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セクハラのトラウマと私らしさ

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私の人生から切り離せない、セクハラもとい性被害の記憶。何が起きたかと言われたら、私がそれを説明できたとしたら、「なんでそれがトラウマになるの?」と思われることだと思うのです。でも…
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#働く女性

見た目を褒められるのが苦手だった私へ

若かった頃、女性としての私の魅力は26歳がピークだと思っていた。社会人になるのが22歳、社会人4年目には26歳になる。そこが女性のピークだと。 社会に出てたった4年で、ピークが過ぎるなんて早すぎる。結婚が1つのゴールならば、大学のうちか社会人なりたての頃には恋人がいないと詰む。 いまとなっては、これは私が勝手に持っていた呪いなのだとわかる。でも、当時はゆるぎのない、どうにもできない呪いだった。 今年32歳になる私は、いまの私の見た目が好き。ちょうどいまが26歳の恋人は、

コーチの私がカウンセリングを受けたら、半年ぶりのセッションでトラウマの理解が進んだ

半年前に一度閉じたカウンセリング。前回とは違うカウンセラーの方とともに、今日から再開をしました。 前回のメインテーマは家族との関係性でしたが、今回はセクハラのトラウマからのスタートです。 でも実は、前回のスタートもこれでした。性被害とそのトラウマ、なんとも厄介なものを抱えて生きてしまっているなと自分でも思います。 でも私は、まだ肩をおとしません。きっともっと生きやすくなる未来があると信じて、カウンセリングを再開します。 ▼前回の記事 ▼マガジンのこと セクハラの記

営業もできない営業職だったけれど、自分で生きられていることを褒めたい

前職は会社員。誰もが知るような大手企業で営業職をして、最後は本社で勤める経験もして、はたから見れば華やかなキャリアだったと思う。 でも、当事者である私は、一度もそうは思えなかった。営業職時代の私はいろいろはき違えていたし、セクハラに遭って心を病んだ。 本社勤務でマネジメント職に移った私は、コロナの時代の遠隔マネジメントに適応できず、うつの診断をもらった。 わりと人生のどん底まで落ちたと思う。もちろん、落ちなくていいのなら落ちたくはなかった。でも、落ちてしまった私はここま

前職でのことは資産にはなっている

久しぶりにベルリンの空が晴れた。ここ最近は、ずっと天気が悪かった。 こんな日は、出かけなきゃもったいない。家に直帰している場合ではない。今日一緒にお昼を食べてくれる人はいないかと、朝から考えていた。 休み時間は、いつものように一度教室の外へ。日本人の友人に会った。 天気もいいし、ごはんでもどう?とお誘いして、ごはんを食べに行くことにした。残り1時間半の授業は、ワクワクソワソワしながら受けた。 あらためてする今までの話 海外に住むというのは、簡単なことではない。お互い

コーチの私がカウンセリングを受けたら、関係性をテーマとする半年が完了した

3月から受け始めたカウンセリング。半年で7回のセッションを受け、今日が完了セッションでした。 この完了は、私都合ではなくカウンセラーの方都合の完了です。 この先しばらくお話しできないことを残念だと思う気持ちは変わらないけど、このタイミングで私にも変化があり、不思議な縁だなと思ういまです。 7回のセッションの共通ワードは「関係性」。自分では無意識だったけど、カウンセラーの方に言っていただいて気づきました。 だから、完了セッションを終えて書くこのnoteは、関係性をキーワ

スシローは、私にとって泣く場所らしい

うちの家族の行きつけのお店、スシロー。何か良いことがあったら、スシローに行く。特になくても、スシローに行く。 そんなスシローは、私にとっては泣く場所らしい。家族に弱みを見せられない私が、なぜか涙を見せてしまう。私と家族にとって大事な場所なようだ。 セクハラで精神を病んだこと 2年半前の私は、クライアントから急に受けたセクハラ(という言い方は本当は嫌で、私は性暴力と言いたい)に、精神を病んでいた。 その事実はもちろんショックだったし、世の中のおじさんたちを全員受け付けな

【コーチの私がコーチングを受けたら】トラウマを火葬場で骨にした今日

どんな言葉でこのnoteを書き始めようか。そんなことを考える余裕もないほどに、いまの私は興奮しています。 THE COACH Academyというコーチングスクールで学び始めて半年。今月からプロコースが始まりました。 ▼入会した時の記事はこちら THE COACHでの学びは、私の人間的な部分を成長させてくれています。特にいまのプロコースは、コーチの器を育むことがテーマのひとつです。 今日も私のひろがりを実感したので、書き残しておきたいと思います。 じわじわ出てきたト

トラウマを観察する

昨日ふと、自分のなかに根付いているトラウマに気づきました。 私のトラウマ どんなトラウマかというと、過去にクライアントからセクハラを受けたことにまつわるトラウマです。セクハラ自体もショックだったけど、その後当時の上司から向けられた悪気のない言葉にたくさん傷つきました。 セクハラという表現だとイメージが軽すぎてこの言葉自体を呪ってしまうくらい、こういう行為は暴力的で精神的に被害者を苦しめると感じます。 実際私も被害を受けてから2年以上経ちますが、ふとした時に昨日被害に遭

ひととしては好きだけど、思想は合わないと思う悲しさ

昨日、小田急線での事件について書きました。 ほんとうに、差別は至るところにある。 女性蔑視に基づくものの見方や攻撃は、実はたくさん日常に潜んでいる。例えば、少し前に書いた夫の仕事の都合で退職をした女性に「早く働け」と言った同僚の話も、女性蔑視が根底にある話だよなと思っています。 思想が合わないこと 最近またひとと話す機会があって、モヤモヤしたことをツイートしていました。 つい昨日見たツイートに激しく共感したのですが、女性差別に関する話は日常にたくさん転がっているけど

セクハラそのものも許せないけど、無意識な第三者からの一言も考えもの

1年ほど前、私はクライアントからセクハラを受けた。 こんなにもわかりやすいセクハラは初めてで、というかこれは性暴力と言ってもいいのではと思っていて、セクハラとかいう軽い言葉を作ったひとを呪った。 こちらのダメージは、精神的な死のように思ったからだ。 当時、じぶんが受けたものを受け止めきれないまま、すがるように相談をしたのは上司だった。 最初こそ親身に聞いてくれて、精神的に救われたのだけど、状況を聞かれて話すうちに彼の態度は変わった。 辛かったねと言ってくれた上司私がただ