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祖母が86歳で生きていることと大叔父が亡くなったことと

祖母が今日、86歳になった。祖母が86歳になるということは、実は私たちにとってすごく重要なことで、私はこの日を待っていた。

私たち兄弟が幼い頃から、時には両親以上に私たちの世話をしてくれた祖母。いまは遠くに住んでいて頻繁には会えないけれど、祖母の存在はいつも大切に思っている。

彼女が86歳になって、私はホッとしている。そんな日の朝、目が覚めたら祖母の兄が亡くなった知らせが届いていた。こんなこともあるのだな、大叔父が祖母を守ってくれたのだろうかと思いながら、このnoteを書いている。


86歳になることが、なぜ私たちにとって大切だったのか。詳細は避けるけれど、この数字はここ数年の私たちにとって、呪いのようなものだった。

少し前に、母とこの話をした。けれど、私が一時帰国で家にいるこの期間中には、一度もそんな話をしていない。言葉にして現実にさせてしまうことが、それぞれに怖かったのだと思う。

けれど祖母は、今日86歳になった。私が一時帰国をしているこの期間に。実はこの期間のうちには家族みんなでコロナにかかってしまったりして、ヒヤッとすることはあったけれど、無事に彼女は呪いの85歳を超えた。


日付が変わるまで起きていたから、祖母に「86歳おめでとう」と伝えてから寝た。それで、朝起きたら届いていた知らせが、日付が変わった頃に、大叔父が亡くなったという知らせだった。

「祖母が85歳を越える」ということは、私たち家族が成し遂げたことだと思ったけれど、大叔父の亡くなった時間を聞いて、彼も祖母を守ってくれたのだろうかと思った。

同時に、彼からのメッセージを感じた。長く入院していて会えなかった大叔父だけれど、亡くなるときに、自分の妹に伝えたい愛があったのだろうかと。

ひとはひとに生かされながら生きているし、誰かを思いながら生きている。ひとは誰かを思うという、愛をもって生きている。そんなことを、あらためて感じるような朝だった。大叔父に、感謝を伝えて見送ろうと思う。

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