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技ではない

1.技に固執しない

技に固執していると、基本的に上手くいきません。

何故なら、合気道の技は延べ数千種類あると言われており、

一つずつ練習してたら人生何回やり直しても足りません。

大切なのはその源流を捉えることです。

その源流とは何か。そう、理合です。

理は技を生み出す源流となります。

技は練習するものではなく、生み出すものです。

練習しなくはいけないのは、技ではなく理なんですね。

2.理を追及する

技に固執すると、技を生み出すという発想が生まれません。

換言すると、川の最下流から入ることになり、それ以上の応用・発展が効きません。

もちろん、技の練習が無意味と言ってるのではありませんよ。

技の練習も必要ですが、それ自体を目的化してはいけないということです。

理とは言わば材料です。

そして、材料から出来た料理が技です。

正に具体と抽象の世界なんですね。

当然、抽象度の高い物の方が応用が利くわけです。

3.技は生み出すもの

理の考えが根底にあれば、技は生み出すものという発想が自ずと浮かびます。

逆に、技に固執していると、この発想は一生、かかっても出てきません。

理を会得すれば、そこから生み出される技は変幻自在です。

翁先生に投げられた弟子は、毎回、違った技をかけられたと述懐しています。

これは、紛れもなく技ではなく理を追及していた証拠です。

師範が技を披露する際に、この技はどのような理に立脚しているのか。

その点を考えながら、稽古をすると一層、合気道が楽しくなるかと思います。

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