アンモニア、これは科学でもよく出てくる物質である。ところが、これが実は発電に使える可能性があることは知らなかった。

中学・高校でよく見かけるアンモニアの話

まず、アンモニアの話は、しばしば、アンモニアの噴水実験と呼ばれる実験で見ることがある。

この物質は、以下のサイトに詳しく書かれているけど、空気よりも軽いため、上方置換で集められるとか、刺激臭がするとか、水に溶解させると塩基性(アルカリ性)を示すとか、そういう話は、中学校の理科で、よく聞く。

アンモニアの性質まとめ(中学生用) https://kagakuhannou.net/ammonia/

また、アンモニアのイオンであるアンモニウムイオンは肥料になる。亜硝酸菌と硝酸菌による酸化、いわゆる消化作用により、硝酸イオンになって、植物の体内で還元されたり、実は一部直接吸収されたりもする。これは高校の生物でしばしば問題として出てきたりする。

そして、実は、銀イオンとアンモニウムイオンで錯体イオンができるという話は、有名な物質だったりもする。これは、高校化学でしばしば出てくる話だけど。

なお、以下のようにアンモニウムイオンに関しては、配位結合を作るイオンとして、有名である。

アンモニアは燃える

ところが、アンモニアと酸素を加熱して、化合することで、窒素と水になるという反応はしばしば、失念することがある。実際、その反応は、燃えるという表現にちかいということが以下の動画からわかる。少なくとも、火種がなくなっても燃えることができることは動画内で確認されている。

アンモニア発電

近年アンモニアを発電に用いることはできないか?という研究がされており、近年のような脱炭素を目指そうとしている社会では、炭素を含む物質以外のエネルギー源が必要になるためである。発電時には二酸化炭素を発生しないこの発電方法が注目されている。

問題はアンモニアをどのように安定供給するか?ということだが、最近は触媒の研究が進んでいるもよう。

まだ、実用化にたどり着けるかはわからないけど、正直言って、石油燃料の火力発電、原子力発電、再生可能エネルギーといったエネルギーが政治的にバㇳっている中、ニューホープが現れたのは、非常に興味深いと思う。

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