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異常遠征狂記(6)〜イギリス編〜

2017年の8月に初めての遠征に行き、次はどうしようかと考えていたオタク。
それは2017年11月くらいのことでございました...

母(メロデス好き)が一言。

「来年の2月暇?」

当時オタクは大学生、2月上旬には全ての試験が終わるのでそれ以降ならとても暇です。
と言ったところ「いや、このツアー...」と見せられたのは、Arch EnemyWintersunTribulationのツアー。

どうやらWintersunの来日公演に連れて行ったところどハマりしたらしく、Wintersunが観たいと。
私はWintersunはもとよりTribulationも観たかったので渡りに船。うーんこの日程の中で行けるとしたらイギリスの後半だねぇ、ということでイギリス行きが決定しました。

しかし観たい→行けばいいじゃないという発想があっさり出てくるあたり、あの、遺伝子強すぎでは?
(母は後日1人でスペインに遠征していた)

というわけで今回は私1人ではなく母も一緒です。

イギリス遠征の日程はこんな感じ。
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出国→ロンドン観光1→ノッティンガム
→ライブ1/ノッティンガム
→ライブ2/ロンドン
→ロンドン観光2
→帰国
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では、旅に出ましょう。

1 ロンドンブリティッシュロック観光

あっという間にヒースロー空港から入国。

ヒースロー空港

午前中に着いて時間があったので、ロンドンを観光。せっかくイギリスに来たから、ということでヘンデルハウス博物館アビーロードへ行くことに。

ヘンデルハウス博物館はいつの間にかヘンデル&ヘンドリックス博物館になっていました。

クラシックとロックの偉人が同時に並ぶ図

アビーロードには結構人が集まっていましたね。

安定の曇り空

近所にはアビーロードショップや、The Beatlesのでっかいパネルがあるグッズショップのようなお店もあって、雰囲気はばっちり。

目立ってました


一通りブリティッシュロックの空気を味わった後は、ノッティンガムへ向かいます。ロンドンからノッティンガムまでは、電車で1時間半強。

ホテルにチェックインし、その日はおしまい。

2 ノッティンガム

翌日、まずノッティンガムを観光。
聖バルナバス大聖堂とノッティンガム城を見に行きました。めちゃくちゃ曇天、冬なので寒い。曇っていると時間の感覚が掴みにくいのも遠征民にはこたえますね。

大聖堂
ノッティンガム城

煌びやかというよりは、どっしり重厚感と渋みのあるたたずまい。

マップ貼っておきます。

St Barnabas Cathedral Nottingham

Nottingham Castle

お城の中に入るにはチケットを買う必要がありますが、ウェブサイトを見たところ現在は城内に入ることはできないようです。

我々は外側から見ただけで満足しました()その後CDショップを探し回るも中々見つからず、ショッピングモールの端っこにあるHMVへ。Dark FortressのCDが置いてあって歓喜。何枚かブラックメタルのCDを購入しました。

一旦ホテルに戻って再度支度を整え、今度はライブ会場へ。入ってみて驚き、ステージが狭い。

大体のライブではヘッドライナーのドラムセットが組んである前に前座のドラムセットが置いてあるのでまあ狭く見えるのは普通か、と思いましたがそれでも狭い。アチエネがヘッドライナーだからもっと大きい箱かと思っていた。(実際ロンドンの方はかなり巨大でした)

ライブではTribulationの暗く退廃的な世界とWintersunの雪積もる美しい世界を堪能。

Tribulation
Wintersun

Tribulationの時には当時のギタリストJonathanがステージから降りてきてくれる場面もありました。目の前にいらっしゃったので凄い緊張した。

母はアチエネファンでもあったので前方に残るかと思いましたがWintersun後に一緒にあっさり撤退、アチエネは後方から眺める事に。

そこで突然後ろから肩を叩かれる。ギョッとするオタク。こんなところに知り合いなどいるはずもないので警戒心マックスで振り返ると、いらっしゃったのはWintersunのギタリストAsimさんでした。我々の姿を見かけて声をかけてくださったらしい。とても気さくに話した後どこかへ去っていかれました。

