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「一言一句聞き取れる」を目指すズボラのリスニング勉強法

こんにちは、ババヘラです。

私が英検1級を受けたとき、ボロボロだったのがリスニング。
たぶん、あそこだけフランス語が流れていたんだと思います。

本当にフランス語だったら、むしろ受験者一律0点で助かったのでしょうが、
どうやられっきとした英語が流れていたようで、
リスニングのスコアは4技能で唯一、合格者平均を下回ってしまいました。

TOEFL対策の授業でも、
大まかな内容は分かるものの、一言一句分かるようにはなりませんでした。
でも、さらに高みを目指すには、
「内容分かる」くらいで満足していられません。

ただ問題は、一言一句聞き取れるようになるために何をすればいいのかということ。
英検準1までのリスニングはクリアしてきているので、
これまでと同じ方法では頭打ちになるだろうと感じていました。

さらに私は飽き性なので、
手間のかかる対策は絶対に続かないという確信がありました。

今回は、そんな私が見つけた最強のリスニング教材をご紹介したいと思います。


ディクテーションは効くけどめんどい

実のところ、ディクテーションをやればいいというのは分かっていました。
でも、すんごくめんどくさい。

音声を流せるデバイスを用意して、
筆記用具と紙があって、ものを書ける場所にいなければいけません。
ズボラの私には、準備の時点ですでにハードルが高い

しかも、ふつうのディクテーションだと、
聞き取れなかったらいちいち手動で巻き戻さないといけません。

たった1語を聞き直したいだけなのに、
ちょうどいいところに巻き戻せなくて、
やっとのことで数回聞いても聞き取れず、字幕を表示してもう1度見る。

リスニングとは無関係の削れるであろう操作に、時間をとられてしまいます

しかも私は手書きがあまり速くないので、
「聞き取れたけど、手が追い付かなかったからもう1回聞かなきゃ」
というケースが多く、うんざりでした。

一言で言うと、従来のディクテーションはロスタイムが多い

ただでさえ苦手なのに、こんな勉強したいわけがありませんよね。
というか、私は「もっと効率のいい方法があるはずだ」と思って、
リスニングはろくに取り組まずにいました。

