やまたのおろち(小学校低学年男児に読み聞かせた絵本を紹介)No.108
舟崎克彦(著) あかね書房
古事記から。
やまたのおろち、パソコンで変換すると「八岐大蛇」と一発で出てきます。
八つに分岐した大蛇、頭が8つ、しっぽも8つ。
8匹ではなくて、それが1つにまとまっているのです。
(なんと面倒くさい生き物だ…と思ったのは私だけ?)
やまたのおろちは毎年、アシナヅチ、テナヅチの娘を一人ずつ食べていて
最後に残ったくしなだひめを食べようとしています。
スサノオノミコトは、「クシナダヒメをわしにくれるならヤマタノオロチを退治しよう」と言い
さっそくヤマタノオロチ退治の準備に取り掛かります。
そして色々とあって無事、ヤマタノオロチを退治し、クシナダヒメをもらい
子供が生まれ、大国主命(おおくにのぬしのみこと)が活躍する
「いなばのしろうさぎ」
へと話が繋がって行きます。
お話として読む分にはこの本は良いのですが、
読み聞かせをするにはちょっと難易度が高いです。
言葉が少し古い言い回しであるのと、
名前が読みにくい…神様に向かって何を(笑)と思うかもしれませんが、
よっぽどこの辺りの神話が好きな人でないと
スラスラ読めないと思います。
なので、読み聞かせをする場合は、もう少し平易に書かれている書籍の方が
良いかもしれません。
小学2年生には少し厳しいかなと感じました。
一人で読める年齢になれば、言い回しの勉強にもなって
とても良い本だと思います。
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