怪文書2:嘘かホントかわからない就活記録

人の人生に干渉してくる連中はまったく信用できない。

これは、かつて、ある就職斡旋企業のコンサルとのトラブルの話だった。

ああいった連中は、人が一番、弱ってくる時に付け込んでくる。

ある大手の企業の就職を親に進められて、そこにトライをしていたが、結局、うまくいかなかった。

というか、騙し討ちのようなことを繰り返されたし、大体、開発系の説明会に行っても、何を開発したいのか全く分からなかった。

この頃、大学の就活相談室に行こうにも、連日のようにカウンセラーが満室だったのと、だいたいそこのカウンセラーは信用していなかったからだ。

就活が始まる1年前に、そういった就活関係のガイダンスに出たのだが、すでに、対策が遅いというばかりだった。後、大企業ではなく中小企業を狙えとか、そういったことを言うだけだった。

だいたい、理系の場合、科目がものすごく多く、暇な文系とはくらべものにはならない限り、課題をこなさなければならない。それに、大学院の研究室に入ったら、研究や学会発表をしなければならないし、研究と言っても、単なる作業ではなく、装置の使い方を習得するのにも時間がいる。

そういった多忙な状況で就活開始の1年前から対策をしようと、大学の就活のセミナーに行ったが、そういった非現実的な話ばかりで実効性のない話ばかりをされたため、就職課に失望をしていたわけ。

だいたい、中小企業というけど、募集がそんなにあるとは当時は思えなかった。それと、労働環境などの情報が得ることが難しかったし。

そういう状況で、まったく信頼できる人がいないし、周りの知人は、よくわからん、親は営業とか文系が行くような職を侮蔑していて、しかも、品質保証や生産管理のようなところではなく、研究開発職に行かせるといった感じ。

そういう状況で、周りもあてにならないし、知人もなんだか、「自己責任論」ばかりいって全く持って、有効な話を聴くことはなかった。

そんな中、就職斡旋会社のお知らせが、研究棟に貼ってあって行ってみたところ、勢いによって、その会社のサービスに入会することになった。ちなみに、勧誘を受けたのは大学の研究棟の中だった。

「今からなら、まだ大丈夫ですよ」という言葉がその時は響いた。

ちなみに、志望の場所は研究開発を志望した。それ以外のところに関しては、相手との相談や自分の適性あたりを相談しつつ、決めていけばいいと思った。

ただ、実際に入会してみると、思ったところと違った・・・正直言って、少し、入ったことを後悔した。

まず、入会して初めて、その企業に訪れたところ、なんだか、かなりどうでもいいところをダメだしされただけでなく、研究開発以外に、「プラント設計」を勧めてきた。なお、具体的にどういう仕事になるのか?といったことに関して、疑問の余地はあったが、所詮はそんなものだと思っていたので、実際にその企業については受けてみることにした。

ただ、どうも、この企業は疑問しかなかった。

カルトみたいな連中のセミナーがあった。どうも、少し、右翼的な政治思想の入った内容や自己啓発のようなものが含まれていたが、最初は所詮はそんなものだと思っていた・・・。ただ、それでも、疑問に思っていたけど。

また、希望する会社とは全く違うところを紹介されたり、そこがwillinglyに受け入れるなら、まだいいが、実際はおかしなことだらけだった。

まず、ある小企業に行った際に、どう考えても、歓迎の雰囲気ではなく、とりあえず、学生を見て見たいといった感じで、その小企業のトイレで、怒りに震えている社員を見かけたくらい。実際、説明会はあった。いたのは、私以外あと一人だけど。その説明会中、隣のところでは、なんだか、馬鹿みたいに大声でがなっている上司がらしき人もいたりした。ちなみに、採用担当者の様子は全く自信がなさそうだった。そして、その後に、入社試験があったが、その際に、あきらかに歓迎されていない感じで、仏頂面の人が、試験を持ってきた。なんか知らんが、よくわからんうちに試験と説明会が終わった。