まるでズボラ専用のディクテーションアプリ

そこに舞い降りた救世主が、TEDICTです。

その名の通り、TEDをディクテーションするためのアプリです。
iOSでは、800円買い切りです。

有料か、と思ったそこのあなた。
ニトリじゃないですが、このアプリを入れる価値はお値段以上です。

801回聞いたら、1回あたりのコストは1円未満。
むしろ、買い切りでいいの?と驚くくらいです。

無料のTEDアプリでいいや、とあなどるなかれ。

TEDICTはただ動画を流して、メモをとらせるアプリではありません。
ディクテーションのためにほしい機能が、これでもかと詰まっているんです。

下の画像が、TEDICTのディクテーション画面になります。
スクリプトが全部伏せ字になっていて、
正しいアルファベットを入力すると伏せ字が外れます。

正解の語をそのまま伏せ字にしているので、
文字数もヒントになります

この基本の機能だけで、どれだけの省力化につながることか。
私としてはもう大満足なのですが、
TEDICTのポテンシャルはこんなものではありません。

1銭ももらえないけどTEDICTを褒めちぎる

このアプリの素晴らしいところはいくつもあるのですが、
まず、スマホ1台あれば完結するところ。

私はTEDICTのおかげで、
通学時間をディクテーションにあてられるようになりました。
これだけで毎日30分はリスニングを確保できるのですから、
大助かりです。

また、スマホ入力の方が手書きより速い私にとっては、
ストレスフリーな教材でした。

さらに、TEDICTでは入力するアルファベットが答えと合っていないと、
はじかれて入力できないので、
自分が聞き取った文が合っているか瞬時に分かります

書き取った文とスクリプトを、自分で照合する必要はありません。
1字1字チェックしてくれるので、スペルミスにも気づけます

聞き取れなかった/入力が追い付かなかったという場合は、
(1文が長い場合は文節)ごとに聞き直せます

それでも分からない場合は、
ヒント機能で1単語丸々飛ばすことができます

この機能が非常に重要です。
語学において、知らない単語はどうやっても分かりません。

特に、固有名詞には知らなくていいものも多いので、
そこで足止めを食らわないシステムは画期的です。

本当にムダが少ない。あるとしても波平さんの髪ぐらいです。

極めつけは、辞書機能。
ディクテーション中に知らない単語が出てきたら、
その単語をタップするだけで、辞書を引けます。

いまだかつて、初見の単語が出てこないTEDを見たことがない。

辞書も英英・和英と豊富です。
ときどき、TEDICT内の辞書だと出てこない単語もありますが、
そのときもその単語をコピペして、
別の辞書アプリで調べればいいだけなので、負担は全く感じません。

単語とかいうレベルじゃなく文意がとれない!というときも、
Google翻訳機能がついているので、理解の一助になります
(機械翻訳クオリティなので、ないよりはマシという程度ですが)。

新出表現の保存に使える、文のブックマーク機能まであります。

1本のTEDを文ごとに分割した、目次のようなページ。

ブックマークした文には、何文目かを示す数字の左上に印がつきます。
数字の上の黄色い丸は、3つ点灯しているところから始まりますが、
入力を間違えすぎたり、ヒントを見すぎたりすると消えていきます。

TEDICTから受けた恩恵

私はTEDICTを導入してから、
5分のTEDを1時間ほどでディクテーションできるようになりました。
私のディクテーションがスムーズというわけではありません。

何語も何語も聞き間違えてこれですから、
TEDICTがいかに効率的なツールか分かるでしょう。

1度アプリを閉じても、前回の続きからディクテーションが再開されます。
そのため、まとまった時間が確保できなくても、
「1文だけ」という究極のスキマ学習までできてしまいます

めんどくさがりには、中断・再開のしやすさも大切なポイント。
準備が大変な従来のディクテーションでは、
2,3文のためだけに机に向かえる人は少ないのではないでしょうか。

それに比べ、TEDICTは圧倒的に気軽です。
イメージとしては、ディクテーション特化型Duolingoといったところでしょうか。

私のTEDICT活用法

ぶっ続けで1本やるのは集中力的に厳しかったので、
私は時間で区切って進めていました
電車に乗っている間とか、学校についてから始業まで、とか。

私のように1本のディクテーションに1時間かかるとすると、
朝30分、夜30分やれば1日で1本終わりますし、
1日10分だけでも1週間で1本終わります。

TOEFLなどの試験対策には、
サムネがイラストのものをおすすめします。


このタイプのTEDでは、
アニメーションに沿ってナレーターさんが話してくれるため、
アカデミックイングリッシュを試される状況にかなり近いと思います。

一方、サムネがTEDスピーカーの写真になっているものは、
私たちがTEDと聞いて最初に思い浮かべる、スピーチの動画です。

さまざまな活動をした張本人が壇上で話すため、
良くいえばナチュラル、悪くいえばくだけた表現が入ってきます。

また、ネイティブスピーカーの場合はスピードの緩急が激しく、
非ネイティブだとなまりがきついことがあります。

以上の傾向から、スピーチ方式のTEDは、
日常会話など、実際に誰かが話すのを聞き取りたい方におすすめです

おわりに

TEDICTのよさを強調しすぎるとサクラを疑われるかもしれませんが、
本当に、TEDICTにはもっと早く出会いたかった(なんて安っぽい表現)。

TEDICTを使ってから、今までは分からなかった
英文の細かい部分まで聞き取れるようになってきました

実は、このアプリを私に教えてくれたのは父なのですが、
父は現在、英検2級を目標にがんばっています。
TEDICTは、リスニングを基本から強化したいという方にも便利です。

寝転がりながらでもできるディクテーション、ぜひ体験してみてください。

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