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「ekiden」から見える文化

「駅伝」は国際的にも「ekiden」で通じるとか。
wikipediaでも下記のとおり。

Ekiden is a long-distance running multi-stage relay race, mostly held on roads.

wikipedia

毎年恒例で大好きな箱根駅伝をCQ(Cultural Intelligence)視点で初めて見る。
CQとは異文化適応力で様々な文化背景の人々を橋渡しし協働していくスキルで21世紀のエッセンシャルスキルと言われており、Google、スターバックス、ハーバード大学などの組織もCQ研修を取り入れているそうです。
そしてこの「文化」を学ぶ際に指標となるのがホフステードの6次元モデル。
世界各国を0から100までのスコアで数値化し、それぞれの国の文化的傾向を表現しています。

ご覧のように日本は「確実性の必要性(不確実性の回避)」、「達成志向」、「長期志向」の傾向が強い文化背景があるそうです。
マラソンなど長距離種目を好む傾向のある日本人。
目標を決めて、それに向かってコツコツと積み重ねる。
「継続は力なり」を美徳とする日本人らしさが表現できる種目のひとつだと感じました。
そして「駅伝」という独特のチームスポーツ。
集団主義vs個人主義の次元ではちょうど中間(46)の位置にいる日本。
これってどういうことなのでしょう?

「日本人は自分たちのことを集団主義的な傾向があると考えているが、『自分だけは例外』と考えている集団である」としています。さらに山岸俊男氏(社会心理学者)はこの日本人特有の「集団主義のパラドックス」が起きる原因を、「個人主義的に行動したら周りの人たちに嫌われてしまうのではないか」と皆が思い込んでいるからではないかと説明しています。

経営戦略としてのCQ異文化適応力(宮森・宮林)/日本の「安心」はなぜ、消えたのか(山岸)

日本人特有のこの思考こそ駅伝や団体戦で力を発揮する日本人らしさに表れているのではないかと思いました。
達成志向が強く、個人としてのスキルを極めることが好きな日本人。
そして集団主義的意識がある日本人は集団の目標達成に向かって取り組むことに心地よさも感じる。
集団の目標に向かって、個人で研鑽してきたスキルが最大限発揮できるのがまさに駅伝や団体戦(体操、空手道、柔道、剣道など)なのではないでしょうか。

今年も多くの感動をありがとう!!

【参考】
CQとは

1月に入門コースも開催します


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