離婚するなら後腐れなく処理せよ

前回、まあ、こんな話をしたけど、実は、これは、氷山の一角で、いろいろと問題がまだ残っていた。

結局、父方の祖父から逃げて、新しい男のところに行ったが、私の父を含む子供たちは決して、生活がよくなったわけではなかった。

結局、なんとか、私の父は小学4年生の頃から必死に勉強して、中学と工業高校を経て、何とか、ある機関の技術者とになることができたが・・・。

それ以前はどういう生活だったのか?実は父はあまり覚えていなかった。断片的には覚えいるようだけどね・・・。もしかしたら、忘れたいと思う程、壮絶なものだったのではないか?と思っていた。

覚えていることというと、幼稚園の年齢の時に、幼稚園の窓に石を投げこんだり、小学生の低学年の際に、マッチを勝手に持ち出して「アフリカザリガニ」を川で釣って調理して、マッチを持つ出したことを父方の祖母に見つかり、こっぴどく怒られたというエピソードぐらいみたい。

ただ、これ、一見すると、ただの悪ガキの所業のように見えるが、どうも、実際はかなりやばいことだったらしい。

私の父の兄貴によると、食べ物がほとんど与えられず、文字通り「道草」を食べたり、「アメリカザリガニ」を川で取って食べたりとね。

つまり、ある種のネグレクトの状態にあったという話になる。

実際、後から来た男は、父方の祖母との間にできた、父の義理の妹には、チョコレートとか、いろいろと与えていたが、私の父を始めとする連れ子には決して十分なものを与えていたわけではなかった。

では、その義理の妹が幸せだったかというと、そうでもない。

実は、あの当時でも、本来なら、防げたはずの病気が防げなかったから。

どうやら、夜中に急な高熱を出して、病院に行ったが、若干、脳に障害が残ってしまったらしい。

日本脳炎かなんなのか、詳細は、わからないが、あの当時もあった予防接種を受けていれば、ここまで、重症化することはなかったらしい。

では、なぜ、受けられなったか?

結論から言うと、再婚禁止期間にやったらしく、下手すると、自分の娘が前の夫である父方の祖父に取られるのではないか?という疑心暗鬼から、後から来た男が、出生届を握りつぶしたらしい。

元々なんで、こういう制限があるかといえば、「夫婦の間に生まれる子どもの父親を特定させること目的」とした措置らしい。なお、一定の手続きをすることで100日を経過する前でも再婚が可能になるという。

そういう事情があるので、キチンと届ければ、何とかなる確率は高かったはずなのだけど、まあ、結局、今もそうなんだろうけど、法律に対するリテラシーはかなり低いと言われていて、今のようなネット社会なら、調べれば分かるけど、この時代は調べる方法が限られていたりしたこともあって、「法を知らない一般人」が多く、受動的にではあるけど、「法」を無視したり、その結果、「法」を守れば得られたはずの恩恵が得られなかったということがあったというわけ。その恩恵は当事者だけではなく、当事者の子供もだけどね。まあ、どのみち、専門の機関に相談は必要だとしても、ある程度、法を知っていれば、相談する気力がわいてきたり、そもそも、偏見や誤解で、トラブルにつながることを避けることにもつながるというわけ。

少なくとも、このnoteを見ているキッズやオタクは、そういったことは避けられるだろうけど、まあ、ちゃんと、法律家(あー、ただ、ネットに強いなんちゃらはやめとけ)に相談することを強くお勧めしますわ。

それに、最近、こんなサイトと動画を見て、「無戸籍者」が社会問題化していることを知った。

こういうことは身の回りでは見たのは私の父の妹のケースだけだったので、まさか、こんなに要るなんで思いもしなかった。

なお、この事態を受けて、法務省は以下のようなことを啓発している。

昔よりは、情報が集めやすくなったかもしれないけど、どのように戸籍を入手するのか、わからない人も多いと思う。

やはり、出生の際に、キチンと届け出をするといったことをやる必要があるし、そういったことができないのであれば、子供を不幸にするだけ。

それなら、やらなかった方がよかったのでは?

という疑問まで起きる。

それにしても、しばしば、カルトが家族を語る際に、家族の絆がどうたらと言ったりするけど、こういった苦労をしてやっと家族を形成して、安定して、家族の絆を得た物が語るのと、どこぞのカルトが家族の絆を語るのでは、後者の方が薄っぺらいと思うのは当然だね。

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