言えるくらい楽しめたらおもしろいな(笑)

みなさんの
「たのしみは     ・・・・とき」
も、よろしければ教えてください♡

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

おしまい。

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