スケルツォ～少女と私の世界～

こんにちは、愛音です

フォロワーさんの宝条実空さんのピアノ演奏
スケルツォ第二番
この演奏を聴き胸が熱くなり
言葉がどんどん出てきたので
小さな物語を書きました

音から詩とか小説を書くのはすごく久しぶりでしたが
とにかくとても興奮しつつ幸せな時間でした
実空さんから許可を頂きましたので
その小さな物語を載せたいと思ます

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【スケルツォ～少女と私の世界～】

「白い雲の流れる先はどこへ繋がっているの？」
 
 
目を細めて見上げれば優しく雲が流れてゆく
動物たちの笑い声、花の囁き、風が語る夢物語、
心温まる自由がここには溢れている
 
記憶の欠片に存在する秘密の場所
一歩足を踏み出せばその風でスカートが踊る
手足も軽やかにしなやかに動き自然と踊りだす
 
 
「今日」は昨日の願いの続き
「明日」を作り出すのは今ある希望
願いと希望は人の住む世界を作り出してゆく
少女だった私の願いと希望がこの世界を作り育てた
無邪気な笑み、あどけない踊り、煌めく空想
そのすべてが心満たしてくれた
 
 
激しい嵐がやってきたが恐れることはない
巻き起こる風は私の体を高く舞い上げる
少女が恐れていた嵐も今では友
嵐は特別な世界へといざなう
今の私なら見ることが出来る世界だ
 
 
振り返り少女へ伝えるべきことがある
この世界の動物も、花も、風も、そして嵐も
「もう一人の私の姿」
人には抱えきれない感情がある
嵐のように一見恐ろしく見えるものも
落ち着いて向き合えば怖くはない
嵐の感情も受け入れる、それがきっと大人になること
感情に不正解はないよ、すべてが必要不可欠なもの
この自由の世界で私はそれを学んだ
 
そして嵐がいざなう特別な世界とは
自分を受けとめる世界
楽しさだけじゃない、苦しさ、葛藤と向き合う世界
ここでは人として更に成長させてくれる
今の私にとって最適な世界そのもの
 
風の力でどんどんその世界へと近づく
ここは少女が知りたかった白い雲の流れる先
少女にはまだたどり着くことが出来ない世界
 
いいかい？
今の君はこちらの世界で
愛や想像力を育てていくのだ
そして時が来たら嵐の力でこちらの世界へおいで
はじめは怖いさ、でも君なら大丈夫
強い愛の力と心に広がる豊かな想像力は自分を守れる
 
私は君が来るのを待っているよ
この白い雲が流れる、その先の世界で

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実空さんの演奏からは声が聞こえたり
場面が浮かんだり
本当に素敵で不思議で驚く演奏です

この数日間、創作に打ち込めて心から幸せでした
日常的な精神不安定とか、これから先の不安、
あとは微熱があることとか、
そういったことを全部忘れてやりたいことをやれた
創作に打ち込むのは私の心には良いかもしれません
お付き合いいただきありがとうございました

そして実空さん、素敵な演奏を本当にありがとうございました

＊愛音＊