※ここから具合悪い話になります

そのうち、なんか気分が悪くなってくる。
お水を摂るなどしていましたが終演後も収まらず、青白い顔で御手洗へ。
フラフラと御手洗を出たところで、腰に巻いて衣服の下に隠すタイプの貴重品ポーチが腰から消えていることに気づく。その中にパスポートと現金とクレジットカードを入れていたため、輪をかけて真っ青になるオタク。
数分後、どなたかが拾ってくださりポーチは無事手元に戻ってきましたが、中に入れていたクレカと現金は消えてました

みんなもクレカと現金は複数に分けて持ち歩こう。

これ以降、貴重品は衣服の下に隠すとかそういったことはせず常にショルダーバッグに入れておりますが、この1件以外で無くなったことはないです。普通にカバンに入れて気をつけてる方が全然いいというのが私の感想です。

逆にその事件が気付け薬になったのかなんなのか、具合が多少マシになったので、友人から言付かったミッションをこなし、帰還。
ホテルに帰った後はとりあえず家族に連絡して、クレカを止めてもらい、一安心。その後は結局何も食べられず、夜中も気持ち悪さで目が覚めたり、翌朝、ボロボロのまま再びロンドンへ。

多分、まだ時差ボケしてる中でお昼食べてからほぼ飲まず食わずだったのが良くなかったんだと思う。それ以来、ライブの前には必ず何か食べるようにしております。

何故か分からないが母も調子が悪くなってきており、自販機だかコンビニだかで見つけたペットボトルのエナジードリンクを吸いながら移動。

3 ロンドン再び

エナドリが効いたのか、私はロンドンに着いて少ししたらだいぶ元気に。ホテルの方が親切で、早めに部屋に入れてくださったので、2人してホテルに篭もる。

結局、ロンドンでのライブは私1人で行くことに。
会場に着くと、既に長蛇の列。ノッティンガムとはうってかわってとても立派なたたずまい。

ライブ会場

ライブハウスというよりは劇場の作りで、円状に3階までフロアがある。この会場は14歳未満入場禁止なのですが、入口でセキュリティに止められました。そして年齢を聞かれる。異国人オタク、当時成人済み。欧米人からしたら14歳にすら見えなかったようです。年齢を言ったら通してもらえたので、2度目のライブを堪能。Wintersun終了後上の階に行き、席に座りつつアチエネを観ました。上から観られるというのは景色もよくていいですね。

終演後は物販を見に1階の物販ブースへ。推しのTeemuさんが登場される。オゥ
固まるオタク。少しだけお話してお写真を撮っていただきました。恐れ多いです。

ヘッドライナーでは無いバンドは自分の出番が終わった後とか終演後とか、普通にその辺をウロウロしてたり物販の売り子をしてたりで遭遇率がそこそこあります。毎回めっちゃビビる。未だに慣れない...

翌日は帰国日、ですがロンドンに来たらこれを見ずには帰れない。ウェストミンスター寺院の外回りをチラ見して、

すごい逆光

バッキンガム宮殿へ。そう、衛兵交代式です。宮殿の周辺は駅伝の沿道くらいのすごい人だかり。メタル好きは鳴り響くバグパイプの音だけで満足できそうなくらい、美しい儀式でした。

晴天!


その後はお土産を求めたりしてあわや空港行きの電車を逃しそうになり、何とか飛び乗る。
更に空港でお寿司を食べながらのんびりしていたら結構な時間になっており、焦りながらゲートを探したらめっちゃ遠かった。ヒースロー空港はとっても広い。走る。飛行機に飛び乗る。

何とか帰国。

色んな出来事があった遠征になりましたが、普段はあまりしないメジャーな観光もしたし何より好きなバンドを2回も観られたのでよかったです。
大英博物館やナショナル・ギャラリーはいつか行ってみたい...

次回は春旅に出ます。

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