仕事について #8 〜離職中にしていたこと〜
デザイン会社を3年程つとめ、退職した。
退職の理由は色々あった。
ひとつは、これまでの経験を生かし、絵や作品をつくって、展示がしてみたかった。
勤めていた会社はスペースの半分が貸しスペースになっていて、撮影や展示会に良く使われている場所だった。
退職する際に社長にその話をすると、「ながちゃんなら無料で貸すから、いつでも相談してよ!」と言ってくれた。
少し立ち止まってゆっくり作品をつくってみたかった。
その他にもちょこまかした理由は色々あったが、それはまた別の記事でいつか書くことがあるかもしれない。
わたしは自分の好きな世界観で撮影がしてみたかった。
3年間の経験を生かし、すべて自分でディレクション(いわゆる総監督という意味)して、自分の腕を確かめたかった。
人見知りながら、今までコツコツと大切にしてきた人脈と繋がりの糸を丁寧にたぐり寄せて、わたしはある2人に勇気をだして連絡をした。
大学時代、ファッションショーの授業で知り合った、モデルをしてくれていた後輩のHちゃん。
どんな撮影がしたいか、事前に簡単なイメージ資料を作っていた。
Hちゃんは出演を快諾してくれた。
もう1人は、プロカメラマンのTさん。
1社目で仕事をしていたときに知り合った。
女の子を撮るのがうまい。
恐縮しながらも、わたしはTさんに声をかけた。
Tさんも快諾してくれた。
そうしてできた、わたしたちの初めての作品撮りがこちら。
良いカット、ほかの衣装のカットなど、まだまだお見せしたいが、それはまた別の機会で。
今見返すと未熟な点もあるが、初めてで、3人だけでこれができたのは当時の自分の自信に繋がった。
結果、展示はできなかった。いや、しなかった。
中途半端なことはしたくなかったが、わたしは就活をはじめた。
就職するか、どこにも所属せずフリーランスとしてデザイナーをするかという選択肢の中で、わたしは就職することを決めた。
時代は、就職氷河期では無くなっていた。
もはや人手不足の時代。
6年間デザイナーとして経験を積んだわたしにはおそらくそれなりの需要があるだろうと見込んだ。
今回はじっくり、冷静になりながら、自分が会社を選ぶつもりで就職活動を進めようと思っていた。
お互いを見極めるようなイメージ。
会社側は、わたしの経験や、デザインのテイスト、性格、雰囲気が社風にあっているかを見る。
同じくわたしも、会社でやっていること、仕事の進め方、雰囲気、社内環境(残業が日常化していないか)、交通の便などを見る。
お互いの意思がうまく合致したら、晴れて就職だ。
就職活動から今の会社に入社するまでの経緯は、次に書くことにする。
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