コーポレートをアップデート。ユーザベース流、自由で創造力ある強い組織の作り方 【コーポレー ト catalog】
社員が生き生きと働く環境は、強い組織、強いサービスを創り出す。商品情報と商品配布先を自動マッチングするオンラインサービス【aircatalog】 が注目企業の福利厚生やインナーコミュニケーションを取材する連載企画。第 1 弾は、ソーシャル経済メデイア「NewsPicks」などを運営する株式会社ユーザベースの、「WakuWork チーム」(=総務チーム)の 川嶋 花さんに、「aircatalog 導入の感想」と「ユーザベース社の福利厚生」について伺いました。
◼プロフィール
川嶋 花(かわしま はな)
株式会社ユーザベース Waku Work チーム
スタイリスト事務所やアパレルメーカーを経て、2015 年に NewsPicks に入社。その後、ユーザベースコーポレート部門に所属し、総務庶務業務や社内コミュニケーションイベント企画運営を担当。
◼株式会社ユーザベース
2008 年 4 月創業。ユーザベースグループとして、法人向け企業・業界情報プラットフォーム『SPEEDA』と、ソーシャル経済メディア『NewsPicks』、日本最大級スタートアップデータベース『entrepedia』、B2B マーケティングプラットフォーム『FORCAS』を展開。
2018 年 7 月に現在の六本木オフィスへ移転。社員の男女比率は、約 6:4。平均年齢は、30 代前半〜半ば。
◼aircatalog(エアカタログ)について
『aircatalog(エアカタログ)』は、キャトル株式会社が提供する、商品情報とターゲットを WEB登録するだけで、最適かつモチベーションの高い商品配布先を自動マッチングする、メーカー企業様向けのオンラインサービスです。費用を抑えつつ、PX(=Product Experience:商品体験)の機会を最大化します。
ユーザベース×aircatalog 〜福利厚生をプレゼント〜
―aircatalog の商品配布サービスをオフィスへ導入してみていかがでしたか?
aircatalog は、恵比寿にオフィスがあった 2018 年夏前(5 〜6 月頃)から利用しています。まずは、「無料」で体験できるという点が大きかったです。さらに中身を見れば、社員たちが普段使えそうな商品が揃っていました。これまで、「サンプリング」といえば街で配るイメージがあり、中身がわからないがゆえに、受け取るのに躊躇することがありましたが、その点、aircatalog は商品をじっくり見て選べるので安心感があり、使用する際のハードルが低く設定されていると感じました。新しい商品を無料でいろいろと試すことができるのは魅力的ですね。
また、弊社の社員は好奇心旺盛で、新しいものを取り入れることに対してとてもポジティブ。aircatalog の専用棚を設置していた時期には、重さが減ったら通知がきたり、iPad の前に人が立つとセンサーが働く仕組みなどが、エンジニアたちの間で「面白い!」と好評でした。そのような話題性もあり、総合的に考えて、導入してプラスだったなという印象です。
―aircatalog では、どのような商品をセレクトしていますか?
飲料や生活雑貨など、社員の生活に身近かつ、興味を持ってもらえそうな商品を選んでいます。さらに、使ってみて良かったら購入できそうなものであることもポイントです。社員の男女比が 6:4 なので、男女どちらかに偏りすぎず、バランスの良い商品をセレクトするよう気をつけていますね。
これまでに人気だったのは、パクチーソースや青汁ジュレなどの食品です。「美味しかったから買ってみたい」という声がありました。ヘアケアの『ボタニストシリーズ』では、「ボトルを買う前に小さいパッケージで試せて良かった」という声も。夏場のシャワーシートも、実際に販売しているのと同様のしっかりとしたパッケージだったため、満足度が高かったです。清潔感を意識する社員たちの属性にも、上手くマッチングしていたと思います。他には、就業後の飲み会前に、サプリを持っていく社員もいました。『タベスギストッパー』などのダイエットサプリは、「試してみたいけどいきなり買う勇気がないので、お試しできて良かった」と。
このように、社員の日常生活に馴染むかたちで、楽しく取り入れられています。どの商品も、だいたい 1 日で棚から無くなってしまい、今のところどれも好評ですね!社員にとって興味あるものでないと引っかかりがなく、福利厚生にならないので、選ぶ際には意識していますね。
ユーザベースの強さを引き出す、コーポレートに迫る
―ユーザベース社の福利厚生制度について教えてください!
