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まいにち

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2019年5月の記事一覧

元気になれる方法を探る夜

最近、金曜日が全力で走りきれないくらい疲れちゃっているな、って思うことがある。あと、土日に予定を詰めすぎて、月曜日が金曜日状態になってることもある。やりたいことが多すぎて、行きたい場所も会いたい人もたくさんで、気付いたらカレンダーが埋まっているし、ほとんど自分の部屋にいない。(明日は休む日、ってブロックしたつもりだったけど、自分から予定を入れてしまったし。笑)

ノンストップで走り続けて、常に刺激

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声、音、言葉

声、音、言葉

昨日聞いたトークイベントで、“耳の可処分時間”という言葉が出てきた。音楽、声、言葉、自然の音、人工的な音。
ドラマや映画、iPhoneやMacの画面、本や漫画。目で見るものを楽しむためには、手を止めて集中することが必要不可欠だ。だから、時間があるときの贅沢品。でも音声であれば、家事をしながら、メイクをしながら、多くの時間を拘束されることなく、(されたとしてもそう感じることが少なく)楽しむことができ

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この静かな瞬間よ 止まって

この静かな瞬間よ 止まって

ああ大丈夫だ、と思える時間が、そういう夜があるだけで、随分と回復する。
祖母の家で、昔飼っていた犬は常に祖母を追いかけていた。姿が見えないときも、離れているときも、耳を立てて祖母の声を拾いながら安心したようにうたた寝する。祖父母が新聞を広げると、自分をかまってもらえなくなることがわかるのか、新聞の上に陣取る。祖母が近くにいるときは、少しだけくっついて座る。その距離感は、なんだか見ていても心地良かっ

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自由を覚えて勝ち取った孤独

自由を覚えて勝ち取った孤独

椎名林檎の新しいアルバム『三毒史』、好きなのは9曲目の「至上の人生」だ。何が、ってわけじゃない、音楽も芸術も舞台も、いつも明確に説明できる理由があって心を揺さぶられるわけじゃない。私の持ちうる拙い言葉で説明できない、表現しきらない何かが、確実に身体に届いていると思う瞬間がある。

それを、言葉や、言葉以外のものでも表現できる人に憧れる。だからこそ、言葉を磨きたいと思う。先日参加したブランドデザイン

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白いジグソーパズルを完成させたときの気持ち

白いジグソーパズルを完成させたときの気持ち

知りたいことのおおよそ半分はネットや本で調べればわかることだ。
どこにも載っていない「もう半分」を知るためには、自分で考え出すか、経験するしかない。
“白いジグソーパズルを完成させたときの気持ち”なんてどこにも載ってないだろ。(宇宙兄弟)

私が何かを知りたい、集めたいって思うのはなぜだろうって最近よく考える。その瞬間、何か目的があるわけじゃなくて、勝手に身体が動いているといった方が近い感覚。把握

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日曜日の切れ端

日曜日の切れ端

運動会の音、地震、1回使ってなくなってしまったソーススプーン。
昨日は思い立って洗濯機を回して、クッションカバーも枕カバーも洗った。枕を日光浴させて、食器を洗って、シンクがきれいになった。

くるりのアルバム、ソングライン。
暑すぎる、夏の始まりみたいな時間。冷たいシーツにダイブしたくなる。もう冬の布団はいらない。

なんでもない、うつくしい言葉をからだに入れたい、いっぱいいっぱいで苦しいとき、そ

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来世は暗闇に溶ける黒猫になりたい

来世は暗闇に溶ける黒猫になりたい

昨日の夜、引き返した駅を、今日はきちんと電車に乗って帰る。
生まれ変わったら、猫になりたい。暗闇に溶けることのできる、真っ黒な猫。裏路地の、建物と建物の間に目だけが光る、2匹。

この人は、とても鈍感なのだ。私の嘘を許してしまえるくらいに。
他の多くの男性たちと同じ。鈍感で、だからこそ、とても優しい。私はその、あなたの優しいところが好きだった。架のことが、ちゃんと好きだった。(辻村深月「傲慢と

