LGBTQIA+ NYのドラァグクイーンショーをお家で楽しめるプライド月間2020
こんにちは。NY在住ダンサー、LGBTQIAのLのアイカです。
毎年規模が大きくなり、知名度も広がっているので既にご存じの方もおられると思いますが、
6月は世界的にプライド月間と呼ばれ、世界中でLGBTQIA+など、ストレートも含め全てのセクシュアリティ、性自認への理解を目的として、盛大にお祝いされています。みんな、胸をはって生きていこう!という月間です。
(日本は5月や10月)
特にNYでの盛り上がりは例年すさまじく、最終日のパレードでは世界の名だたる大企業から中小企業、個人団体まで多くの人がNYの町を行進します。
カラフルな衣装やメイクの人々、プラカードを持った人々、ダンサーやドラァグクイーンを乗せた豪華なフロートが、NYの町をこれでもかときらびやかにしてくれます。そして町全体が、全ての人ひとりひとりが、皆の愛のカタチを尊重し、皆の愛を感じ、皆の愛に包まれ、まるで夢の中で天国に来たかのような、まばゆい程の幸せなオーラに溢れるのです。
この為にわざわざバケーションを取り、世界中から多くの観光客やパフォーマーがNYに集まる程です。昨年はなんと500万人近く集まりました。
(最初は割と静かですが、だんだん盛り上がってきます。23’08辺りからの超ロングレインボーフラッグもまた圧巻です。)
ストーンウォールの反乱 It All Began Here.
事の始まりは1969年6月28日にNYで起こった、”ストーンウォールの反乱”。
ここから性的マイノリティ達の戦いがアメリカ全土で始まったと言われている歴史的大事件です。
ストーンウォールの反乱(1969):現在もNYの二丁目的エリアにあるゲイバーで起きた反乱。(私がNYで一番大好きなゲイバーです。)それまで迫害されてきた同性愛者らが初めて警官に抵抗し、5日間にわたり数千人が参加。それがきっかけとなり、アメリカでの同性愛者の権利獲得運動が加速しました。
(⇧ストーンウォール前。2016年のプライドパレードのマーチに参加した時の写真。毎年、ストーンウォール前がマーチのゴール地点となっています。)
昨年は反乱から数えて50年と言う大きな節目、そしてパレードは反乱の翌年の1970年に始まったので、今年はパレード50周年という大きな節目であり、昨年同様もしくはそれ以上に盛大なイベントが予定されていました。
ですがコロナの世界的大流行で中止。。。。
とはもちろんならないのがNY!!!
ダンスやミュージアムやコンサートに授業、あらゆるものがオンラインで行われている現在。NYのプライド月間も、様々なオンラインでのイベントが行われています。
しかし近年のプライド月間は、人権獲得や認知の拡散という本来の目的よりも、ビジネスだったり単なるお祭り騒ぎになっている傾向がありました。それに加えて今年は深刻な黒人差別問題 BlackLivesMatterもありますので、「もう一度本来の目的に戻ろう、もっと人権についての歴史から皆で、学びなおそう」としています。
なのでディスカッション形式が多く、もちろん全て英語になりますが、興味ございましたら是非こちらでチェックしてみて下さい。ほとんどが無料orドーネーション式で、$0~無限大で視聴可能です。
たくさんありすぎてどれを見ようかすごく悩むところなのですが、以下に私のおすすめのオンラインイベントを、日本からとNYからの1つずつ、計2つをご紹介させて頂きます。
学ぶ! 日本語での世界LGBTQレクチャー~米と台湾から、今後の日本を考える~
こちらは日本語で、アメリカと台湾における同性婚合法化までの歴史や道のりを学ぶことが出来るイベントです。
一般社団法人「Marriage For All Japan −結婚の自由をすべての人に−」主催
<ストーンウォール記念日・スペシャルイベント>
日本時間 6/28
①14時~16時ごろ配信(LIVE配信)
②20時~22時ごろ配信(アーカイブ配信)
無料
視聴方法などその他詳細は⇧のHPをご覧ください。
~以下公式HPより~
前半は、昨年末に、ジェローム・ポーレン著『LGBTヒストリーブック』(サウザンブックス社)を翻訳出版したジャーナリスト、北丸雄二さんに、この本を参考テキストとしながら、ストーンウォールから同性婚法制化の実現まで、アメリカのLGBTQの歴史を振り返っていただきます。
後半では、明治大学法学部教授の鈴木賢さんに、昨年5月にアジアで初めて同性婚を法制化した台湾について、その同性婚実現までの歩みを解説していただき、その経験から日本は何を学ぶべきか語っていただきます。
楽しむ! 世界のパフォーマンスが楽しめるイベント
世界中のドラァグクイーン、ダンサー、シンガーなどのパフォーマンスが日本にいながら、楽しめるイベントをご紹介します。
