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「ナシ寄りのナシ」を決めると方針が固まる

デザイン力は人生の中で侮れないと思うんです。デザインの本を読んでいたら、人生もデザインだよなあと思いました。


最初に「造形美的なレイアウトの意味でのデザイン」の話をします。例えばたった一枚のポスターが、人の注意を引き寄せて適切な量の情報を与えて感情を揺さぶって、時には見た人を狙った行動に移すことが可能なのは驚異じゃないですか?
商品のパッケージにしたって、いくら中身の質がよくてもデザイン次第ではそれが伝わらないので売り上げも左右してしまいます。
私はそういう力を持つ「デザイン」が常々気になっています。

そんな中、またTwitter告知用のフライヤー作成を頼まれました。勉強も兼ねたくてお受けしましたが、あまり時間がないので、この前買ったデザインの本に目を通すことにしました。あまり時間がないのに参考書に目を通すって、矛盾はしてないんですよ。私はデザイン初心者だから、考え無しにがむしゃらに手を動かしても良いことはないということは、少ない経験を通して知っています。

この本にもそう書いています。

実践的な手引きの前に、最初は2章分のページを割いて、デザインする上での「考え方」が書かれています。読む人によっては目から鱗ですし、正直めっちゃ大事だと思いました。何点か抜粋します。

①調査する
与件を明確にする。誰のために、何のために作るのか確認する。価値観を事前共有する。材料をできるだけ揃える。

▶︎アイコンイラストの受注をしたときに、ここの過程をすっ飛ばして「描いてほしいです!」とだけ言う方がわりかしいらっしゃいました。①を明確にしておかないと、後で「なんか違うなあ」と言われてやりなおす羽目になるので苦労します。

②「良い」「悪い」≠「好き」「嫌い」
▶︎この問題は大きい。
私の好みにデザインが寄ってしまう場合もあるし、逆にデザインの理屈に則って作成したものが依頼者の好みに合わなくて却下される場合もあります。
希望に添いつつ、それが人の目を惹くとか一定のアクションに結びつけるとかの本来の機能を果たせるようにデザインするのは正直骨が折れます。

③ゴールを想像する
デザインを見た人に、どういう行動をとってほしいか具体的に考える。
知ってほしいのか、買ってほしいのか、見に来てほしいのか、つなげたいアクションを想像する。
▶︎ゴールがないと、「だから、何?」って、見た人もどうしたらいいかわかりませんもんね。


デザインは「方針を固める」ことが何より大事です。でもそれが難しいこともあるんだよな。
だから第2章では、

「『これは違う』をまず決める」

という考え方を一章分まるまる使って解説していました。消去法ってことかな?方針を最初から決めることは難しいけど、「これはなし寄りのなし」「あり寄りのなし」とかは直感的にわかりますよね。そうして切り捨てていくうちに、だんだんと方針が固まっていって言語化もできるそうです。

あれ、これあっちゃんのYouTubeでも言ってたな…?

自分の人生において「やりたいことを見つける」方法の回。

やりたいことを見つけるためのまず一つ目のステップは、「自分の価値観を知る」こと。その方法の一つに、「自分の子どもにどんな言葉をかけたくないか」を考えることがありました。
「我慢しなさい」「浮かないように周りに同調しなさい」という言葉を言いたくないなら、その逆があなたの価値観だと。
そうやって自分の軸を固めていくと価値観を知ることができると言っていました。

一緒やん。

「デザイン」って色んな意味があって、

デザイン(英語: design)とは、審美性を根源にもつ計画的行為の全般を指すものである。意匠。設計。創意工夫。英語のdesignには本項の意味より幅広く、日本語ではデザインと呼ばない設計全般を含む。
(Wikipediaより)

人生を設計するのもデザインだよな、と思いました。方針が固まっていないと、目指すゴールがわからなくて行動に移せないところが特に。

脱線しましたが、これを踏まえて今回のポスターの方針を書き出してみました。

うまくできるかな。私のデザインで貢献できるといいな。
完成したら、noteでもシェアしようと思います。

こんな感じでデザインを学ぶのは楽しいです。
長くなったので今日はこんなところで。
それでは!

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