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【18週3日】バボは一人の人間

私の脂肪orバボ

17週を超えたあたりからいきなりお腹が出てきて妊婦っぽくなってきた。
とはいえ、私は「あなたの脂肪です」事件があったため疑心暗鬼になり、「これって私の脂肪かな? 赤ん坊由来のものかな?」と夫にしつこく聞きまくっていた。

そして17週6日にあたる9月3日に健診。体重は51.5kgになっていた。
これは増えすぎなのかもしれん….と思いながら診察してもらったが、お医者さんからは特に何も言われず。

なんかメジャーで腹の周りと恥骨からへその長さを測られた

でも10kgくらいを徐々に増やしていく妊娠生活のなかで、妊娠5ヶ月で3.5kg増は多くない? ねえ大丈夫? ほんとに? ちゃんとお医者さんに「増えすぎですか?」って聞けばよかった。ただのデブかもしれない。

弟に聞いたところ義妹はつわりがひどく体重増えていなかったらしい。
むしろマイナスの人もいるもんね…。


指チュパのバボ

体重を計測し、身体の変化などの問診をして、いざエコーだ。
夫はいつも健診についてきてくれるのだが、このために来ていると言っても過言ではない。

私が通う病院は産婦人科の待合室には妊婦本人しか入れないため、付き添いの夫は外にある総合受付の待合室にいなければならない。エコーの時間になると看護師さんが夫を呼び出しにいく。

巷では「15週をこえると性別がわかるかもしれない」といった情報がまことしやかに囁かれている。そのため、私たち夫婦は行きの車内で「性別がわかったら私が夫に昼ごはんを奢る、わからなかったら夫が私に昼ごはんを奢る」という賭け事に発展するほど浮き足だっていた。

私だけ産婦人科の待合室に入ると、夫からすかさず「帰りに何食べるか考えておいて。個人的にはラーメン」とLINEが入る。

賭けが無意味なことに気づく夫とハリソン



そしてついにエコーの時間。夫も呼ばれ診察室に入室。
エコーがぱっとついてまず先生が言った言葉が、「あ、指吸ってるね!」。


数値はすべて順調。ちなみにSDは平均との差を表す数値。
BPD(頭の幅)とHC(頭囲)がでかい。FL(太ももの骨の長さ)は短い。
脚よ、長くなってくれ。



吸ってる!!!!!

これまでは「腹に住まう生命体」くらいに感じていたが、この行為、めちゃくちゃバボの意思を感じる。人間じゃん。おまえ指吸いたかったんだな。
指を一生懸命ちゅっちゅと吸っている映像を眺め、バボが私とはまったく違う一人の人間であることを痛烈に感じた。

そして、性別である。私は恐る恐るお医者さんに聞いた。
「あの、性別って、もうわかったりします?」

「ちょっと待ってね」とぐいぐいエコーの機械を腹に押し当て、様々な角度から検証に検証を重ねるお医者さん。ちょっとそれバボ潰れるんじゃないのくらいの力でぐいぐい機械を滑らせる。

そしてついにお医者さんが口を開いた。




「ついてるっぽいかもしれない」



ついてるっぽいかもしれない


可能性5%くらいの時の言い方!「ぽいかもしれない」て!
ただすかさず夫が「これですよね」とモニターを指差す。
お医者さんも「そうそう、これです」と言う。

モニターの角度的に私はちょうど“そこ”が見えない。
どこだよ?なんの話だよ?と思いながら、夫とお医者さんが「ついてるっぽいかもね〜!」と言ってるのを聞くだけだった。

お医者さんから「まあ、ちょっと明確にはわからないからね、また気になったら聞いてください」と言われてエコーは終了。この日は触診もあり、お腹をぐいぐい押されまくる日であった。

帰りの車内、夫が「俺、先生が言う前から『あ、ついてるっぽいな』と思って見てたよ」と言い始めた。
私が全然見えなかった旨を伝えると、「ほんとに、ヒモみたいなやつ。糸くずみたいな」と言っていたので、ついているっぽいかもしれないがまだ確証は持てない。次の健診でまた聞いてみよう。

二人で煮干しがゴロゴロ入っためちゃめちゃうまいラーメンを食べて帰宅した。


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