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発達障害者向けお仕事本の感想

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 以前の記事で、是非入手して感想を書きたいと言った本がありました。

以前の記事はこちら↓

 今回は、その『発達障害の人が「働きやすさ」を手に入れる本』(土野陵 著 フォレスト出版)を入手したので、感想を書きます。

 まず特性を活かせる仕事について述べられていましたが、ASDの人は「プログラマー、エンジニア」「ライン作業」「校閲、校正者」が特におすすめと書いてありました。確かにどれも1人で黙々とできる作業ですが、残念ながら今その仕事に付けるチャンスはそう多くないなと思いました。

 ちなみにADHDの人には「ジャーナリスト、カメラマン」「イラストレーター、デザイナー」「営業」が特におすすめだそうです。

 次にこの本のメインと言っていい仕事の困り感への対処法が、かなり多くのケースを想定して紹介されています。

 個人的に特にためになったのがメモの取り方で、許可を取った上で録音する事がおすすめされていました。確かに録音すればメモを取らずに後で確認可能なので、良い方法だと思います。

 他に口頭指示の理解のしづらさに対しては、指示をマニュアル化してもらう事、可能なら動画がおすすめと紹介されていました。 

 私も箱の組み立て方などは、文章だけで説明されるよりも実際にお手本を見せてもらった方がわかりやすいので、当事者として納得の行く解決方法です。

 他にも「完璧主義すぎて作業効率が悪い」「臨機応変な対応ができない」「暗黙の了解がわからない」など多くの発達障害当事者が当てはまるであろう困り感の対処法が数多く掲載されています。

 次に発達障害者の働き方について、「オープン就労」「クローズ就労」「障害者雇用」「福祉就労」が紹介されていました。どれがおすすめかは、当然ながら自分がどういう働き方を望んでいるかで変わると書かれていました。

 私は障害者雇用を目指していましたが、前通っていた就労移行支援事業所のせいで完全に一般企業へ就職する自信を失っているので、しばらくは福祉就労で頑張って働きます。

 その後発達障害の検査を受ける方法や症状を緩和させる治療法、グレーゾーンの人が受けられる支援やおすすめの働き方について記載がありました。これから発達障害の検査を受けようと思う人に参考になる情報です。

 最後に、著者の方が代表を努めている就労移行支援事業所から一般企業へ就職した方々へのインタビューがありました。

 以外だったのが、4人中2人が発達障害者に向いてないと言われているコールセンターや営業の仕事をしていた事です。発達障害者の場合職種よりも理解がある企業で働く事が大切だと改めて思いました。(どの障害でも同じかもしれませんが)

 著者の方は大勢の発達障害者に対する就労支援をしてきただけあって、当事者が仕事で困るであろう場面が幅広く紹介されており、対処法も納得のいく事が多かったです。

 私のように就職や職場定着、仕事の困り感で悩んでいる人にはかなりおすすめできる本です。買って良かったと心底思える本でした。

 最後に、この本の著者である土野陵さんと出版社であるフォレスト出版さんにこの素晴らしい本を出版してくれた事を感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

 

 

 

 

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