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自由を覚えて勝ち取った孤独

椎名林檎の新しいアルバム『三毒史』、好きなのは9曲目の「至上の人生」だ。何が、ってわけじゃない、音楽も芸術も舞台も、いつも明確に説明できる理由があって心を揺さぶられるわけじゃない。私の持ちうる拙い言葉で説明できない、表現しきらない何かが、確実に身体に届いていると思う瞬間がある。

それを、言葉や、言葉以外のものでも表現できる人に憧れる。だからこそ、言葉を磨きたいと思う。先日参加したブランドデザインについてのイベントで印象に残っている言葉がある。
“誤読可能性の余地を残す” ブランドとしての発信についての文脈で語られていたが、これは今の時代いろんなものに当てはめて考えられるなと感じた。何度もそのことについて考える、その人の見方で誤読する、正解だけを与えてしまうとその先の枠を超えて面白がってくれる人が現れにくい。そこも含めて、デザインできることが面白さなのかもしれないなと、ぐるぐる考える。そういう言葉を、そういう考えるための種みたいなものを、発信できる人になりたい。

何度も、時間を超えて耳を通り過ぎていく歌詞を誤読する、昔読んだ本を誤読する、そういうふうにして、何度だって心を動かしてくれるものに触れる人生を送ろう。本物に会いに行く、リアルをさわって確かめる、消えてしまっても思い出せるように。

#毎日 #なんでもないこと

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