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まいにち

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日記みたいなもの
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#日記

ゆるっとマガジンはじめます

ゆるっとマガジンはじめます

自分用のSlackがあって、感情日記をつけている。そこにいる私は、まったくもってどうしようもない。すぐに音を上げるし、泣いて傷ついてばかりだし、弱い。でも、時間が経って客観的に離れて見つめたら、ああ、ちゃんと人間だなぁ、って思う。それを隠して、立派に生きている人も素敵だけど、わたしは弱さも認めて立っているひとに魅力を感じる。強さを感じる。

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2020年10月19日(月)
雨の音がする

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少しずつでも、心が動くものに目を向ける

少しずつでも、心が動くものに目を向ける

久しぶりに自炊をした。賞味期限が怪しかった手羽元を焼いて、アスパラを切って、スープにした。塩と胡椒とオリーブオイル。食欲がないなぁ、と半ば食べられるものを考えることが億劫になっていたけど、自分の手を動かすと、きちんと食べられた。よかった、まだ大丈夫だと思う。

毎日といっていいほど何かを撮っていたiPhoneの写真フォルダは、ぴたっと増えなくなった。ちょっとそれが悲しかったから、自炊したスープを撮

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夏が帰っても

夏が帰っても

先週末に引越の段ボールが届いて、あっという間に彼は荷物をまとめきってしまった。それを全部運び出したのが、おとといのこと。現実を認めるのが怖いけれど、ものの30分で片付いた部屋をみたら、さみしいような、いっそ清々しいような不思議な気持ちになった。

前に向かって進んでいるはずなのに、距離が離れてしまって、そばにいたいと思う人の、日常の感情の揺れを見ることができなくなる。最後の出社日に、尊敬している人

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暑い、っていうかこの部屋には思い出が多すぎる

暑い、っていうかこの部屋には思い出が多すぎる

8月、昼間は外に出るのをはばかられるような暑さ。もともと帰省の習慣がないから、普段通りお仕事。八百屋に買い物に行く往復の道で、Tシャツがびっしょりになる彼を見ていると、少し可哀想になってくる。代謝がいいって素晴らしいことなのに。反対に、私は水分補給をしなくて血液検査でいつも引っかかるくらいで、代謝も悪くて汗をかかないから熱がこもって体調を崩しがち。正直夏は、虫との戦いで、汗と日焼けとの戦いで、あん

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深呼吸は、いちばん小さな”やすむ”こと

深呼吸は、いちばん小さな”やすむ”こと

長いと思っていた1ヶ月は、あっという間に終わる。この期間、人と生活しなくなったわたしは一体なにか変わったのだろうか。自分の好きな花を買って、好きなだけ食べて、食べなくても何も言われない。体重は設定していた目標体重を割った、2キロ減ったくらいだけど。お皿を洗わずに放っておいても、誰からも怒られない。
昨日、オフィスで話した年上の人に、「さみしい?」と聞かれて、うーん、と考えた。なんだかずっと一緒に暮

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思考のルーツを辿れるように、書く

近所のセブンから、男の人が出てきた。ジップロックに入った、8分の1カットされたスイカを持って。夏じゃん。

わたしが信頼したい、って思うのは「タスクだけど、嘘はつきたくない」と言っていたから。どうしたって、愛は行動で、言葉だ。それでしか、わからない。でも行動や言葉を強制するのは、よくないよな、とも思う。わかっているんだけど。いや、わかっていないのかもしれないな。
“心に決める”は、愛のひとつだ。た

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忘れてしまってもいいように

忘れてしまってもいいように

書くことを、誰からも求められていないのにも関わらず、こうやって電波に乗せて文字を発信する。わたしが、わたし自身のためにやっていることだ、と実感する。久しぶりに、noteに文字を打ち込む。6月中にも、何度か書いてみたものが下書きには残っているけれど、完成させられなかった。
わたしにとって、文字にすることは精神安定剤のような効果がある。なんでも、簡単に忘れてしまうから。待ちに待ったライブも、熱中しすぎ

