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LGBTQ NEXT STEP~反対者側の立場になる~ NO MORE 鼻息攻撃

皆さんこんにちは。NY在住ダンサー、LGBTQIA+のLのアイカです。

以前、LGBTQ反対意見を全てぶった切った記事⇩を書きました。

本日は、「Next Step。”反論への反論”の次に必要なこと。: 反対者側に寄り添うこと」
について考えて参りたいと思います。


日本でも反対者の数が大分と減ってきているだけでなく、大きな訴訟(けじすべ訴訟)が始まっています。世界の流れ的にも、遅かれ早かれ合法化するだろうというのが私の見解です。

なので、NEXT STEPです!

「俺らの権利認めてくれよ!不公平だ!こんなにも不利益いっぱいあるんだ!反対!?上等だ!説明してやる!!」

という鼻息荒め攻撃ではなく、

①「事を大きくしないでくれよ。目立ちたくないんだから。」と思っている当事者
②子供が当事者と知り、なかなか受け入れる事が出来ない親御さん
③そして、現在反対派の人達(反対する人も不安なんです)


などなど、彼らの不安を取っていく事がより重要になってきて、それが理解を生み、皆が生きやすい世の中に繋がるからです。

つまり、反対者の意見や、不安に思ってる人の意見を聞き、それに答えることです。
(たとえ正論であったとしても、こっちの願望を伝えてばかりだと「んん~、、、分かるけどさぁ!こっちの事もちょっとは考えてくれたって良いんじゃない!?」と反対したくなること、皆さんも普段あるのではないでしょうか?)

具体的には「同性婚合法になったって、~~~にはなりませんよ。」など、正しい情報・知識を広めることなので結果的には今行われている事と似ているのですが、重点を置くところが変わります。

『同性婚を合法化する必要性を強く説くよりも、なぜか受け入れられない心の葛藤や不安への対処と、合法化する事で起きるかもしれないと言われている問題への対処/心配ご無用ならその理由を広める。』

つまり、「人権侵害だ!」と訴えるよりも、子供が当事者だったらどうしたら良いのかや、少子化には繋がらない理由説明や、同性カップル間の子供がいじめられるのではなどなど、考えうる問題についての説明、解決の提示に重点を移していくことです。

まずはなぜ鼻息攻撃が以前より必要ではなくなったのか、そして今どんな不安があるのかという事について、私の考えを述べさせて頂きたいと思います。

 
NO MORE 鼻息攻撃の理由① ~反対派意見の合理的微弱さ~

反対派の理由を知ろうと、改めてリサーチしました。

「彼らにも彼らなりの考えがあるから反対しているはず。だから、しっかり向き合ってこちらも考察しよう。」
「どれだけ反論するのが難しい主張があるのだろう。」
と思って。

しかし、個人、団体、どこも論理的に証明出来ていませんでした。証拠不十分、事柄と事柄の関係性の乏しさ。(え!?そこどうやって繋がった!?というような。)
そもそも自分達の意見に合理性が欠けているのに気付いているのか、都合の良い部分だけ引っ張って不安を仰ぐか、もしくは
「嫌なもんは嫌なの!」という主張になっているように感じました。
(団体として反対する事に意義があるからとりあえずしている、という印象も持ちました。入念に調べ挙げられたようには思えなかったので。)

「嫌なものは嫌」という主張は全然間違っていなくて、誰もが何かに対してもつ感情です。尊重されるべきものです。

しかし自分の意見を通したければその「嫌なものは嫌」という主張を、現在同性愛者がいる事で彼らが被っている被害、同性婚が認められることで起きうる被害、そしてそれらが、同性愛者が結婚を認められない事で同性愛者が今受けている被害よりも明らかに甚大であるという事を明確に提示して、誰もが納得出来るような説明を大々的にしないといけません。

しかしそれをしているところは、少なくとも私の見た中にはありませんでした。なのでこちらも攻撃をする必要はありません。向こうが攻撃してきていないのですから。ここに時間を割くよりも、他にするべき事はたくさんあるはずです。


NO MORE 鼻息攻撃の理由② ~賛成側のパーフェクトアンサー~

一方賛成側の意見は、私の様な個人も団体も、多くの方が本当にどうにかしたいという気持ちで調べ挙げて、大々的に声をあげています。

特に2019年2月14日に、同性間で結婚できないのは憲法違反であると各地で一斉に国を訴えた集団訴訟。
「結婚の自由をすべての人に」訴訟。(略して「けじすべ訴訟」東京、大阪、名古屋、札幌、後に福岡 *本日6/30 15時半~ 名古屋で5回目の裁判です!)

