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入社1年未満で念願の「ゼロからのサービスづくり」に初挑戦/プロダクトオーナーインタビュー

アイディア株式会社が2022年8月にリリースした、内航船員のための労務管理サービス「Aisea Crew(アイシア クルー)」。

その開発の裏側には、開発メンバーのエピソードのほかに「いつか自分の手で新たなサービスを生み出したい」という想いを胸に入社した、尾崎のもう一つのストーリーがありました。

今回は、初挑戦ながらプロダクトオーナーとして、新プロダクトの企画からリリースまで責任者として務め上げた尾崎にインタビュー。
サービスの誕生秘話、プロダクト開発における思考プロセスや意思決定について詳しく話してもらいました。

■プロフィール
事業戦略 企画立案:尾崎 護
新規プロダクトの企画立案、既存事業のグロース戦略を担当。
船舶保険の専門家としての経験を活かし、Aiseaサービスのスタンダード化に向けた戦略を策定。


創業期から培ってきたアイディアとの信頼関係

——はじめに、尾崎さんとアイディアとの出会いについて教えてください

私はもともと、アイディアと同じ海事産業で働いていました。約5年間、損害保険会社で船舶保険の営業を経験した後に、1年ほど官公庁へ出向し海事行政の経験を積みました。

実は、前職時代に知人から代表の下川部を紹介してもらったことがきっかけで、創業期のアイディアとは接点がありました。
アイディアのビジネスプランや事業への想いを聞き、非常に共感したことを覚えています。

そして、船舶保険とデジタルの掛け合わせで何かできるのでは?と直感。船舶保険の関係者と代表の下川部とで意見交換を行いつつ、協業の絵を描いていきました。

当時、船舶保険を利用されているお客様向けにセミナーを開催しており、そこでアイディアのサービス「Aisea」を海事産業の方に知っていただく機会を提供しました。

このようにアイディアと深く関わっていく中で「デジタルの力で海の安全性向上に貢献したい」という強い覚悟を感じたことと、下川部の人柄に惹かれて2021年5月に入社しました。

——現在の業務内容を教えてください

事業企画室にて、新規プロダクトの戦略立案から実行までを一貫して担っています。
また、お客様へのご提案のほか、新機能の企画やプレスリリースの配信まで業務は多岐に渡ります。現在は「Aisea Crew」の事業計画から営業推進まで行っています。

企画からわずか4ヶ月でプロダクト化を実現

——入社間もない尾崎さんが「Aisea Crew」のプロダクトオーナーを担当することになった経緯を教えてください

2021年11月頃、お客様にサービスのご提案をする中で「2022年4月に施行される改正船員法への対応に苦戦している」とご相談をいただいたことが、サービス誕生のきっかけです。
船員の労務管理業務の負荷を軽減させることが、早急の課題だと知りました。

その後すぐに国土交通省への聞き込み調査を開始し「この課題はシステムで解決できる」と確信しました。
12月から2022年2月にかけてはお客様へのヒアリングを実施して機能要件を整理しつつ、提案資料の準備を進めました。

そして3月に社内で提案を行い、代表の承認を得てプロダクト化が決定。その後「Aisea Crew」のプロダクトオーナーを務めることとなりました。

もともと新しいサービスやモノを生み出す経験を積みたいと考えて転職した背景もあったため、ついにゼロからプロダクトを創り上げることができると、念願のチャレンジにワクワクしましたね。

