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地質学と宝石学マガジン創刊のお知らせ

 このマガジンは『鉱物資源の秘密:地質学と宝石学の世界』シリーズの記事をまとめたものです。

 まず、マガジンのタイトルに『鉱物資源の秘密』が含まれていない理由についてご説明します。日本では『 #鉱物資源学 』はあまり知られていない学問分野であり、通常、『 #地球化学 』『 #鉱物学 』『 #資源学 』『 #地質学 』などの一分野として扱われています。このため、『鉱物資源学とは何か?』についての基本的な知識や情報が不足しているのです。日本において『鉱物資源学』という概念がほとんど根付いていないことは、Google検索結果からも明らかです。私の記事以外で『鉱物資源学』という用語を使用している例は、この記事を発行した時点でほとんどありませんでした。『資源鉱物学』という用語は、この分野で有名な秋田大学の情報としてわずかに見られましたが、『鉱物資源学』と『 #資源鉱物学 』は異なる概念です。

『鉱物資源学(Mineral Resource Science)』は、鉱物の発見、評価、利用、および管理に重点を置いており、国際的に認知されている学問分野です。一方、『資源鉱物学(Resource Mineralogy)』は、特定の #鉱物資源 の特性や鉱床の研究に焦点を当てています。『鉱物資源学』は広範な観点から資源を考えるのに対し、『資源鉱物学』は特定の鉱物や鉱床の科学的な理解に重点を置いています。

 秋田大学大学院国際資源学研究科・国際資源学部では『鉱物資源学』に近い分野が教えられています。日本国は #化石燃料 #鉄鉱石 #非鉄金属 #レアアース #希土類 )などの資源を大半を輸入しており、そのため『 #国際資源学部 』という名称に違和感を持たない人もいるでしょう。

 私は学者としての側面だけでなく、資源・エネルギー・食料生産や貿易などの国際ビジネスの経営にも携わっています。しかし、鉱物資源だけでなく #生物資源 #遺伝資源 #農作物 までをカバーしている私の視点からは、化石燃料や鉱物資源のみを教えている秋田大学の『国際資源学部』という名称には違和感があります。

 日本の #食料自給率 カロリーベースで約38%に過ぎず、食料に限らず #材木 #バイオマス などの生物資源の輸入国でもあります。さらに、窒素・アンモニア系肥料の90%以上も輸入に依存していますが、これらの資源が『国際資源学』の範囲から外れている点に問題があります。

 このマガジンでは、これらの違いを明確にしながら、鉱物資源学の面白さや重要性を深く掘り下げていきます。私の目的は、鉱物資源学の魅力を広め、この分野の知識を普及させることです。専門家による詳細な記事や最新の研究成果、実際の鉱物採掘現場や加工技術の紹介など、多岐にわたるトピックを取り上げます。

 また、このマガジンでは、 #宝石学 の世界も探求します。 #宝石 は、その美しさだけでなく、地質学的な成り立ちや採掘技術、市場価値に至るまで、多面的な興味を喚起します。宝石学に関連する記事では、宝石の種類、特性、加工方法、そして市場動向などにも焦点を当てます。

 読者の皆さんがこれらの記事を通じて、地質学と宝石学の奥深さと魅力を発見し、さらに学びを深めることを願っています。鉱物資源学と宝石学の分野での最新の動向、研究、そして発見について、このマガジンが貴重な情報源となることを期待しています。

つづく…

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