現在合わせて58人もの弁護士からなる弁護団がついています。
こちらはプロがガチで人を説得する為に調べに調べあげ構成したものですから、最強です。

正直、私もう必要ないやん!皆こっち見て!!って感じです。


各地どの裁判所に出された書面を読んでみても、同性婚が認められないのが違憲である理由、同性婚の合法化が必要である理由、憲法解釈の余地について、明治時代から現在までの国内外の歴史的・社会背景を説明しながら、大量の文献や過去の例を用い、これでもかと証明しています。長いものだと60ページ越えで。ぐうの音も出ないです。⇒こちら。

私の前回の記事でも、簡単にまとめています。


一方国側は何度裁判を開いても、「憲法は同性カップルの結婚を”想定していない”ため、民法で同性婚を認めていないことは憲法違反ではない。それ以上言う事は無い。」の一点張り。いくら原告側がその部分の説明をしても、「想定されていない。」の一つ覚え。
これ、国側の勝ち目どう見てもないんじゃないか?もし国が勝ったとしたらそれはもう「無理なもんは無理なんです!」がまかり通ったことになるのでは!?という感じです。

ということでこちらはもう、ほぼほぼどこを突っ込まれても痛くない回答が出来ています。後は落ち着いて、突っ込まれる度に丁寧にその回答をしていけば大丈夫です。


不安な理由とは

それぞれが不安に思う理由を考えてみます。

①「事を大きくしないでくれよ。目立ちたくないんだから。」と思っている当事者
②子供が当事者と知り、なかなか受け入れる事が出来ない親御さん
③そして、今反対している人達(反対する人も不安なんです)

<①そっとしといて欲しい当事者>

彼らは、マイノリティだと社会にバレたらいじめられたりからかわれたり不利益を被ると思っているから。反対されると思っているから。親を悲しませるから。
⇒つまり周りが、社会が認めていないからですね。

「別に言わなくても困ってないんだから良いんだよ」という当事者の方もおられるでしょうが、もし異性愛者と同じだけの権利があって社会から認められていたら?学校や会社でも嫌な扱いを受けない環境だったら?手を繋いで歩いてても誰も見向きさえしない社会だったら?超お得なカップル割に同性も適用されるなら?

それでも”言わない選択”をとりますか?

それでも言わない選択をするのは、もちろん個人の自由です。
異性愛者でも、好きな人やお付き合いをしている人がいる事を言わない人はいます。

「全ての権利や条件が異性愛者と同じだけあった上での言いたくないから言わない」のと、「本当は実は言いたいけど言えない」は違います。
彼らの中でも多くは、「本当は言いたい」という気持ちが隠れているはずだと思います。


<②当事者のご家族>

こちらの方々は、同性愛者だと何かと不都合が起きて、自分の大切な子供が幸せになれないのではという不安、子の幸せを願っている親心からではないでしょうか。

(A)いじめられずに、(B)悲しい思いをせずに、(C)将来結婚して子供を持って、(D)順調にキャリアアップして、という幸せが作れないのではと思うから。
⇒これも社会が認めていないからです。

(A):  教育システム内で「色んな人、愛のカタチ、家族、人種、(その他色々)がいる/あるんだよ」という事を小さい時から教えれば、色んな人がいる事が当たり前という感覚になり、わざわざいじめる事は無くなるでしょう。

(B):  ⇧このような考えを個人間や、企業/団体向けのセミナーでどんどん拡散していけば、大人の中でも理解が増え、心無い言動を当事者に向ける事は無くなっていくでしょう。

(C):  同性婚を合法化し、精子/卵子提供の制度や養子制度を同性カップルにも適用するよう整えれば、子供を持つことが出来ます。

(D):  (B)と同じように大人の中でも正しい情報が広まる事と、「会社内で性自認や性趣向によって不平等な扱いをしてはいけない」などの法律を作れば、性自認や性趣向によってではなく、その人の仕事の実力においてのみの昇進が下されるようになるでしょう。
(アメリカではつい最近、「性的少数者だからといって解雇することは違法」という判決が下されました。)

よって社会全体が認めて動けば、あなたの大切なお子さんも、異性愛者と同じような幸せを持つ事は出来ます


<③現在はっきりと反対している人>

彼らは本当の事を知らないから、色々問題を危惧して不安で反対、もしくはシンプルにキモいと思っている。
⇒前者には引き続き正しい情報の拡散。
後者には、例えば「色んな人いますからね、。会社でもどうも気に入らない人はいますよね?生理的に無理な人なんてたくさんいますよね?気にしてたら自分がしんどくなるだけですよ。人間関係と同じと思ってもらえれば良いですよ。嫌いなら関わらなければ良いんですよ。」など考え方の提示をしてみるなどの努力は必要だと思います。



まとめ


よって、これからは何よりも彼らが不安に思っている事に耳を傾け、ひとつずつ丁寧に答えていくことが重要です。そうすれば上記のように解決すべき問題が見えてきます。それをまた1つずつ丁寧に、相手の気持ちにもなりながら考えていくと、解決策も見えてきます。

そうすれば、反対者の不安が無くなってストレスも減り、反対者は少なくなります。反対されなくなると、もちろん当事者のストレスも少なくなります。皆が生きやすくなります。


残念ながら今の私は無名で拡散力もほぼ何もない状態です。今の自分に出来るのは私の身近な人、フォローして下さっている方々、たまたまこの記事を読んで下さった方々のみですが、その中のたった一人にでも、私の発信が役に立てば、力になる事が出来たら、その人が生きやすくなればと思っています。

なので、これからも発信し続けます。


次回からは、当事者のご家族についてだったり、社内での不都合(当事者にどう接すれば良いか分からなくて気をつかう等)などなどについて考えて参りたいと思っていますので、今後ともよろしくお願い致します。


それでは本日もありがとうございました。良い一日をお過ごしください☆

Have a good one!

Aika.


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