日本大学の薬学部でこういった事件があったらしい。

こういった話は個々だけではなく、あちらこちらで聴いたりする。

依存心の強い、かつ能力が低い人間の場合、しばしば、能力の高い人間を求め、スカウトをするが、実際に働いてみると、嫉妬などの負の感情や、もしくはマウンティングをしたいものだから、高い能力を持つ人をけなすようになっていく場合もあるみたい。

もちろん、こういうことばかりではないのだろうけど、しばしば、トラブルの火種になっている。

なぜ、この記事を取り上げたかというと、実は、こういったスカウトで、トラブルになったケースがリアル知人にもあった。

私の知人のHは、ある大手の企業の研究部門で働いており、ある時、論文ドクターで、博士号を取得する機会があったので、取得したらしい。

もともと、私の知人は博士課程への進学を希望して博士号を取りたかったらしいが、どうも、バイト先の子と、できちゃった婚をしてしまった結果、可及的に速やかに職につかなければならなかったという問題がある。

むろん、バイト先のその子が、なんとか、働き続けていれば、数年、時間は稼げていたかもしれないけど、子供ができたとたん、仕事を辞めてしまったらしく、私の知人は、かなりシビアな時間で、就職活動をして、最終的に、企業に勤めたらしい。

まあ、少子化対策がどうのこうのとか、そういっている連中がいるが、二次元の嫁の方が、三次元の嫁よりも良かったというケースもあるわけだな。まあ、正直、野郎のことは知ったことではないけど、まあ・・・結婚しない方がよかったというか、三次元の嫁がいない方がよかったというケースも存在するのかもしれない。それは別の知人のケースでも考えさせられることが前に合ったから。それで、私の知人はその後、この枷によって、受難が起きたのだから。

結局、その企業で、研究職につくことになり、その際に、博士号をとる機会があった。その当時、実験データの中で、比較的商品開発に繋がらなさそうなデータを使って、アカデミックに報告するということが行なわれており、しばしば、論文ドクターという手段に繋がっていたそうな。

今だと、研究開発よりも、海外にものを売ることを中心に考えたり、目先の利益を考えているようなのが増えたようなので、論文ドクターは難しくなっているようだが、それよりまして、大学側が博士課程に学生を呼び込むために、論文ドクターを受け入れなくなったという姑息な工作活動をやった結果だとも揶揄されている。無論、今でも論文ドクターは行なわれているらしいが、地下に潜っているので、そういうのをやってくれる先生方を探す必要があるだろう。「信頼できる先生」をな。

こんなおかしな状況で、「日本スゴーイ」とか、2015年付近に言っていた「浅はかな連中」が、いかに化石だと思わざるを得ないのだが、あの時代は、そういうプロパガンダだけが流れていた。

それで、その知人は博士号を取って、その企業で昇進を狙うと思いきや・・・ちょっとまずい方向になってしまった。それは、ある国立大学から、助教にならないか?というオファーがあったらしい。

その際に、以下のような口約束が行なわれたらしい。まず、大学に入った際は、5年の任期つきの職という形で入る。この任期は1回だけ更新することができる。この任期のうちに、正規に雇用するという内容だったらしい。

こういった「口約束」をしたらしいが、正直言って、私は疑問に思っていた。

そもそも、「雇う余裕」があるかと言われると疑問だし、そもそも、本当に雇いたいなら、端から正規で雇うのが筋だ。

研究は、たかだか数年でできるわけではないし、最低でもまとまるのに10年はかかると言われている。実験をそれくらいこなさなければならないし、シミュレーションでテキトーに「予想」を立てて終了というわけには本来は行かない。「実証」することが必要なのだから。

それに、実際、大学の仕事は、「研究で大半は評価される」といわれているが、研究だけが仕事ではなく、実際は様々な講演会、研究会、その他の交渉、そして、忘れてはいけないのは、学生への教育ということもやらなければならない。

そのため、そういったことを込みで5年・・・いや、正確には、最初の1年は機器の立ち上げ、最後の1年は次の就職先を見つけなければならない。

口約束では正規雇用にするとは言っていても、そういったものはいつの段階で反故に去れるのか、わからないという状況なので、信用してはならない。

実際、私の知人は、何年たっても、正規雇用になることはなく、数年で、雇用契約が切れるという状況になっていた。

そのため、もはや、その大学では、安定的な環境ではないと考え、企業に再就職をしたということだった。

その過程で、あちらこちらの求人を片っ端から応募して、かなり落ちて、やっと、偶然、一社が引っかかったということらしい。

その結果、なんとか、ある化学メーカーに就職することができ、大学にいる時よりは安定的な生活を送れるようになったと言っていた。

正直、妻子がいる状況、特に家族の協力なしに、そういった無謀な転職をやったという私の知人にも問題はあったのかもしれない。

とはいえ・・・さすがに、こういった「詐欺まがい」な方法にスカウトをするというのは問題だと思うし、こういうことに引っかからないように、啓発をすべきだと思った。

特に、家庭があったので、独身の時のような無茶はできなかったということもあるのだろう。

こういうこともあるので、大学の教員との口約束は何があっても信用すべきではない。その人物がどんなに善人そうに見えても、絶対信用しない。

実際、犯罪や不正は、別に、私が敵対しているような詐欺師などの「悪党」だけが起こすわけではない。

何も考えなしに、行動したり、何も考えなしに、周囲に流されることによって、結果的に、犯罪や不正に加担してしまうこともある。

その結果、こちらに不利益を被るということもあるだろう。こういったことを知っているから、その人物がどんなに善人であっても、「人事の能力」と「運」がない限り、信用してはいけないと思っている。

さもないと、結局、不利益をこうむるのは求職者とその雇用主なので。

スカウトをされたら、気をつけるのは(主に芸能分野におけるスカウトだが)女子だけではなく、こういった大学関係のスカウトも同様ということだということを意識しなければならないと私は考えさせられた。

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