ウェブサイトによるとパフォーマンスがメインのようなので、英語が苦手でも楽しめる事と思います。
<NYC Pride 2020: On Top of The World>
NY時間6/28 夜18~21時 (日本時間6/29 朝7~10時)
料金は$20~(二千数百円)ですが、
PERFORMANCES, SHOWS, DJ'S, HOSTS :
Latrice Royale ( FLORIDA)、Allie X (LOS ANGELES)、Gottmik (LOS ANGELES)、Laganja (LOS ANGELES)、Rhea Litre (LOS ANGELES)、Glen Alen (LOS ANGELES)、Asher Levine (LOS ANGELES)、One-Half Nelson (PORTLAND)、Jocelyn Knobs (PORTLAND)、Violet Hex (PORTLAND)、Miss Toto (CHICAGO)、Aquaria (NEW YORK)、Halessia (SAO PAULO)、Amanda Lepore (NEW YORK)、Tommie Sunshine ( NEW YORK)、Mazurbate (NEW YORK)、Gayletter (NEW YORK)、Jodie Harsh (LONDON)、Mouse (LONDON)、Tom Peters (BERLIN)、Hungry (BERLIN)、Baby Jane (BERLIN)、Gloria Viagra (BERLIN)、DJ-Oh & DJ Déesse (ZURICH)、Jun (TOKYO)、Ansoni (TOKYO)、Allanah Starr (PARIS)、Cookie Kunty (PARIS)
ON TOP HOSTS (NEW YORK)
Linux 、Ryan Burke、The CT、Jeffrey Scott、Kiss、Lola Von Rox、Candy Warhol、Chlamydia、Muffy Queen、Mateo Palacio、Adventure Dave、Thee Suburbia、Vito Fun、J'Royce Jata、Princess of Chinatown、Sebastian Villa、St-Vezina、J Rosa、Yarinks Collucci、Glow Job 、Harrison Curley
こんなにたくさんの、世界中の出演者(日本人もいます)によるパフォーマンスを家にいながらにして観ることが出来るなら、ものすごく格安だと思います。私も観ます。詳細や宣伝動画は⇧のHPをご覧ください。
視聴方法:Zoom
チケット購入方法:(⇧のHPに行くと緑で囲まれた”Tickets"ボタンがあるのでそこをクリックし、希望のチケットを選択、そのまま画面の指示に従って入力。日本のクレジットカードでも大丈夫でした。住所は必須事項ではないので記入不要です。購入後、確認メールが届きます。Zoomのリンクなどの情報は、イベントが始まる2時間前と直前にメールで送られてくるそうです。)
終わりに ~黒人差別問題も、LGBTQIA+問題も、人権問題。
黒人差別問題、Black Lives Matterに関してただちに取り組んでいかないといけない所ではありますが、もちろん黒人にもたくさんのLGBTQIA+当事者がいます。ストーンウォールの反乱で一番最初にきっかけを作ってくれたのも黒人のトランスジェンダー女性と言われています。黒人の性的マイノリティ達は、非黒人にも差別され、黒人の中でもアンチの人々から差別されてしまっています。なので、LGBTQIA+運動、プライド活動をする事は黒人も含めて全ての性的マイノリティの為に、重要な事です。
同じクラス、同じオフィスにきっと一人はいる性的マイノリティの人たち。気づいてないだけで、割と近くにいます。教えてくれたらよいじゃん!と思うでしょうが、言えない、言いづらい。という状況です。
私は超オープンですが、私の周りの当事者でオープンに出来てる日本人は、ほとんどいません。やはり言いづらいようです。
家族に心配かけないかとか、、がっかりされるんじゃないかとか、、。同性なだけで、それ以外は至って普通の人が好きで一緒にいるだけなのに、それが誰かの心労に繋がってしまう状況があります。
ここを変えたい。なので、LGBTQIA+についても引き続き、記事にさせて頂きます。お役に立てれば幸いです。
では本日もありがとうございました。
本日も良い一日を/おやすみなさい。
Have a good one!
Aika.
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