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合気道とは遮断力 その2

さて今回はその2(完結編)です。
その1をご覧になってない方は、ぜひ一読下さい!

1.相手に持たせる稽古

遮断力を身に着けるカギは、相手に持たせる稽古です。

合気道では相手にしっかりと持たせた状態で始める稽古があります。

流派によってはこういった稽古はせずに、

持たせない稽古から始める場合もあります。

私はこの相手に持たせる稽古が以前からお伝えしてる、

遮断力を身に着けるカギに成りうると考えています。

2.持たせる稽古は無視する稽古

これは意図として相手に持たれた手を極力、無視するということです。

実際、接触点の意識を消して動かすと、意外と簡単に動かせます。

相手を意識しないことで、接点の圧力変化が起きないため、

受け手は抵抗する術がないからです。

しかし、慣れるまでは時間がかかります。

一回できても時間を空けると元に戻ったり、

相手が変わると再現性が下がってしまったりなど様々です。

ただし、数を重ねると自然にできるようになっていきます。

それは、自分の潜在意識が変化していくからです。

最初は常識に囚われてるので、一般的に考えると動くわけありません(笑)

しかし、一見不利に見える状況でも、数を重ねることで無視・遮断できるようになるんです。

重要なポイントは、何か技を行うことが目的ではなく、

自分の常識や社会通念を根底から変えるということです。

ですから、私は合気道は実践型のセミナーだと思っています。

こういった遮断することの重要性は別に真新しい内容でもありません。

同じようなことを言ってる人は結構、いると思ってます。

しかし、私の主張として合気道を通じて、

うわべだけの知識ではなく実践レベルで身に着けることができるんです。

稽古において相手を意識してしまったら当然、手は動きません。

そうやって、本当に遮断が実践できているか、否かをその場で検証することができるんですね。

ここが合気道の大きな優位性だと私は思っています。

道端歩いていて、片手を握ってくる人がいるかと言われれば、
いません(笑)

ただし、物理的にはなくても心理的に同様な状況は沢山、
直面していると思います。

3.無視する稽古で自分を守る

これが正に武道を日常に活かすということに繋がります。

実際に稽古で得た経験が日常に活きるんです。

技というのは飽くまで川下であり本質ではありません。

重要なのは技を司る理を会得し、その練磨に励むことです。

その中で、このような武道のエッセンスが明瞭になってきます。

前回、お伝えした通り情報過多で常に人目に晒されてる

この令和の時代に武道は必須と言っても過言ではありません。

翁先生が合気道は全ての人間が通るべき道と言ったのも合点がいきます。

素晴らしい武道という文化を今後も廃らせてはいけないと思います。

これで合気道に興味を持ってくれた方が一人でもいると、とても嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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