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あの頃、すべてに必死だったね…

こんにちは。精神障害ピアサポート専門員の愛音です。
やっと私の過去「あの頃、すべてに必死だったね・・・」シリーズにして書いていきたいと思います。
14歳からの20年間いろいろあったので、もしかしたら少々長くなるシリーズかもしれない。どんな風に書けるかも現段階では分かりません。
もちろん全部を読まなくても、興味を持った分だけ拾い読みをする形など読み方はお任せします。

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~14歳、運命のクラス~
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2年生は「中弛み学年」そう表現されるようです。1年生みたいに緊張もせず、3年生みたいに受験に追われ必死でもない。

その中弛みで人生が大きく変化してしまった。

だけど一学期の私は強気で怖い存在でした。一番クラスが騒ぐのは担任(女性)の授業「静かにしなさい!今は授業中ですよ!」それでもクラスはおさまらない、そうなると自分の机をバン!と思い切り大きく叩きプツンとキレる。

「毎日ごちゃごちゃうるさいんだよ!いい加減黙れ!」それまでうるさかった教室内がシーン・・・担任まで固まってしまう。
授業中だけではなく、終礼でも騒いでいて学級委員の私の声は届かない。「すみません、少し静かにしてください。明日の連絡をしたいんです」騒ぐ教室内、なんで5分静かにしないのか、理解できない。5分、いいや3分でもいいから口を閉じてくれ。
ザワザワ、きゃあきゃあ・・・
・・・プツン
「ここには少し静かにしようと思う奴はいねえの!
連絡聞かないで困るのはお前らなんだよ!
だったら困っていいと思う奴はずっと騒いでろ!ずっと笑って喋ってろ!」

こんなことが一学期の間繰り返されていました。友達とは「うるさくて困るよねー、もし私がキレしちゃったら後始末よろしく~」「いやいや、愛さんはもうキレてるよ!?」授業中うるさいクラスだったけど、休み時間には友達と笑って過ごしていました。

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~二学期、どうしちゃったの?~
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長い夏休みが終わるとちょっとずつ体と心がおかしくなりました。制服を着て6時間分の教科書類を詰めた重たい鞄を背負って3階の教室まで行く。階段を2階まで上がると息が切れて、頭がクラクラするし体がやけに重たい。
疲れているんだと思いました。でもどこかで「違う」とも思った。

なにかがおかしい・・・

3階まで上がって教室のドアを開ける。中に入る一歩・・・それが出ない。無理やり一歩出して席に着く。鞄から教科書を出して机にしまっていくけど、心臓が痛いような気がするし、朝のざわつきが刺激となって呼吸が出来ていないような調子。
「(6時間、生きていられるかな…)」
私の不調をよそに教室内はいつものようにザワザワ…。一学期にはキレていたけど二学期は下を向いていました。両手で耳をふさぎ心の中では
「(お願い、お願い、もうやめてよ…!やめようよ、お願いだよ!!)」
ずっとずっと心の中からクラスにいる人へ訴えかけていました。机を叩き、キレた姿は欠片もない。

心は弱っていくし体には不調が起き始めます。教室にいれば腹痛と吐き気を感じました。だけど担任へ「助けて」は言いませんでした。だって担任だし先生だから、生徒の不調を見抜くことが出来る存在だよ。
授業は相変わらずうるさかったです。私ももう授業を必死に聞くのを止めました。腹痛と吐き気が気になり、生徒を鎮める声を聴くと心臓がやけにドキドキして集中力などない。

ふと50分授業で教師は何度注意するのか数えることにしました。数えると60回を超えていました。それを休み時間に伝えに行くとこんな返事でした。

「ええ!数えていたの?いやだ、私恥ずかしいじゃない!」

この言葉で胸に会った教師への信頼や、期待する気持ちも打ち壊しました。
もうなにも望まない。教師とは無能だ。私が授業を聞かず耳を塞いでいる姿は目に入っていないだろう。入っていたら「最近どうしたの?」くらい声をかけてくる。教師が生徒を見ているなんて都合のいい言葉であり嘘だったんだね。そう真っ赤な、真っ赤過ぎる嘘。

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 ~もう限界、逃げてしまおう~
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教師には助けを求めない。でも教室にいればお腹が痛い、気持ちも悪い。一向にクラスが納まるようにも見えない。
生徒会副会長になっていた私はそれまでより、教師らに頼られ信頼もされていた。だからそれを利用させてもらった。まさか私が仮病使うなんて思わないだろう。
そもそも仮病ではない。階段を上がる力がないこと、気持ち悪いのもお腹が痛いのだって私が本当に感じていること。

「すみません、保健室に行かせてください」

こう言って我慢できない時は保健室のベッドで一時間休めた。一時間でもいい。おもちゃ箱をひっくり返した教室に座っているなんてもう心が痛くて苦しくて限界だった。
保健の先生は顔を見るなり「あら、顔が真っ青。寝不足かな?」「最近、あんまり眠れなくて、それで気持ち悪くなっちゃいます…」
心の不調が顔色を真っ青にしてくれたことに感謝してベッドで丸まって眠った。

あの時も今も苦しい時や、悩むときは体を丸めて自分を抱きしめるかのようにして眠る癖があります。自分を抱きしめることで安心させます。
「大丈夫、大丈夫、私には【私が】いる。1人じゃない。ずっと守り続けてあげるから」

2学期、とうとうというか、やっとというべきか、
あのうるさく荒れた、おもちゃ箱から逃げることに成功しました。

*愛音*

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