乳がん治療と膠原病(リウマチ)の寛解 *14
10歳で膠原病(リウマチ)を発症した私。
35才で膠原病が寛解しました。
それは
乳がんの抗がん剤治療をしたからです。
なので、リウマチの方へ『こうしたらリウマチが治った』という参考にはならず、
また、乳がんの方には何の関係もない話で、すみません。
リウマチの治療で「リウマトレックス(メトトレキサート)」を使っている方がいらっしゃると思います。
リウマトレックス(メトトレキサート)は、かなり効果が期待できる薬で、早期に使用すれば関節の破壊も防ぐことができるそう。今はリウマチ治療にまず使う薬のようです。
このリウマトレックス(メトトレキサート)は、元は抗がん剤なのです。
弱い?抗がん剤のイメージなのかな。(素人の勝手なイメージです)
なので、乳がん治療のために、抗がん剤(強いメトトレキサートのようなもの)をした私は、リウマチが寛解したというワケです。
抗がん剤をする時に、医師に言われました。
「抗がん剤をやっている間は、たぶんリウマチの痛み止めを飲まなくてもよくなるよ」
ホントでした。
ずっと、ありとあらゆる痛み止めを飲んできても痛いままだったのに、痛みがなくなりました。
その代わり、吐くわ、動けなくなるわ、髪が抜けるわ、ヒドい便秘になるわ、などなど抗がん剤の副作用はバッチリくらいましたけど。
「EC」という種類の抗がん剤(点滴)を6クール、6ヶ月ほどやりました。
抗がん剤が終わって、しばらく痛み止めを飲まないままで様子を見ていたのですが、痛みがぶり返すことはありませんでした。
ゆえに、乳がん前に通っていたリウマチ科は卒業。
乳腺外科にのみ通うようになります。
(その後、肺がんが発覚して、呼吸器外科も加わりますが)
点滴の抗がん剤後は、乳がんのホルモン治療(ノルバデックス)を5年間行いました。
右乳房を失い、再発の不安を抱えての日々だったり、ホルモン治療で更年期障害のような状況になったり、体力が落ちてのツラさはありましたが、
痛みがなくなったことは、もう
目から鱗
新しい世界
くらい劇的な変化でした。
目が覚めた時、すぐに起き上がれる。
痛みのない生活はこんなにラクなんだ、と。
ですが、自分には負担が大きいと感じていた職場に抗がん剤終了後すぐに復帰し、
がん以前と同じように業務をこなし、
メンタル的にも弱ったままでも、日常は否応なしに続いていって。
私の生活が劇的に変化することはありませんでした。
痛みがなくなってもウマく生きられないまま。
無理をしながら、毎日をなんとかやり過ごすだけの日々。
変わろうと思えるまでに、10年以上かかってしまいました。
もう、膠原病でもなく、がんでもない私を始めたいと思ったのです。
noteを始めたのが、そのひとつです。
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