📚どりかむ図鑑～こあら副店長・2cm 前編～📚

こんにちは、380です。
株式会社どりーむずかむとぅるーのスタッフを根掘り葉掘り調べる「どりかむ図鑑」の第3回目です！

今回ご紹介するのはどりかむ内でも歴史のある中野新橋の店舗「こあら」の2cmさんです。

旗艦店「まら」とはちがった「こあら」の魅力を紐解いた結果、そこには飲食業界未経験でどりかむに入社した2cmさんの人となりが影響してるように見られました。

今回もボリューム満点な前後編になっています。先ずは前編で「こあら」のお店について徹底解剖！

人に恵まれて、今がある

－いつものごとくYouTubeで予習してきたのですが、改めて自己紹介をお願いします！
2cmさん（以下敬称略）：えーとなんですかね、「こあら」の一応店長でいいんですかね、店長の役割をやらせてもらってます。どりかむでは2cm（ニセンチ）と呼ばれています。（本名は中嶋悠さんです）

－「2cm」の由来はラッパーのときの名前「ツーコンマイク」から来てるんですよね？
友だちがあだ名として「2cm」って呼んでたんで、そのままどりかむでも呼ばれるようになりました。

今では常連さんからも「2cm」って呼ばれますね。本名よりも「2cm」ってあだ名の方が愛着もあるし、中嶋って呼ばれてもたぶん気付かないですね（笑）

－どりかむ歴はどれくらいですか？
10月で8年になります。

はじめは友だちと音飯（まらの前進店）にごはん食べに行って、その2ヶ月後くらいに「世界料理レストランWHALE（現在はトルカリ高円寺に業態変更）」が開店するってことで、そこでバイトしない？って誘われて。

それからは転々としてて「WHALE」行って「くじら」と「こあら」でバイト掛け持ちして、そのあともどりかむ内を行ったり来たりしながら、「まら」ができたときもオープニングスタッフとして1年半くらいやって、「こあら」に帰ってきて、いま、って感じです。

－昨年のYouTubeの時点では次期店長って呼ばれてましたよね。
そうですね、その表記でもあってます。店長候補です。

「こあら」の歴史で言うと、割と長く7年くらい店長をやってた前任がいなくなって、「こあら」をよく知るというか、ずっといたから「俺やりますよ」と。だから会社側から任命された訳でもないんです。なのでずっと候補と呼ばれているのはそこだと思います。

店長不在で、常勤の宇野（取締役専務）のサポートを受けつつ、みんなで店をやってるって感じです。

中野新橋で形成された「こあら」という空間

－なんで「こあら」っていう店名なんですか？
音飯2号店を作るってなったときに小田島さん（どりかむにゆかりのあるイラストレーター）に描いてもらいました。

後日詳細を確認したところ、2010年8月に小田島等さん×箕浦建太郎さん「夏休みの宿題展」というライブペインティングを音飯で行い、その際に小田島さんが描いたこあらを代表の清水が気に入ったのがきっかけだったようです。また、当時常連のゲッターズ飯田さんに音飯2号店を出す相談をした際のアドバイスのひとつに『老若男女みんなにかわいいと思ってもらえる』というのがあり、小田島さんのこあらだ！ということから、2号店用に改めて制作していただき、店名も「こあら」になったようです。
実はスタッフのなかには、看板のこあらは元々あった作品だと勘違いしていた者もいて、小田島さんならではのアノニマスな作品でもあるのです！

－え！知らなかったです。このロゴも小田島さんの作品だったんですね。「こあら」も山形料理ですよね？
そうですね、山形料理居酒屋です。

レシピは総料理長の我妻が考えたものが主立ってあって、あとは「こあら」のある中野新橋が高円寺よりかは下町っぽい感じなんで、家族連れとか町の人たちがくるような居酒屋です。

和食は「まら」とリンクしてて、宇野が「WHALE」に務めてたんでそこから持ってきた洋食っぽいものだったり、ランチ営業を始めるにあたってカレーとかは強く押し出してますね。「まら」は和食に完全に寄っててそこがちょっとちがうというか、「こあら」は洋食も出しつつと言う感じですね。

－おすすめメニューはありますか？
洋食ですかね。スペアリブとか。山形料理を基本としつつ、「こあら」でしか食べられないメニューって言うとスペアリブかな、と。

「まら」は“山形料理”や“高円寺 居酒屋”って調べて来る人もいると思うんですけど、この町は検索して食べに来るような場所ではなくて住んでる人が食べに来る場所なので、「山形料理です」って強く打ち出しても毎回来てくれる人にとっては同じメニューだけになっちゃうので、飽きないように幅広く扱うって感じですね。個人的な見立てですけど。

