レモンするってことは不可逆なんだよ
noteを書きながら、カルテットを観ている。第一話、レモンするって文化の話している。あああ、これ、やりたかったやつ。休みの日の夕方、きちんとひとりで自由だと感じられる時間。レモンありますね、レモンありますよ。満島ひかり演じるすずめちゃん大好き。この、冬の軽井沢の温度感が好き。どこを好きになったんですか、と聞かれて「彼平熱が37.2分あるんです」と答えるまきさんも好き。
5月2日に引越をして、荷物を運び込むために3階まで何往復もした。足と腕と腰がまだ悲鳴をあげている。落ち着いたら写真を撮りたい、使いこんでしまう前に。引っ越してきた家は洗濯機が外なんだけど、まさか使ってみようとしたら電源は室内というオチで、管理会社に連絡したらすぐに通勤に使っているというロードバイクで物件まで駆けつけてくれた。かったるそうに話すけれど、きちんと行動してくれる不動産屋さん、お仕事なのだとわかるけど安心感が持てる。オーナーさんと連絡が取れたら、また電話をくれるって話になった。無事に外で洗濯できるといいな。
この3日間の引越で体力を消耗しきって、片付け以外の時間はほとんど寝ている。パートナーがご飯をつくってくれたり、積極的に動いてくれたりして、甘えさせてもらってどうにか床面積が増えてきた。大きなごみを出せたり、段ボールを収集してもらったあとって、スッキリする。はやくその達成感を味わいたい。
少しずつ家っぽくなってきて、洗濯物を干したり子供の声を聞きながら生活をすることに、慣れ始める。誰かと暮らすのは、うれしい。たまに苦しいこともあるけれど、大きくは、うれしいことでできている。
画面のなかのカルテットでも、一緒に暮らしていく過程で、思うことを、価値観を、大切にしたいものを、話して、ぶつけて生きている。伝え方を誤って、苦しくなって、それでもうれしいと知りたいを原動力にまた伝えようとする。繰り返す。結婚ってどんな感じですか、夫婦ってどんな感じですか?すずめちゃんは言う。昼寝から起きてきたパートナーが夕食の準備を始める。そろそろ暗くなってきたので電気を点ける。レモンの件で、ふふっと笑う。きっと一緒に住まなかったら、彼はこのシーンを観なかっただろうな。まきさんは言う、「夫婦って別れられる家族だ」と。私にとって、今はわからないけれど、考えてみてもいいかな、と思い始めているのは大きな一歩だと思っている。
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