——プロダクトの企画から開発までの道のりを教えてください

まずは、船員の労務管理の現状を把握するため、現場へ何度も足を運んで元船員の方や船員を管理する方へのヒアリングを行いました。

お客様は自らの課題を言語化できていないことが多いです。よって、本当に求められているプロダクトを作るために、自分がユーザーと同じ立場に立つことを徹底しました。

ユーザーが日々誰と関わり、何を考え、どう情報を処理しているのか。そしてそれはなぜ必要なのか、どのような作業が面倒で、どのような時にストレスを感じるのか。

それらを自分がユーザー側の視点で語れる状態を目指しました

ヒアリングで得た内容を元に機能案を洗い出し、それをユーザーのワークフローに当てはめながら、画面遷移図を設計。

作成したモックアップをユーザーに見せてフィードバックを得る。これをとにかく繰り返すことでお客様が真に求める機能の仮説検証を行いました。

お客様からは機能に関して多くのご意見をいただいたのですが、最終的には「法令遵守」と「使いやすさ」にフォーカスしてプロダクト開発を進めていきました。

また、開発にあたってエンジニアとのコミュニケーションも初めてだったので、毎日コミュニケーションをとって主体的に取り組むことを意識していました。

要件定義の段階では、エンジニアやデザイナーの協力を得ながら細かい仕様を詰めていく必要があります。
議論を進める上で全員が同じ認識を持てるよう、図やフローを活用して作業プロセスを可視化するなど工夫しました。

現場の声を拾い、本当に求められているサービスを追求

——プロダクトの開発が進む中で、お客様の反応はいかがでしたか

開発当初は、お客様も新たに施行する法改正への漠然とした不安を抱えていらっしゃいました。そのような中、アイディアならやってくれそうという期待も持ってくださっていましたね。

実際にプロダクトをお見せしながら議論を重ねるにつれ、お客様からも「この方が便利なのではないか」と新しい提案をいただく機会が増えました。

リリースしたプロダクトを使ってもらった時には「期待通りのものを作ってくれたね」とのお褒めの言葉をいただけて本当に嬉しかったです。

また、新規のお客様へのご提案時には「このようなプロダクトが欲しかったんです」と感動していただけることもあります。

——「Aisea Crew」の企画からリリースまでを通じてどのような学びがありましたか

まずは、お客様の真のニーズを理解し、それをもとに行動することの大切さです。

ヒアリング時には機能へのご要望を多数いただきましたが、欲しいと言われるものをそのまま作ることが最良の解決策とは限りません。

まずは「なぜそれが欲しいのか」の理由を深堀りし、お客様自身も気付いていない真のニーズを引き出すことが、機能を検討する上で重要です。

そして、選択と集中によって、事業の成功確度が上がるということです。

プロジェクト発足当初は「よいプロダクトを開発すること」と「費用や納期を考慮しつつ事業として成立させること」のバランスに苦労していました。

そこで、多機能を売りとするサービスが多い中、必要でない機能を削りプロダクトをシンプルにすることにしました。

非常に勇気がいる決断でしたが、結果的にお客様にとっては使いやすさに繋がり、会社にとっては開発の時間やコストを削減できるといったメリットがあることがわかりました。

日々の業務が社会貢献に直結していると実感

——どのような人がアイディアの仕事を楽しめそうですか

主体的に課題に挑戦し、情熱を注げる人ですね。アイディアでは、ボトムアップで新たな企画や事業を提案できるので、ゼロから企画~実行までを経験できます。
今までやったことのない仕事にも挑戦してみたい人には、ぴったりの環境だと思います。

アイディアには、業界経験者から未経験者まで様々なバックグラウンドを持つ人がおり、それぞれが自身の強みを活かしながら活躍していますよ。

——最後に、アイディアに興味を持った方へメッセージをお願いします

海事産業には、環境規制や人材不足といった様々な課題があります。それらを解決するためにはテクノロジーの活用が叫ばれているものの、まだまだ浸透していません。

テクノロジーを駆使して海事産業の発展を目指すアイディアは、自らマーケットを切り拓きつつ、社会的意義のある仕事に挑戦できる環境です。

業界全体の革新と会社の成長を同時に体感しながら、日々の業務が社会課題の解決に結びついていると誇りに思います。
無限の可能性を秘めた海事産業のDX化に挑戦をしたい人は、ぜひ仲間になってほしいです。

アイディア株式会社では、一緒に働く仲間を募集しています。興味のある方は、こちらからエントリーください。

取材協力:CASTER BIZ 採用


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