ちなみに、仕事内容が、紹介会社のキャリアコンサルタントが言っていた内容では、まったくわからなかった。車の組み立て関係だという話は聞いたが、車の組み立ての工場の仕事だというのは初めて聞いたのと、海外赴任が前提というのは、キャリアコンサルタントは全く言っていなかった。

結局、その会社は落ちたからいいが、連絡の齟齬が激しかった。

他にも、あのガス会社のプラント設計の部門の会社では、仕事内容は聴いたが、募集の学部が機械工学の人だったということを言っていた。化学系ではなく。

そのため、何か連絡の齟齬があったのではないかと思って、連絡をしたが、とりあえず、出せの一点張り、しかも海外赴任が前提という話は聞いていなかったので、完全なミスマッチだったので、企業へのエントリーを中止する旨を伝えたところ、とにかく出せの一点張り。

そもそも、連絡の齟齬があったのはそちらだろ?といいたくなった。

説明をした際に、そんなことを一言もいってなかった。

まあ、この会社も落ちたからいいけど。

他にも塗料に関する開発を行なっている会社はこれは化学系と近いから受けたのだけど・・・。

今度は説明会すらなく、説明会への連絡もないから、担当者のキャリアコンサルタントに聞いたら、そもそも、採用が取りやめになったとか。

その理由が謎で、ISOの取得をすることになったから、採用を取りやめたそうだ。そもそも、ISOの取得と採用計画は別のはずなのに、そんなことがあるのか?単に、費用が足りなくなったのでは?といった疑念しかなかったのと、その説明があるまで、数か月あった。

そういったことがあったため、この紹介会社への不信感を募らせていった。

しかも、なんか、右翼だか、何だかわからないような変な自己啓発のセミナーみたいなことをやって就活生に変なことを吹き込んでいて、まったく信用できなかったし。しかも、全然賛同できないようなことをうなづけとか、笑えとか、なんだか、マルチ商法のような変な感じがしていた。

一応、無料の就職塾のようなこともやっていたが、どうも妙なものだった。まず、一列ずつ並んで、各々向かい合って、声を出し合うのだが、声をとにかく出せとか言って、どう考えても、音が干渉しそうな距離で大声を出されたので、まったくといって、誰の声だか、わからなかった。声が相手に届くように、もっと声を出せと、トレーナーは言っていたが・・・。いやいや、聴いているこっちは耳がおかしくなりそうだった。それに、これ、物理的にか生物学的にかは分からないが、やり方が破綻していないか?とまで思った。

そして、面接練習で「やる気があるのか?」と言われたが、そもそも、練習になる以前に、よくわからないようなことばかりやっているので、本当に効果あるのか?という疑問だけしか湧かなかった。

後、そこにいた学生の中に、博士課程の学生らしき人もいた。その人とその人の担当のコンサルの会話が聞こえてきたのだが、少し、疑問に感じた。

というのは、「今、何歳?」(博士課程の学生は無言)「今の年齢で仕事をしていれば、家族がいて、そこそこの職歴になっていたはずだ」という話が聞こえてきたからだ。

そもそも、今のように、なんかの理由で、ブラック企業に勤めたり、結婚が出来なかったり、そういう話を聴く中、時代錯誤だと思ったことと、それよりも気になったのは、あまりにもネチネチと言っていることだった。そもそも、年齢を聞いたりするのは民度が低い証拠であり、そんなコンサルがいるところに、果たして登録していていいのか?という疑問を感じた瞬間だった。

その後、結局、その会社とは手を切った。

というのも、そもそも、研究開発職や技術職だけを視野に入れていて、就活をしていたので、こういったブラックな企業やミスマッチのある企業や採用をドタキャンするような企業しか紹介してもらえなかったので、もう少し、業種の幅を広げてみた方がいいのではないか?ということで相談を持ち掛けようとしたから。

