アートのすゝめ#1|BRIAN ENO AMBIENT KYOTO
はじめに
「アートのすゝめ」と題しまして、私の人生史上一番長きに渡る(かれこれ10年以上)趣味・関心事であると言っても過言ではない、そんな美術館や美術展巡りの記録をしたいと考えています。
どれくらい好きかといいますと、旅行先や旅行時期を決める際の大半が美術館やアートイベントきっかけ、、!というくらい好きです。国内外問わず、です。
この「アートのすゝめ」ですが、タイムラグが発生することが多いです。あしからず。
アートのすゝめ#1
BRIAN ENO AMBIENT KYOTO
@京都中央信用金庫 旧厚生センター
東本願寺の南に隣接した「京都中央信用金庫 旧厚生センター」にて開催中の〈BRIAN ENO AMBIENT KYOTO〉展へ。
当初、8月21日までの開催予定だったところ、9月3日まで延長されることになりました。
私事ですが、8月頭から中下旬ごろまでギックリ腰を患っていたこともあり、これはもう行くのを諦めるしか…とちょうど腹をくくっていた頃に展示の開催延長の知らせが届いたので、その時のうれしさたるや、、!
週末はオシャレガール&オシャレボーイ(ごめんなさい、ただの偏見です)がこぞって足を運ぶことが予想されていたので避けたいところ、でも、会場のある京都までは自宅からも職場からもやや距離があるので、平日の仕事終わりに行くのも時間的に厳しいのでは?!という葛藤を何度も何度も繰り返した末、そうだ!平日に会社を早退して行っちゃおうぜ!となり、昨日がその決行日となりました。涼しい顔で会社に早退届を提出し、展示会の事前予約を済ませ、ばっちり準備完了。
16時半に退社し、いざ京都へ!
JRに揺られながら京都に出向くのは思い出せないくらい久しぶりのことで、平日の午後に会社を早退して大阪から京都へ向かうというのは、なんだか背徳感があってどきどきでした。
天候は朝からずっと雨予報だったのですが、なんとか最後まで踏ん張ってくれました。ありがとう、お天道様。これでもか!という湿気に覆われながらも、なんとか会場へ到着。
展示内容と建物との組み合わせのイケてる具合に一人感嘆しながら、予約時間の18時を迎え建物内に足を踏み入れました。
会期まであと残り2日間だったのと、週末を控えた金曜日の夜ということで、予約者でなければ待ち時間が発生するほどの盛況ぶり。
ブライアン・イーノって誰?
今回の展示作品を生み出した「ブライアン・イーノ」さんについて、ここで簡単に説明を。
・イングランド出身
・元々はロックバンドの一員
・音楽プロデューサー(U2など名だたるアーティストの方々ばかり!)
・「アンビエントミュージック(環境音楽)」の創始者
・「ヴィジュアル・アート(視覚芸術)」界の革命家
親しみあるところですと、「Windows 95」の起動音を作った方です。
詳しくは、こちら↓
いよいよ展示会場へ
展示室は1階から3階まであり、1階の作品が混雑することもあってか、3階の作品から鑑賞して降りてくるよう促されます。
ということで、3階にレッツゴー!
(※各作品の解説は、さっき載せたリンク先にお任せすることにし、このブログ上では、実際に体験してみて感じたことの簡単な感想のようなものに留めておきたいと思います。)
3階
〈THE SHIP〉
入口手前で靴を脱ぎ、カーテンをくぐって入室します。目が慣れるまでは思いのほか暗闇なので、個人差はありますが、私はどなたかの足をきっと踏んでしまっております(ごめんなさい)。目が慣れるまでは必要以上に動き回らないのが得策かと思われます。凹凸のあるスポンジ状のクッションが敷かれた箱状のベンチが数台並んでいて、その周りを囲むようにスピーカーが点在しているような作品になります。そのベンチに腰を下ろして鑑賞するも良し、カーペットに敷かれた床で鑑賞するも良し、なフリースタイルです。途中、ブライアン・イーノさんご本人と思しき声で数秒間の言葉(もちろんバリバリの英語)が流れるのですが、首をかしげることなく、静かに鑑賞する人々。果たして、あの場にいたどれくらいの人がイーノさんの言葉を正確に聴き取り理解することができていたんだろう。英語に精通していれば…と頭を抱える思いだったのは、きっと私だけではなかったはず、、!
〈Face to Face〉
こちらは靴を着用したまま鑑賞します。ざっくり言うと、薄暗闇の中に3つの顔が浮かんでいる作品です(なんて貧相な感性なんだ…と、ブライアン・イーノさんが悲しむ表情が見えてくるようです。笑)。毎秒少しずつ流動的に顔が変わっていく仕掛けになっているので、しばらく目を閉じてまた開けると、ちょっとした間違い探し感覚を味わうことができます。
2階
〈Light Boxes〉
これと似た作品を過去にどこかで観たことがあるような…と思いつつ、結局最後まで思い出せなかった作品です。知らんがな!ですね。笑
じわじわと箱の色が変わっていくのですが、箱そのものの光と周辺の壁に反射した光との間に奥行きが生まれ、幻想的で美しかったです。
また、2階には「LOUNGE」なる休憩スペースも設けられていて、その空間も作品の一部であるかのような素敵なものでした。
1階
〈77 Million Paintings〉
おそらく本展示のメイン作品である本作品。ソファーに腰掛けながら鑑賞するスタイルが推奨されているので、混雑時には待ち時間が発生します。約15分ほどの待機時間の後、ソファーに腰掛けることができました。ほとんど崩れるかのようにソファーに身を任せる人、深く腰掛けてキチンと感のある人、本当に眠りについている人まで、思い思いに鑑賞されていました。ちなみに私は、「キチンと感⇒崩れる⇒違和感を覚えて、キチンと感に戻す」のスタイルで鑑賞しました。
1階にお手洗いが設けられていたのですが、まさかのここにも作品が潜んでいました。
番外編
入り口の白色の暖簾や、各階に置かれていた盆栽など、所々に“和”を感じさせる要素が散りばめられていたのも印象的でした。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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