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ステイホームと言うけれど

おうちにいましょう。

と、たくさん言われるので「家」についてのお話。

以前の記事で、「気がすんだ」状態について言霊(コトタマ)的に考察してみた。

https://note.com/aieou36/n/nfd89c366c33a

目に映る外の世界が「清々しい=気が澄んでいる」状態であり、心の中も「執着のない=気が済んでいる」状態であるならば、その精神、内面宇宙においてもきっと「氣が住んでいる」状態だといえるだろう。

ややこしい表現だったが、今日の話を読むと少しは噛み砕けるかもしれない。


「氣が住んでいる」というのは精神世界に健全なエネルギーが満ちているというイメージで間違いないが、ではその「氣」が「住んでいる」場所はどこか?

やっぱり「いえ」なのである。

住み処という意味の「家」であり、それは「五重(いえ)」ともなる。

コトタマ学によれば、すべての現象が生まれてくるおおもとの宇宙は5階層からなっている。

各地のお寺などにある五重の塔にも5階層がみられるように、中国思想の五行(木・火・土・金・水)やインド哲学の五大(地・水・火・風・空)など、古くからの宗教や思想には、宇宙は五つの要素から構成されているとするものが多い。

五十音の言霊であらわすと「アイウエオ」の5つの母音がそれにあたる。

詳しい説明をするのは別の機会にするが、「アイウエオ」の言霊がまだ何もない先天宇宙の働きをしめしていて、現実世界のあらゆる現象(人間の思考も含めて)はこの5つの母音から生まれ出てくるとされている。

つまり、この「五重(いえ)」がすべての源なのだ。


私たちの肉体をベースに考えたら当然、それぞれが住んでいる場所が「家」と呼ばれる。

「家」は生活、生命活動の基盤である。

同じように、心の立場から見れば肉体が「家」にあたるし、また精神活動の基盤も心の中の「家=五重の構造」にあるということ。

言葉遊びのようだが奥が深い。

「いえ」をきちんとしておくことはとても重要だ。

それは身の周りをきれいに片付けることでもあり、健康を保つことでもあり、心をすっきりと落ち着けておくことでもある。


ステイホームで「家」にいるあいだ私たちは何ができるだろう。

単純に住む場所としての家を整理するのはもちろん大切だが、この機会に健康面を見直したり、心の平穏とは何かを気にかけるのもいい。

いろんな「いえ」と向き合いながら、豊かに日々を過ごそう。

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