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アートのすゝめ#3|草間彌生版画展 永遠の愛

こんばんは。

美術館やアート関連イベントの訪問記録として更新している「アートのすゝめ」。久しぶり更新したかと思えば、今度は立て続けに。

我ながら気まぐれだなと思いますが、今夜もお付き合いのほど、よろしくお願いします。

(ややタイムラグあります。)

それでは、どうぞ。


アートのすゝめ#3

草間彌生版画展 永遠の愛
@ギャラリー天平ならまち

草間彌生版画展 永遠の愛

草間弥生さん。
アートに関心がない方でも、「あの水玉の、あのかぼちゃの、」と“なんとなく知っている”という方が多いのではないでしょうか。主観にはなりますが、おそらく日本国内で最も認知されている現代アーティストなのではないかと思います。
 
わたし自身も、現代アートに興味をもつようになったきっかけが「草間弥生」さんでした。

草間さん作品の代名詞である「水玉模様」
多くの方々にとって馴染みある「普遍的」な模様ながらも、それを「草間彌生」という強烈な個性へと昇華させているところが、草間さんの凄みだと思います。


草間さんの作品とわたしの出会い
 
わたしが初めて草間さんを認識した(生で草間さんの作品に触れた)のが、塩田さんの時と同様、2013年の瀬戸内国際芸術祭。今度は、直島を訪れた時のことでした。
 
わたしの場合、多くの現代アート作品との出会いが、この「瀬戸内国際芸術祭」にあります。
 
直島(宮浦港)に到着するや否や、真っ先に目に飛び込んでくるのが、草間さんの作品〈赤いかぼちゃ〉です。遠くから見ると全てが黒塗りの水玉模様に見えますが、近寄ってみるとその一部がくり抜かれた「穴」だということがわかります。

公園の一角にある遊具のようで、童心にかえったかのような気持ちになって遊ぶことができます。

直島の別の場所にも、草間さんの作品〈南瓜〉があります。先程の赤色のかぼちゃではなく、こちらは黄色のかぼちゃです。
 
海に突き出た桟橋の上に“ちょこん”と愛嬌たっぷりに鎮座し、人気フォトスポットとして多くの方々より愛されてきた作品なのですが、2021年の台風によって大きく破損してしまいました。修復の目途が立たないまま現在に至ります。

この瀬戸内国際芸術祭での出会いを皮切りに、
その後も、全国各地で度々お目にかかる機会がありました。

〈花咲ける妻有〉@大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ(新潟)

〈シャングリラの車〉〈赤い靴〉@霧島アートの森(鹿児島)

〈あべのから未来へ〉@大阪市阿倍野区にある商業ビルの壁画(大阪)

妻有は気高い土地である。どんな作品でも大手を広げて自由に包みこんでくれる寛容の地である。私が作った巨大な花の野外彫刻作品がここに置かれて妻有の空気を讃美し、美しい陽光を天からそそがれて、この上ない心の安らぎをおぼえている。世界から人が見にきて欲しい。そして全作品をミドリの森や林の奥にみつけて、妻有に来た感動をあじわって欲しい。大地の芸術祭バンザイである。野外彫刻は全世界と日本を含めて数ヶ所作った中でも「花咲ける妻有」は私のお気に入りのナンバーワンである。
〈越後妻有アートトリエンナーレ公式HP〉参照

中でも、越後妻有の〈花咲ける妻有〉は、草間彌生さんご本人から「お気に入りナンバーワン」と言わしめた作品とのこと(最近知りました)で、実際にこの目で観ることができて良かったと、今改めて感じているところです。

種苗業を営む家庭で育った草間さん。その影響は作品にも色濃く反映されており、色鮮やかな花や植物をモチーフとした作品が目立ちます。育った環境が今に与える影響というのは、凄まじいものがありますね。


さいごに

「これと撮ってくださらない?」とチューリップの作品(↑こちらのもの)を指さした婦人から、写真撮影のお願いが。「わたしは見切れてしまっても構わないのよ、うふふ」と、小さな声でポツリと放たれた婦人の言葉に、かわいい方だなぁとほっこりしながらシャッターを押しました。

おわり。
 
ご覧いただき、ありがとうございました。

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