弊社では会社が制度を提供するという考え方ではなく、従業員の要望に応じて柔軟に制度を設計しています。例えば、保育園に入れなかったお子さんがいて、ベビーシッターに預けないと仕事が回らない社員の提案から、『保育料補助制度』を導入しました。また、自転車通勤の社員から、「定期代の代わりに駐輪場代を補助してほしい」といった声があり、コーポレートで相談してすぐに『自転車通勤補助制度』が導入されたケースも。働き方が原因で業務に影響が出ないように、柔軟に対応して、とにかく皆が働きやすい環境づくりを目指しています。提案に応じて制度をつくっていく環境なので、あまり福利厚生という感じではないかもしれないですね。
その他にも、『(お見舞金を補助する)傷病見舞金制度』『(往訪の空き時間を過ごすための)カフェ代補助制度』『子連れ出社 OK』『複業 OK』『NewsPicks アカデミア受講券の付与』など、働きながら生まれた現場の声を拾ってできた、オリジナリティ溢れる制度があります。
―面白い福利厚生制度がたくさんありますが、どのようなメンバーで作っていますか?
内容によって変わりますが、福利厚生づくりのコアメンバーは、労務と執行役員です。現在、労務メンバーは 4 人在籍しています。あとは内容に合わせて、当事者である現場メンバーにヒアリングしてつくっています。
弊社では『スーパーフレックス制度』といって、コアタイムも出社義務もない、自由な働き方を実践しています。労務だけでなく、会社として進んで働きやすい環境づくりを推進しているところが特徴的だと思います。(その分、もちろん結果も求められます)
そのような背景もあり、aircatalog 導入時も、社内の承認をとるというよりは、社員のためになり、尚且つ無料ということで、柔軟な対応が可能でした。
―インナーコミュニケーションでは、どのような取り組みがありますか?
会社全体では、月に 2 回『みんなの会』というグローバルでの全社会議を開催しています。マネジメントメンバーが分担し、連絡事項というよりは、皆に聞いて欲しいことや伝えたいことを発表する形式です。毎回、全従業員が参加して会場がいっぱいになるほど高い参加率ですが、外出などで参加できない社員のために、リモートや録画でキャップチアップできるよう工夫も。弊社では、知識がないことを馬鹿にしたりせず、声をあげることを良しとする文化があるため、Q&A の時間もギリギリまで質問が飛び交います。
そして、私が在籍している「Waku Work チーム」がインナーコミュニケーションとして取り組んでいることが 2 つあります。
一つは、月に 1 回、テーマを決めて開催する社内イベント『UB Day』です。これまでには、社員の子供たちを呼んで夏祭り(8 月)、社内運動会(9 月)、ハロウィン(10 月)、獲れたてのお米を食べる新米パーティ(11 月)、プレゼント交換ありのクリスマスパーティ(12 月)などを企画しました。夕方から実施することが多く、基本的には自由参加です。お酒も出して、部署を超えてゆるく交流できる場を提供しています。
もう一つは、ラウンジでの『コーヒーサービス』です。外部の委託業者が週 2 日、Waku Work チームが週 3 日担当しています。ザ・コーヒーショップさんとコラボレーションして、オリジナルブレンドである「ユーザーベースブレンド」を作ってもらい提供しています。コーヒーの淹れ方試飲会を開催して美味しいコーヒーを提供するなど、本格的な一面も。朝食を食べる時間のない社員も多いと思うので、今後は朝にパンやペストリーの提供も企画したいですね。
このような感じで、総務側も“ワクワク”をコンセプトに振り切っています。地味な印象が強い総務庶務業務ですが、もっと楽しく働けると思いますし、イメージも変えていけると思うんです。総務は社内の一次受け窓口のため社員との接点が多いですが、今年、チーム名を「Waku Work チーム」に変えてから、社内では“ワクワクさん”と呼ばれ、声をかけやすい雰囲気が生まれたと感じています。他社の総務とは少し異なるかもしれませんが、「社員がハッピーに働ける環境づくり」をすべく、どんどんアイデアを実現していきたいです。
総務×テクノロジーで目指す、働きやすい環境づくり
―今後、仕事においてチャレンジしたいことを教えてください!
総務は、とにかく社内からの問い合わせが多い仕事。そのため、質問がくるたびに、手が止まってしまうことも……そこで、今後は、最近結成された「コーポレートエンジニアチーム」と連携して、テクノロジーの力も駆使していきたいと考えています。弊社ではさまざまなツールを導入している
ため、マニュアルをボットで返す仕組みをシステム化できれば、より素早い問い合わせ対応ができ効率化を図れるのではないかと思います。
今後も、「こういうのあったらいいよね」という声が、スピード感をもって形になっていくことで、社員の皆が働きやすい環境を実現していきたいです。
商品情報と商品配布先を自動マッチングするオンラインサービス【aircatalog】はこちら
https://aircatalog.jp/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?