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軽やかに生きるのさ

軽やかに生きるのさ

過去の自分が嘘のように、なぜか気持ちが穏やかで晴れやかだ。焦っていた4月のおわり、5月のほぼ半分以上、自分自身に振り回されていたのに。不思議な気持ちで、このnoteを書き進めている。なにが変わったのか、ながめてみようと思う。

大きくは、コミュニティでの役割を得て、人と話して前に進めていく過程で、枠を取り戻せたこと。やってみなよ、というハードルが低い。ぽんと前に進むことを自然と応援してくれる大人た

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大人と子どもと閉じた時間と

大人と子どもと閉じた時間と

手から何かがこぼれおちていくような感覚、話が通じない人と曖昧な笑みを交わす時間、電車の音で聞こえなかった会話(でもなんて言ったか聞き返さないまま話し続ける)

意気込んでいた自分の欠片が、するすると形を失っていく。いつまでも開通しないネット回線を言い訳に、窓をあけて通り抜ける風を感じながら、本を読み続ける。本当は出そうと思っている手紙、その文字たち。
鈍感になった瞬間を自覚することがある。あ、いま

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昼と夜ごはんをつくった日

昼と夜ごはんをつくった日

引っ越してきた家は窓が多い。部屋はダイニングと寝室の2つだけれど、窓はベランダ・キッチン・寝室には2面もあって4箇所にある。今日みたいに暑い日は、全ての窓を開け放つと、隣の戸建との距離が近いからか、子供の声やご飯の匂い、何かを洗う音などが聞こえてくる。窓から入ってくる風を浴びて、本を読んでたまにPCをたたいて、パートナーのZoom会議が早く終わらないかなぁ、と様子を伺う。お昼はうどんを茹でよう。

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レモンするってことは不可逆なんだよ

noteを書きながら、カルテットを観ている。第一話、レモンするって文化の話している。あああ、これ、やりたかったやつ。休みの日の夕方、きちんとひとりで自由だと感じられる時間。レモンありますね、レモンありますよ。満島ひかり演じるすずめちゃん大好き。この、冬の軽井沢の温度感が好き。どこを好きになったんですか、と聞かれて「彼平熱が37.2分あるんです」と答えるまきさんも好き。

5月2日に引越をして、荷物

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令和2年5月1日(金)

令和2年5月1日(金)

気持ちのいい朝、5月のはじまり。令和になって1周年。
朝から役所と警察署に行って用事を済ませた。明日と明後日で引越。(このご時世に、、という声はあるかもしれないが)勝手に転がり込んだ1Kと在宅勤務の相性は悪くて、心を決めたら2週間で鍵を手にした。同じ街での移動なので、さみしさはあまりない。いつの間にか顔見知りになった居酒屋の店主、バーのお姉さんと常連さんたち、窓を締め切っても聞こえてくる夜の騒ぐ声

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1日半だけの逃避

目の上くらいの高さの植え込みに咲き誇っていたツツジの匂いに、「あ、春だ」と今の季節を思い出した。まわりを見渡すと、あたりは白やピンクのツツジがたくさん咲いていた。合間にはちょこちょこポピーも顔を覗かせている。休日と平日の境界線がなくなって、ずっと同じ人と同じ空間にいることは、今までに経験がなかったことで。知らず知らずのうちに、心のなかが曇っていた。

ちょっとそこまで、人のいない空間でPCを広げる

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生まれる隙間でやりたいことは

生まれる隙間でやりたいことは

noteを4月は週に1本は書きたいな、と思っていたけれど1週が空いてしまった。緊急事態宣言とか、ミサイル警報とか、私は簡単に状況を受け入れて自分が生きる道を探している。会社は完全リモートワークになって、アルバイトに通っていたPARCOのお店もおやすみになった。そして5月からは、会社もおやすみになる。3ヶ月くらいの、予期せず生まれた早めの夏休み。給料は下がるし、ぱーっと旅行に行くこともできないけれど

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