でも、そうしたら、何が気に入らなかったのか、「就職にやる気がない」とか「博士課程にいけばいい」とよくわからないことを担当のキャリアコンサルタントが言い出したと。しかも、「ここで頑張らないと不幸になる」という。いやいや、頑張る方向性が間違えているのではないか?ということを相談したかったのだが。

しかも、その後も、また、ブラックそうなところばかり紹介してきたので、あきれ果ててしまったという状況で、困り果ててしまったという状況。

こんな折に、大学の相談室で、心理カウンセリングを受けられるので行ってみたところ・・・。

どうも、こういったトラブルはあるみたいで、この手の就活支援をやっている紹介会社は、ロクでもない案件を求職者に押し付けることが常態化しており、恐らく、業種の問題ではなく、そういった求人しかないのを、いかにも、いろいろなところから、求人が来ると言って、やっているだけだろうという話。

このできごとから、随分後に知ったのだけど、肉体労働の日雇いの仕事には、給料に見合わないほどの仕事で、しかも、給料をピンハネするといった手配師という連中がいるということを知った。

つまり、こういった求職者を企業に売るという考えの職種があるということかと学ぶことになった。

その後、その企業の人がたまに研究室に来ていたらしいが、離れたり、電話やメールを無視したりした。

社会人としては問題だけど、相手はあからさまな嘘をついたり、マインドコントロールのやり方を心得ているように見えたので、こちらの不安を付け込んでくるのは間違いなかったし、こちらが平常心でない状況で相手するのは難しいと思っていたため。実際問題、それだけ、危険な相手だと思っていた。

コンサルタントも、粘着質な感じがしていたので、正論で、抜けるのが難しいと思っていたのと、実は、この時に、私の後輩が、この企業に「お世話になった」のだけど、その後、足抜けが大変だったと聞いたから。

その後輩によると、その企業に紹介されたところに面接に行って、受かったけど、問題が多かったらしい。まず、自分が希望した勤務地とどうしても会わなかったらしい。その当時、親との関係(毒親とかそういうネガティブな話とは違い、どうも病気にかかっていたらしく、看病をしていたとか。)もあり、どうしても、実家から離れるのが難しかったらしい。そのことはコンサルの方にもキチンと話したが、まったく、そういう事情を考慮せずに、下手すると、相手の企業に、そういった事情を話さなかったと思われる。

そういう状況で、内定は出たけど、家庭の事情で、入社は難しいと、私の後輩は、先方のコンサルに行ったところ、「この企業に入れ」としつこく言われたらしい。最終的に、この企業とは手をきれたらしいが、相当、粘着されたとか。まあ、結局、後輩は、実家の近くのハローワークで仕事を見つけられたので、就職は何とかなった。ただ、それは・・・次の年の話。就職がうまくいかなかったので、結局、1年留年することになった。まあ、1年、棒に振ったらしい。どうも、後輩も4年の前期の頃に就職がうまくいかず、そんな折に、見つけたとか。その結果、その企業に関わってしまったということらしい。

そういった非常に面倒な相手だったと聞かされた。

まあ、一方、私は徐々に無視していたら、徐々にメールも電話もなくなっていったので、そのタイミングで、登録を解除して、完全にその企業とは縁を切った。その後、なんとか、就職することができた。

結局のところ、そういうことがあったので、ああいった人の人生に干渉してくる連中はまったく信用できないと考えるに至った。

まあ、実際は、いろいろと隙をつかれることもあったけど、やはり、そういったところとは下手に近づくべきではなかったと・・・。今はそう思う。

なお、就活に関しては、こういうことがあるらしいので、気をつけた方がいいだろうね。

自分の選択は所詮は自分で選択しなければならないが、その際に、執拗に干渉して、妨害してくるような連中は避けた方がいい。

就活でも結婚でもね。

                                                                                                              投稿者M

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