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【ブログ】OT:大人であるなら

おはようございます!OTの話、更新します。

計7回、転職をして勤務を果たしたのだけど、少しずつ現場に慣れてきた。
少しずつ子どもたちの生活のしづらさも、見えてきた。


小学校に入っている子が、作業療法の遊びの場面で、バランスボールを転がして『ぼよーん』って跳ね返って戻ってくることを笑いながら1人で繰り返し遊んでいることがあった。
先輩OTさんが声を掛けると振り向くが、提案した遊びには興味を示さず、また1人で遊んで笑っていた。

私は遊びにこだわりがあるのかな?とか、遊びに偏りがあるなあとか、その場で見える程度のことしか考えられなかったが、本当はもっと生活場面で困ったことが起きやすい状況だったのね。


小学校に入っている子ということは、社会生活が始まっている・集団でのやり取りが始まっている子ということ。
そのような子が、1人でこだわりを持った遊びをしていると、周囲の子とだんだん合わなくなってくると、先輩OTさんに教えてもらった。
まだ低学年だから本人も周りの子も自分に注意が向きやすく、『他の子と違う』と気付かないことがあるそうだけど、これから学年が上がるにつれて、周りの子が『あの子は何か違う』と気付いて離れてしまう可能性があるそう。

遊びに誘っても返事をしない、ルールの理解が不十分で違ったことをしてしまう、本人のこだわりのある遊びを周囲の子に押し付けてしまう、、、などが起こりうる。

作業療法では、子どもとの遊びを通じて他者への気付き・関心や、関わり方を育てていくようにしないといけない。


この子の興味の幅も狭く、なかなかヒットする遊びに出会わないのが現状のようだけど、この子が「あっ、この遊びって面白いかも」「先生とこうやって遊ぶのも楽しい」と思ってもらえるようにたくさんの提案と経験を提供することが、私たちOTの仕事になる。


遊びって難しいなとつくづく思う。
全ての条件に合わせた遊びを提供することができて、子どもたちとの作業療法が成り立つんだなあと、ハードルの高さにすでに遠い目。

でも、遊びで子どもたちの社会性が広がる手助けになるんだと思うと、遊びってめちゃめちゃ素晴らしい活動だなって興奮する!

子どもたちがキャッキャ楽しそうに笑ってる間に、人間関係を知ったり学んだりするんだもの。ここは大人が一肌も二肌も脱いで、本気の遊びを教えてあげようってもんでしょ!



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