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もしも私が落ちた時には…

こんにちは、愛音です

11月になりましたね
母を亡くしたのは15年前の12月です
翌年から11月になると心を崩していました


あの日、祖母に呼ばれコートを掴んで
玄関を飛び出してタクシーに乗り込んだ


寒い寒い12月の夜のこと

ピリッとした空気
吐く息が白く
真っ暗な空があった


母を亡くしたことはもう受け入れています
空から見守ってくれていることも知っています
夢で会うこともありますしね



だからこそなんでだろう?と思います
なんで11月になると心を崩すのか?


寂しい?悲しい?思い出す?忘れたい?
なかなかピタッとはまる言葉がないんです


悲しいと言えば確かに悲しいけれど
母と過ごした最後の夜を忘れたいとは
思わなくなりました


なぜなら大切な最後の夜だから


この夜を忘れてしまったら
母との思い出が1つ消えてしまうようで

母が闘った最後の夜を
私も必死に闘ったあの夜を忘れたくない


闘った夜の空気はピリッとしていて
吐く息は白く
真っ暗な空があった


でも母が空へ逝った朝は
とても優しい朝でした
柔らかい朝日
青い空が病室の大きな窓から見えました

悲しく不安な夜は去り
朝日が昇るとまた新たな1日が生まれる
母から最後に教わった大切なことです


夜は去る、
そして朝日が昇る、
新たな1日は必ずやってくる、

その繰り返しなんですよね

いつか夜も特別なものではなくなる
怯える対象ではなくなる
夜がきたらゆっくり休めばいい
朝日で目を覚ませば新しい1日が来てくれる


ただ生きることは辛いし、苦しいことがある
綺麗事並べて生きてはいけません
文字で表すほど生きることは簡単じゃないです

だけど人は希望を持てる生き物
そう思いたいです
私の希望とは家族や人の温もりだから
だから人に傷つけられても
人を求めずにはいられないんですよ

【母との授業】

愛音ちゃんが諦めなかったら人生はひっくり返せる
愛音ちゃんを愛してくれる人は沢山いるんだよ
頑張り過ぎないでいいから
愛音ちゃんは愛音ちゃんらしくやってごらん
お母さんはいつまでも見ているからね
大切な黄色いランドセルの愛音ちゃんのことを

人の言葉で傷ついても
人の言葉で癒やされます
自分では癒せない傷も人の力で癒せる
母に手を握ってもらうだけでも
心がポカポカしていった感覚
少しも忘れていません

母は偉大です
人生諦めて放り投げた私のことを
全力で抱き締めてくれていました

ここにいていいんだよ、
たとえ何もできなくても愛音ちゃんは
お母さんの大切な娘だよー!
何度私へ言ってくれたか分からないくらい


母のこの愛情を無駄にしたくない
これからはもっと人に頼って生きてみます
1人でやろう、1人で乗り越えようと思わずに
人の心に触れて生きてみたいです


そしていつかピリッとした冬の空気にも
いい部分を見つけられるかもしれないから


だけどこの1ヶ月で心が落ちたら
話を聞いてくれると嬉しいです
どうぞよろしくお願いします


2022/11/01
加工しようとしたけれど
あえてそのまま灰色曇り空

*愛音*

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