NO4. 『餓死の危機にある最貧困者500人に食べ物を届けたい』プロジェクト 中途報告①
今回の記事では、私たちがたくさんの方々からのご寄付によって貧困層50人に食料と石けんを提供できたときのことについてお話しします。
前回の記事NO.3でもふれたのですが、私たちが食料支援に考えが至ったきっかけは、バングラデシュで困窮している人々からの声でした。
バングラデシュは3月26日にロックダウンを開始し、それにより貧困層の多くの収入源がなくなってしまいました。
パソコンを使う仕事(いわゆるホワイトカラーなど)に就いている人はテレワークという手段が残っていますが、バングラデシュの貧困層の人々はパソコンの使い方を知らない方が多くいます。
生活が困窮した人は、少しでも食べ物やお金を節約するために食事を一日一食に減らし、元気な若者は一日中何も食べない日もあったりしています。
さらに食料がなくなれば、親戚の家々を練り歩き、食べ物を分けてもらうようにお願いして回ります(バングラデシュ人は親戚との絆が強く、200〜300人ほど親戚がいます)。
このように、人々は周りの人に助けを求めるようになり、私たちのメンバーのサジャールの家にも人が訪れるようになりました。
サジャールは最初の二週間ほどは快くお米などを来る人々に持ち帰らせていたのですが、彼の家もあまり裕福な家庭ではないので、すぐに余裕がなくなってきました。
サジャールのお父さんは、家族を守るために人助けをやめるように何度も彼に言ったそうですが、人を助けずにはいられないサジャールは何度もお父さんと衝突したこともあったそうです。
しかしそんな熱い思いを持っていたとしても、バングラデシュにはアルバイトという雇用形態は存在していないので、彼もお金を稼ぐことができません。
サジャールにとっては村人全員が友達です。
誰がどう苦しんでいるのかを簡単に想像することができます。
彼は目の前にいる人を助けられないことを悔やみ、学生時代の2000人の友人にメッセージを送り募金を集め、支援を必要としている人々に食料と石鹸を提供し始めました。
サジャールと彼の仲間たちは、バングラデシュ人の学生から集めた募金によって、200人に食料と石鹸を提供しました。
今ではサジャールのお父さんも協力してくれているそうです。
そして今回、私たちとこの活動を知ってくださった方から寄付をいただき、さらに50人に一週間分の食料を提供することができました。
合計で250人に食料を提供できたことになります。
その様子をYouTubeで公開しています。
また、私たちは、クラウドファンディングで50万円を集め、さらに500人に食料を提供したいと考えています。
「コロナ時代」は、貧しいものも富めるものもみんな厳しい状況にあります。
そんな中でも支え当て生き抜いたという思い出を残していきたいものです。
私たちの活動などに興味を持ってくださった方は、ぜひこちらのメールアドレスまたはコメントなどまでお願いいたします!
Email: aide.bangladesh@gmail.com
文責:松本・水城