見出し画像

諦めない事の大事さ。ネガティブな事も強みに変わる。~「△△があったらな。。」なんて、〇〇っくらえ。~


「活躍してるダンサーとかアーティストって、ほとんど金持ちじゃない?子供の時からお金のかかるダンスのトレーニングして、専門の大学も行って、海外でも学ばせてもらってさ。良いよな、お金あって。」

「年単位で中断することなく、ずっといつもダンスに集中できる環境だったらな。」

「何かあったら頼れる人がいて良いよな。うちなんて、親無職で借金あるよ。」


まあなんてひどいネガティブ野郎かしら。


失礼いたしました。でもこれらは、昔私が本当に思っていたことなんです。
現在、「なんか良いこと言っている風」な発信をしていますが、これが昔の私なんです。
タイトルもお口悪めですし、初っ端から嫌悪感を持たれた方もいらっしゃるかもしれません。申し訳ありません。

しかし実は、これらが根っこの原動力となって、現在の私の活動に繋がっています。
どういうことかと申しますと、

「お金や学歴や社会的地位などの外的要因なんて関係ない。
それらを活かすも殺すも、自分次第。」

逆にいえば、

「そんなものに自分の人生、しょーもないものにさせられてたまるか!」

「だから、諦めない。」

「そんなものない自分なんかでも出来る事、証明してやる。」


先日公開致しましたダンスフィルムにも、そのような想いが込められています。


もしそれらの外的要因(お金、学歴、社会的地位など)のせいにして流されてたら、私どれも無いので、ダンサーやアーティストとしての活動なんかとっくに終わってます。

そこで本日は、

「諦めない事の大事さ。ネガティブな事も強みに変わる。」

そんなことを、私の経験を元にお話させて頂こうかと思います。


「金銭面・学歴・社会的地位」総合点最下位アングラファミリー

両親の離婚後、母が生きる為に就いた職業は、パチプロ、食品工場、ラブホテル(人の超ワイルドな性行為の跡片付けなんて日常茶飯事)や駅の清掃員(汚い目で見られるのも日常茶飯事)。事故により、現在無職。

元ヤクザ組長の父は、組の解散後、ずっと謎。きっとアングラ(^^;)。現在は深夜のコンビニ弁当工場。

母方のおば①は、生活保護、独身。
おば②は、薬局パート、夫は天候に左右される安定しない職業。

父方の親戚(在日コリアン)とはもう全く縁がないですが、9人兄弟中7人ヤクザ(現職は知らない)、残る2人の内1人は女性で1人は男性ですがピアニスト(この人だけなんで!?)

なので、お金も学歴も社会的地位なんてのも、全く無い。
税金とか納めてる!?みたいな、そんなアンダーグラウンドな環境で私は育ちました。

もちろんそれぞれの家庭で違う問題があります。
もっと辛い環境、明日食べるものも寝る場所もない人はたっっくさんいますが、少なくとも私の周りの方々と比べると、

家庭環境における「金銭面・学歴・社会的地位」総合点は、
私は最下層だと思います。


愚痴・言い訳・過去の嘆きを、強みに。


「お金は家族の縁さえも壊す。」と、私は特にお金に関するコンプレックスがひどく、お金の話になるとアレルギー反応並みに気分が悪くなっていました。

<あの時お金があったら、、、>
・家の中、外、レストラン、場所を問わない壮大な両親の日々のけんかはなかったかもしれない。
・夫婦げんかで窓ガラスが割れることもなかったかもしれない。
・割れた窓ガラスと埋め合わせる段ボールが、20年間コラージュし続けることなく、すぐに買いなおせていたかもしれない。
・私の為の母名義の学資保険を、父が無断で解約せず、離婚に繋がることはなかったかもしれない。
・父が逮捕されて、養育費が途絶える事もなかったかもしれない。(*何があったかは、こちらの記事をご覧ください。)
・私を育てる責任からくる、母一人にのしかかる苦労、ストレスがそんなにたまることもなかったかもしれない。
・その母の空気感を受けて私までピリピリストレスがたまることもなかったかもしれない。
・そんなピリピリした母と私による毎日の大喧嘩も、私が投げたドレッシングボトル崩壊によるカーペットのシミも、なかったかもしれない。
・父への憎しみが募り、縁を切ることもなかったかもしれない。
・授業料を払えず、大学を休学からの退学をすることもなかったかもしれない。
・NYで途中3年間踊ることがほぼ出来ず、適応障害になりかけることもなかったかもしれない。
<もしもお金持ちだったら、、、>
・小さい頃からダンスのみに集中出来て、専門の教育、学歴も手にして、もっと早くから実力と経歴をつけれていたかもしれない。
・働きづめになって帰ったらバッタンキューになることなく、自分のダンス活動の為に、体力と時間と頭の余裕を取れていたかもしれない。


でも私はこれらのおかげで、

・絶世期のバブリーヤクザ業界も経験し、”本物の”ヤクザは義理人情がアツくてすごく良い人達で、怖がる必要はないことを知っています。(阪神淡路大震災の時に、自衛隊よりも先に父たちが被災地に物資を届けにいったそうです。)