－実は私も中野新橋には初めて降り立ちました。商店街があったり「町」って感じですよね。
そうですね、お客さんから聞いたんですけど元々は花街で芸者さんとかが通ってたらしくて。だから「新橋」っていう名前がついてるみたいです。相撲部屋もありますし昔からの料理屋さんだったり、飲み屋街として栄えてきたようです。

「こあら」はそこまでサラリーマンが集中するような感じではなくて、客層も家族連れやカップルの方も多いですね。年齢層で言うと20代とか若者はあんまりいないです、30代前半～60代くらいまでですね。

「こあら」は今年2021年5月1日で10周年を迎え、おかげさまで年季はあるんですよね。10年間やってるっていう、土地に根差してる部分も「こあら」の強みですね。

考え事するのにも丁度いい、「こあら」ならではの魅力

－ちなみに「まら」はワイワイした雰囲気だと聞いたんですけど、「こあら」はどうですか？
「まら」のワイワイっていうのは活気があるという意味だと思うんですけど、活気で言うと「こあら」もありますけど、個人的には割と自由にマイペースに食べたり飲んでもらえればいいかな、と。

例えば女性客一人で来店されても、そんなにガツガツは話しかけないです。話しかけて嫌な人もいるだろうし、むしろ話しかけてほしい人もいるとは思うんですけど。会話から始める接客ではなくて最低限配慮する接客をしたうえで、あとは自由に楽しんでもらえればいいかなと。男性女性関係なくですけど。

よく来てくれるけど名前は知らない、そんなおひとり様が飲んでふら～っと帰っていかれるってことも多いですね。

僕の見立てだと「まら」の方がフレンドリーさというか、しっかり受け答えできるスタッフがいるんで安心感あって飲みに来る人も多いと思うんですけど。何ですかね、「こあら」は考え事するのに丁度いいかもしれません（笑）

－それ、いいですね！（笑）
ひとり、ぼけ～っと考えながら飲んだりとか。

喋りたい人が食べに来たら話すし、当たっているかはわからないですけど、なるべく空気は汲み取るようにしてるんで。飲食店はどこもきっとそうだとは思うんですけど。

「こあら」は座敷があるんで赤ちゃん連れてくる家族もいますし、カップルはテーブルもカウンター横並びでも座れるし、割と使い勝手はいいと思うんですよね。家族連れとかごはんだけ食べに行こうか、っていうのがメイン層としてありますね。

ーそうなんですね、「まら」と「こあら」とどんな違いがあるのかな、と思ってたんですけど、結構雰囲気は違いそうですね！
そうっすね、僕も「まら」に行くと、いままでのどりかむっぽさではないなって感じますね、もちろん好きですけど。

僕は内側の人間で年数も経ってるっていうのもあるんですけど、「まら」はいま旗艦店として新機軸感はあって、でも未来はあそこに到達するんだろうなと思ってるし、それがどの店でも同じクオリティで出せるといいんだろうなって思いますね。

「まら」と「こあら」は歩んでいく道が一緒だし、同じような歩み方をしていくので。そうなると「こあら」はこのカラーで突っ走ることもできるんですけど、どりかむ内でお互い同じ感覚でやっていくんだったら、「こあら」が「まら」のいいところも吸収していく必要はあるんだろうな、とは思っています。「まら」が旗艦店なんで。

－メニューだけでなく雰囲気とかも含めて寄せていくという感じですか？
気持ちとしてはそう思っておくべきなんだろうな、って（笑）

きっと経営陣も、「まら」に寄せていくことを求めているわけではない、ってことはわかってるんです。「こあら」だってお客さんとのやり取りで出来上がったものだから、それをこっちがコントロールして作り上げることも無理な話なんで。

ただ、なんですかね、（歩み寄っていく）その気持ちくらいは持っててもいいんだろうなって思ってます。

－それって今後の「こあら」の動向としては気になる部分ですよね。
そうですね、ここは高円寺ではないんで。でも、気持ちは一緒なんですよ。

「お客様にとっても従業員にとっても居心地の良い場所」っていう企業理念はみんなの中にあるんで。僕ら「こあら」従業員はいまこれが居心地の良さだと思ってるし、他に居心地の良さがあるんだったらそれも見てみたいなって思ってます。だからガラッと変わるってことはないんですけど。

－なるほど。どりかむのキーワードでもある「居心地の良さ」について触れられていましたが、前編はここまで！後編では2cmさんならではが生み出す「居心地の良さ」を紐解いていくのでそちらもお楽しみに！

＜取材・文・撮影 380＞

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