「美術」で振り返る2022年:その3(7月-9月編)
こんばんは。
今週も1週間、お疲れ様でした。
先日更新した「美術で振り返える2022年:その2(4月-6月編)」ですが、こんな素敵なお知らせが届きました。
「スキの数=良い記事」というわけではもちろんありませんが、それでも、たくさんの方に見ていただけているんだ・・・!と想像すると、素直にうれしい気持ちになりました。
ありがとうございました。
2023年に入り早くも1月も半ばに差し掛かっておりますが、なんとか「その3」です。
↓これの続きになります。
【7月】
「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」
場所:大阪市立美術館(大阪)
会期:2022年7月16日-2022年9月25日
本展の目玉となるのは、何といっても“修復されキューピッドが蘇った”ヨハネス・フェルメールの〈窓辺で手紙を読む女〉です。
「“キューピッド”が描かれているか否かで、この作品の意味合いが大きく変わる」
“キューピッド”がフェルメール自身によって消されたものではないとするならば、フェルメールがこの作品に込めた意味合いも大きく変わってくるということ。
最新の調査結果における重要ポイントが、ここにありました。
ローマ神話では「愛/恋」の象徴として捉えられていたキューピッド。
つまり、この“キューピッド”が描かれていることで、画中の女性が読んでいる手紙が「愛しい人物からの手紙」だということが分かります。
画中画不在の作品を観た際は、どことなく「物憂げ」な印象を感じ取っていたのですが、その事実を知ることで、フェルメールが〈窓辺で手紙を読む女〉に秘めた本当の意味を感じることができたようで、強く心が揺さぶられました。
ヨハネス・フェルメール
〈窓辺で手紙を読む女〉————
生涯忘れられない作品の一つになりました。
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ここからは、おまけ。
わたしが人生で初めて美術館に足を踏み入れたのが、2011年秋のこと。
思えば、あの時のフェルメール作品に描かれていた対象も、「手紙を読む女性」でした。
時期も、場所も、何もかも異なる条件下ではあるけれども、「手紙」という同じモチーフを主題としたフェルメールの絵と約10年ぶりに対峙することができ、なんだか感慨深いものがありました。
「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」
場所:神戸市立博物館(兵庫)
会期:2022年7月16日-2022年9月25日
兵庫県に住む友人と兵庫県にある美術館へ。
わたしにとって今回が初めての訪問となった「神戸市立博物館」。
優美さを携えた重厚な石造りの建物と「美の巨匠」をテーマに掲げた本展の雰囲気とが見事にマッチするような、そんな展示でした。
世界的に名高い西洋絵画コレクションを誇るスコットランド国立美術館。
その美術館に所蔵されている、ラファエロ、エル・グレコ、ルーベンス、レンブラント、コロー、スーラ、ルノワールなど、まさに“美の巨匠たち”の作品が一堂に会していました。
ベラスケス初期の傑作とされる〈卵を料理する老婆〉に描かれていた「卵」が妙に印象的だったのを覚えています。
本展の最後の最後にお目見えして、一緒に行った友人と揃ってお気に入りとなった作品がこちら。
【8月】
「瀬戸内国際芸術祭2022(夏会期)」
場所:女木島 他(香川)
会期:2022年8月5日-2022年9月4日
【9月】
「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」
場所:京都中央信用金庫 旧厚生センター(京都)
会期:2022年6月3日-2022年9月3日
「草間彌生版画展」
場所:ギャラリー天平ならまち(奈良)
会期:2022年6月4日-2022年9月4日
「塩田千春展 Home to Home 家から家」
場所:自泉会館(大阪)
会期:2022年8月11日-2022年9月25日
「美術」で振り返る2022年:その3(7月-9月編)、これにて終了です。
残すところ「その4」のみ。次でラスト・・・!時間が掛かっております。笑
最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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