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どうせ死ぬなら二度寝で死にたいわ

どうせ死ぬなら二度寝で死にたいわ

言葉が浮かんでは消える、伝えるべき言葉、伝えるべきでない言葉。ふと、投げかけられた言葉に、自分の気持ちを気付かされることがある。たいていは、気付きたくなかったもの、見ないように目をそむけていたもの。そこまでして頑張ることなんて誰も求めていないというのに、な。ほしいものがほしいと明確に手を伸ばすことができれば幸せだ、でも、私はいま明確に“これがほしい”ってなくて、そんな自分のこともどこかで受け入れて

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ネガティブな自分しか見えてないとき

ネガティブな自分しか見えてないとき

マイノリティってなんだ、パブリックってなんだ。一般って、世間って。悪気のない言葉、“マイノリティだって自覚をもったほうがいいよ”そんなこと、暴力的だなって思ってしまった。傷付いたのか、自己防衛しようと同じだけ傷付けたのか。普通とか、絶対とか、そういうものが大嫌いなのに。大嫌いだと意識している時点で、その感覚に囚われてもいるな、って思う。逃れられない。
私の行動に深い意味はなくて、大層な意義もなくて

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クローゼットに着たい服がない

クローゼットに着たい服がない

浅草で、最近仲良くなった可愛い女の子と飲んだ翌日。きちんと終電を守って帰ったので、まだまだ飲み足りない。いつもより少しゆっくり起きて、台風みたいな雨があがってさっぱりした道を歩く。
街を行く人たちを見ながら、着たい服がないな、ってぼんやり考えた。今この瞬間に聴きたい音楽や、読みたい文章を見つけるのは、割と得意だけれど、自分自身が身に付けるものに関しては迷子になる。持ちたいもの、とも少し違う。鞄とか

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あの曲が流れやしないかと何度も胸が動く

あの曲が流れやしないかと何度も胸が動く

雨の音がする。もともと、今日は雨と風が強いから、早めの行動を心がけましょう、って最寄駅に掲示がしてあった。いつもより2時間くらい早い電車で、雨の日の満員電車って最悪だな、と感情を殺して1時間通勤する。傘をさして歩くのが下手で、水たまりに着地したり、背中に水が伝ってひやっとしたりしている。早く出勤した朝の会社の、しんとした静かな空気は好き。雨も、外に出なくて音を聞いているだけでいいなら、好き。これが

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何が好きなの?何が嫌いなの?

何が好きなの?何が嫌いなの?

夏になったらやりたいこと。
浴衣を着て花火を見に行く、昼間から暑いと言いながら下町でお酒を飲む、線香花火、夜風に当たりながら散歩する、星を見る、フェスに行く、プール、海、夏祭り、サッカー観戦、川沿いでだらだらする。

予定がない土日を過ごして、土曜日はやらなければならないことも放置して、ドラマを見てSNSを見て、自分の部屋でだらだらごろごろしていた。本当は片付けたい家事も、重い体が思うように動かず

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利他が利己、利己が利他

利他が利己、利己が利他

利他が利己になる、わたし。
利己が結果的に利他になるという、彼。
私たちが似ているようで違う所以はここにあるのかもしれない、アウトプットが同じでも、そこに至るまでの過程や動機が違う。

利他が利己、そこに自分はあまり存在しない、自分がどうしたいかっていうよりも、他者がやりたいことを実現させてあげたい、手助けしたいっていう思いで行動するのが自分のやりたいこと。深く考えたり打算的になる前にもう体が動い

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炭酸水とトマト、とろろ昆布

健全な時間に目が覚めて、ちょっとだけ家事をして、もう暑くなっている土曜日の朝、空いている電車で移動する。蔦屋書店で松井玲奈さんの新刊「カモフラージュ」を読んだ。短編集の最後に収められている「拭っても、拭っても」のなかの台詞が残っている。
“好きだった時間が長い分、その人が自分の体に染み付くんですよ。好きなもの、苦手なものもそうだけど。その積み重ねで俺たちは生きてるんだと思うんですよね。”
別に恋人

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