障害のある方にAdobeソフトを教えています。

はじめまして、aisanと申します。
現在就労継続支援B型という施設で、WEBデザインを担当している就労支援スタッフです。

就労支援施設を利用される精神障害の方を主に、Photoshop、Illustratorのスキルアップ支援を行っています。

また先日、現在の職場で障がいのある方にAdobeソフトをレクチャーしている実績と、これまでの経歴を面白がっていただいて、Adobe社の選考に受かり「Adobe Community Expert」に認定されました。

Adobe Community Expert 認定いただきました

障害福祉の業界に来てまだ1年未満の駆け出しですが、
これまではグラフィック系のフリーランスを約7年ほど、それ以前はWEB制作業界でディレクターをしておりました。
幼少期からPowerMacがおもちゃだったので、実務経験を抜きにしてもPhotoshopとは長いお付き合いです。

異業種から障害福祉業界に来たのは、自分がうつ病になったことがきっかけでした。
私自身が就労支援施設への門戸をたたき、プレミアプロを覚えたいなあと今の会社に利用登録し、利用者として通所しているうちに、職員の皆さんから「こいつ実はスキルがあるのでは…?」と認めて頂き、いつのまにか利用者からデザイン部門のスタッフとして働く立場になっておりました。

私のいたクリエイティブ業界と、福祉業界は色んなことがとても違っていて、毎日がカルチャーショックのような日々です。
ただそんなショックが刺激的でもあり、自分がここにいる意味のような気もしております。

そして、「人に教える」という経験を初めて積ませてもらった今の環境に感謝しています。

障がいの有る無しに関わらず、人に何かを教えて喜んでもらうことはとても楽しいです。
私は今、Adobeソフトを就労支援の利用者さんにレクチャーしていくことを通して、より精神障害者の方のクリエイティブな雇用の可能性を広げられたらと思っています。

精神障害をお持ちの利用者さんは、皆さんそれぞれの事情やご病気、障害特性があります。
でも、自分に合った就労支援施設を探して門戸をたたいてきた方々なので、真面目にスキルを習得しようという向上心にあふれています。
障がいの有る方に、軽作業や単純作業ではなく、Adobeソフトを使ってもっと創造的なお仕事や、自分を表現するスキルを獲得するきっかけに私がなれればと思い、日々試行錯誤しています。
また、クリエイティブなリモートワークの可能性も模索出来たら、より精神障害を持った方々の選択肢が広がるのではないかと考えています。

私は幸い自分がフリーランスとして働いていた経験や、WEB制作業界にいた経験があるので、その経験とそこで得た知識を利用者の皆さんの就労に役立てるような情報発信をしたいと思っています。

まだまだ課題が多く、私自身福祉の未経験者なので、学びながらにはなりますが、ここではそういった私の日々の記録を発信していけたらと思います。

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