見出し画像

合気道とは自分に勝つ道

1.人間は変化を嫌う生き物

ホメオスタシスという言葉をご存じですか?

日本語では恒常性なんて言われたりするんですが、

簡単に言えば、体内環境を一定に保とうとする現象です。

例えば、思いっきり走ったとします。

そうすると、凄く息が上がりますよね?

半端なく息切れして、ハーハー苦しくて仕方ないと思います。

私も時間を守るのが苦手なので、しょっちゅう、走ってるんですけど(笑)

それは置いといて、これは、体内の酸素量を一定に保つ動きなんですよね。

つまり、恒常性が働いているわけです。

汗をかいた時も同じです。

発汗することで体温が過度に上昇するのを防ぎます。

このホメオスタシスのお陰で、私達は生命活動を維持できていると言っても過言ではありません。

ただし、注意しなくてはいけないのは、このホメオスタシスは心理的にも作用するということです。

つまり、何か新しいことに挑戦しようとする時も、

無意識にその変化に対して抵抗を覚えるのが人間なんですよね。

仮に、その挑戦が良いものでも、無条件に本能的にホメオスタシスが働きます。

当然、それは合気道にも作用するわけですよ。

相手とぶつからない、力に頼らない、脱力を徹底する、などの動作は常識から逸脱しています。

常識から逸脱することを人間は酷く嫌うわけですよ。

ですが、それは自分に素質がないのではなく、ホメオスタシスが働いているだけなんです。

この人間の性を知っているか否かで結構、違ったりするんですよね。

2.進化向上こそが生き残る道

世の中の変化は激しいですよね。

激しすぎて、居なくなったことすら気付かない、なんてことも多いと思います。

そういえば、あのお笑い芸人、最近、見ないよね?的なやつです(笑)

世の中が便利になるにつれて、人々が求める需要も変化しつつあります。

時代に適応するには、意固地に同じことを続けていては持ちません。

武道も同じです。

温故知新という言葉にあるように、守るべきものは守り、変えるべきものは変える必要があります。

なので、合気道も令和時代のニーズに合わせて変化しないといけないんですよね。

一方で、翁先生が大切にされてきた考えは、しっかりと守り抜く必要があるわけです。

ですから、私は合気道は遮断力として、今の日本いや世界に必要なツールだと思ってます。

この進化向上は日常においても重要な考え方です。

自分自身が変化を嫌う生き物だからこそ、敢えて変化することに貪欲になる必要があります。

自分自身を日々アップデートしていくことが、

この変化の激しい世界を生き抜く一つのカギになるからです。

3.自分自身には勝つ

自分の敵は自分なんて言いますが、正にその通りだと思います。

ホメオスタシスを自覚したら、そこは敢えて自分に厳しくなる必要があります。

何かに挑戦して上手くいかない時は、純粋にホメオスタシスが働いてるだけかもしれません。

このホメオスタシスを自覚して、克服することが自己成長のカギになります。

むしろ、この現象を知っているか否かで大きく心の持ちようが変わります。

合気道にはそういうエッセンスも含まれているんです。

本当に現代人にとって合気道は、うってつけの武道だと思いますよ。

今回は、合気道とは自分に勝つ道という話でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?