・私自身お金の為に高時給のパチンコ屋で3年働いたことで、職業や趣味としてパチンコが人生の大部分を占める人々の生活実態を知りました。負けてキレて暴言吐いて帰るのにまた翌日来る人をたくさん見、中毒の怖さも知りました。

・日雇いの工場派遣でも働いたことで、「その日の為に必死に生きる」人々を見ました。スマートな人達からしたらくだらないとか、バカにされる仕事かもしれないけど、それを誰よりも頑張って、働ける事に幸せ/やりがいを感じている人々を見ました。

・かたや某有名テーマパークや百貨店でも働き、キラキラハピネスを届けるには思っているよりもかなりシビアで厳しい事がある事や、人には裏表がはっきりとあるという事。つまり、良い意味でも悪い意味でも、「プロフェッショナル」を学びました。

・大学は退学したので学歴はないですが、難しい高校と大学に進学した為、エリートな人達が歩む人生の一部は知っています。(現大阪府知事と同じ高校です。)

・NYにはダンスじゃなくて料理の修行をしにきたのかと思う位、NYで魚をさばいたり出汁から全て手作りの和食を作りまくる日々が続いたことにより、日々の栄養/味/コストに困ることのない料理の腕をゲットしました。

・色んな人、世界を見てきたので、「自分にはもっと知らない世界がある。学んでいく必要がある。」ということを知っています。

・「ただ踊れる事」の幸せを知っています。


そして、現在に繋がる


上記が、過去のネガティブな事への愚痴と、それが強みになったポジティブな事リスト。

きっと、平均のダンサーが一生に関わるであろう数よりも、もっとたくさんのタイプの人々と関わる事が出来ました。

きっと、多くの人があまり持っていないであろう経験を、たくさん持っています。

また、アートをたしなむ人々が周りにいなかった為、私も以前まで全く理解出来ず、「アートを理解出来ない人の気持ち」「なぜアートが広まらないか」が分かります。

ですので現在、「色んな人がいる、十人十色、皆違ってそれで良い」ということを広める活動と、アートの敷居を取ってアートを身近に感じてもらう活動をしております。

ダンスにおいてもお金が無かったので、長期間誰かの元で専門的に学び続ける事が出来ず、自主練をしたり、予算がある時だけ学びに行くという感じでした。なので、(きっと)良い意味で何のジャンルか分からないと言われる今のオリジナルなダンススタイルになったのだと思います。


まとめ&おわりに


過去の体験は全て、愚痴や言い訳や無意味な嘆きにもなりますが、

「だからこそ経験出来た、”それが無かったら知らなかった世界”を知った。」

というプラスの体験にも変えることが出来ます。

発想の転換は簡単なことではないかもしれませんが、ただこれだけは言えるのは、

なんでもネガティブな事に繋げるネガティブ発想/思考では、どんどん不幸になります。

ネガティブは、ネガティブを呼びます。

これは迷信などでは全くなく、理にかなっている事です。

イライラしていたり、自暴自棄になっている時に取った行動で、「なんであの時あんなことしたんだろう!今なら絶対あんな事しないのに!」と後悔する事、あると思います。そしてそんな自分にムカムカして、ヤケ酒。「俺の人生嫌なことばっか!」と。
これも、気分がネガティブに寄っているから、好ましくない行動を取り、更に次のネガティブな行動に繋がってしまっているのです。
もしその時ネガティブな思考になっていなければ、その行動は取っていなかったはずです。


ですので、
過去に起きたものは仕方がない。
育ちが悪いのも仕方がない。
貧乏なのも仕方がない。

今コロナでこんな状況なのも、仕方がない。

大切なのは、

それらを今後の為に使ってやること。


「○○がないから、××が起きたから、△△があればやってるんだけど、、、はぁ最悪(*´Д`)」

を、

「○○がないけど、××が起きたけど、△△があれば良いっちゃあ良いんだけど、、、しゃあないな。」「さ、ほなどうしよか。」

に瞬時に変えて、ネガティブが入るスキを与えないようにする。
そして諦めずに他の方法や今出来る事を探す癖をつければ、どんどんポジティブで生産的な思考になっていきます。


「何があっても、諦めないで。」


本日はなんだかクサくなっちゃいましたかね。

でも根底は、「周りの事に、自分の人生決められてたまるかよ。」という泥臭い、反骨精神のようなものからです。

簡単な事ではないと思います。「アイカやから出来るんやろ!皆アイカちゃうねん!」と言われることもあります。だからこそこうやって、文章でもダンスでも、発信し続けています。

より多くの人が少しでも生きやすくなり、辛くならずにハッピーに、輝いていくお力になればと願って。


本日もありがとうございました。


Aika.



インスタグラムのフォローも是非よろしくお願いいたします☆


日本でのアートの普及の為、LGBTQIA+の人権の為、よろしければ是非サポートをお願い致します! お仕事依頼:執筆、インタビュー、ダンス、NYの写真撮って来て!などなど何でも大歓迎です!