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エピソード#8  一人の利用者様を通して多職種で、『連携』『チーム』となって動く


 
定期的に毎週 処置があるため通院送迎をしている独り暮らしの方のご様子に変化があり、ケアマネージャーともこまめに連絡しあい、ケアマネージャーは 病院のソーシャルワーカーに相談かけ、遠方に住んでいるご家族と連絡をとり、そのことを私にまたフィードバックしてくれました。
 
また、2日前より症状が進行していている様子があると 通院送迎時に 病院受付の方に 経緯を伝えたところ、ソーシャルワーカーと外来ナースに伝えてくれました。ナースに状況を伝え、いつも受診している科は診療はしていない時間帯のため 症状を診てくれる診療科に受診してはどうかと提案あり。
 
ご本人も 「辛い、痛い。診てほしい」と訴えもあり、急遽 院内介助もすることになった。
(この方は 普段は 処置のための通院で 病院内で受付介助をお手伝いすれば、あとは ご本人は 自分のことができるため 院内介助まではしていない)。
 
ケアマネージャーは  他の方の訪問に行っていて連絡が出来なかったが、遠方にいるご家族には 電話したら 奇跡的にすぐに繋がり、状況を報告し、院内付き添いをすることを伝える。『すぐに 駆けつけられなくてすみません。よろしくお願いいたします』とご家族は心配されていた。
 
院内介助中、ご本人も 不安な表情はありながらも「心強い」と言ってくれた。
そして 診察にて 大掛かりな処置が必要ということになりました。外来ナースが、私が病院勤務経験があるナースと知っていたこともあり、「安心されると思うので そばについていていただいていいですか?」と言っていただき、私は 処置室のベッドに寝かされたご利用者様の側に付き、手を握り、声かけをした。
 
私も病院勤務時代は 外科系にはいたため その処置の流れは知っており  処置の進行状況に合わせて声かけをさせていただいた。
全てが終わり、ご本人も 「大声あげそうになったけど、あなたが側にいてくれて 安心しました」と言ってくださった。
 
ソーシャルワーカーから ケアマネージャーに連絡がいき、私もご家族とケアマネージャーさんに報告。ケアマネージャーさんは ご家族と連絡しあい、デイサービスや訪問介護のヘルパーさんにも状況、注意点、ケアプランの一部変更などを相談してくれ、それをまた当社にフィードバックしてくれた。
ご家族には「命拾いしました。ありがとうございます」と 嬉しい言葉をいただいた。
 
そして その2日後の通院でも 院内介助をさせていただいたが、処置をしたところは、かなり良い状態になっていた。
病院の先生も「うん、いいね」と言ってくださり ご家族にも 電話でお伝えすると安心されていた。
今回は 『連携』『チーム』ということが できた案件だと思う。同じ職場ではない多職種の方々が 一人の利用者様について ご家族も一緒にチームとなり、それぞれの役割を通して連携。
 
私は 医療・看護と福祉・介護を 全てではないけど その両方を知っている一人として、ナースとして 『繋ぐ』をこれからもテーマにがんばりたい。
介護タクシーといっても世の中では、 普通のタクシーとなにが違うのか?と思われていたり、『降ろして終わり』というイメージもあるようです。
でも、それは 当然のことかもしれません。元気だったら 介護タクシーは必要ないので、知らない方のほうが多いと思います。
ご家族や 大切な方、そして 自分が体調を崩して 病院に行くのに 困った時に 慌てて、「こんなサービスあるかしら?」と探しているかもしれません。
 
全国の介護タクシーが どんな仕事をしているのか、まずは知っていただく。
そして 困った時に 「あっ、こんな時は 介護タクシーに頼もう!」と介護タクシーのことを誰もが知っている、差し支えない程度に 発信して 介護タクシーの魅力を 知ってもらえるように努力します。

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