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2020/08/27 「〇〇したい」に素直に

大学院に通っていたころ、ゼミの先輩に言われた言葉がある。

「学会は、発表しに行くところじゃない。質問しに行くところだ」

自分のための時間をもらって研究内容を発表することは、申し込みさえすれば誰にだってできる。でも、人の発表を聞いて質問するのは難しい。という意味だと思う。
確かに、2年間の院生生活で5回学会発表をしたけれど、質問は一回もできなかった。

質問すること、そこには2つの難しさがあると思う。
1つは「自分の意見をもつこと」、もう1つは「その意見を発信すること」。

まずはその人の話をよく聞いてなければいけない。自分の頭をしっかり使って聞く。話の内容についての知識がなくても、本気で知りたい、分かりたいと思って聞けば、「これってどういう意味なんだろう」「もっとここについて詳しく知りたいな」「わたしだったらこうするのに、なんでそうしないのだろう」と自分の考えは生まれてくる。

こうして自分の意見がもてたとしても、その意見を発信する勇気がもてないときが多い。わたしもそのクチだった。
気になることはあるけど、こんなくだらない質問で時間を使ってもいいのだろうか。勉強不足を露呈することにならないだろうか。
そんなことばかり考えていた。

きっと、そこまで「知りたい」と思っていなかったのだろう。
だから、「恥ずかしい」の方が強くて、質問もできなかった。

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社会人になってから参加した、あるセミナー。
話を聞きながら、どうしても知りたいことが生まれてきて、ドキドキしながら手を挙げて質問をしてみた。

緊張するけど、気になって仕方ない。
緊張するけど、知りたい、分かりたい。

こんなふうに「知りたい」欲求に素直に従ったからこそ、質問できた。自分の行動によって、知りたかったことが、知れたのだ。

今、わたしは何を欲しているのだろう。
自分の「〇〇したい」に素直に付き合っていくことが、自分をより進化させてくれそうな気がする。


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