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[社員インタビューvol.10]新入社員が社内を盛り上げた企画とは

こんにちは、プロダクションマネージャーとして5月から入社したAID-DCCの上村です。
今後、情報をどんどん発信していくので、お楽しみに!

AID-DCCでは新入社員を対象に新人課題を実施しています。同時入社の複数の社員が1ヶ月程度の期間で社員全員にインタビューをして、その結果を何かしらでアウトプットをするというものです。社員全員と会話する機会を設けることでコミュニケーションをスムーズにしたり、同期同士の絆を強くすることを目的に、10年以上前から行なっています。

今回は新しく入社された、アシスタントプロデューサーの石井さん、デザイナーの田中さん、エンジニアのガバンさんがAIチャットを題材にした課題に取り掛かってくださいました。

AIチャットにした経緯や制作過程にあったお話などについて、早速伺ってみましょう!

左から田中、石井、Ghabban


石井 秀樹

ASSISTANT PRODUCER
学生時代にAID-DCCのworksを目にしたことをきっかけに作り手を志し、インターンを経て新卒として入社。
2001年生まれ、長野県出身。
家では常にラジオか海外スポーツが流れている。

田中 杏
DESIGNER
デザイン制作事務所を経て、AID-DCCに入社。
趣味は旅行、体を動かすこと、そして食べること。
最近は公園に行ってキャッチボールにハマっている。

Mohammed Ghabban(モハメド ガバン)
ENGINEER
新卒でAID-DCCに入社。
サウジアラビア生まれ、エジプト育ち、サウジアラビアとフィリピンのハーフの国際人。
永遠に音楽を聴きながらドライブしたい。
学校でめっちゃ悪口を言われるAIを作りました。

ーはじめにAIチャットはどういう流れで決まりましたか?

石井:AIDは大阪と東京にオフィスがあり、リモートで働いている人もいます。案件で一緒になる以外に社員の皆さん全員と話す機会がないので、擬似的に話ができる場面を作れたらいいねと3人で話していました。そんな中、ガバンさんがAIチャットならいつでもコミュニケーションの場が作れるのではとアイデアを出してくれました。

会社のみんなと繋がるツールがほしい

AIチャットのUI画面

ーなぜこのタイミングでAIチャットなんですか?

ガバン:今の時代に合わせてみんなもAIツールを使っているだろうな〜と思って、、、笑
新人課題ではみんなユニークなものを作成していると聞いていたので今の時代のものを作りたかったんです。

ー確かにAIは今の時代にぴったりですね!それぞれの役割について教えてください。

石井:僕はプロデューサーとしてプロジェクトのまとめ役をやったり、インタビューのアポを取ったり、チャットのプロンプトを作るために一人一人の性格や特徴を聞き出してまとめていました。
ガバン:私はWebサイトの全体的な仕組みとAIチャットボットの実装を担当しました。
田中:私はデザイン面で画像の加工とロゴを制作しました。レトロっぽいデザインにしようと3人で話していたので、それに合わせてピクセルアートにしたり、わざとバグっている感じにして、レトロっぽさが出るように制作しました。

ーレトロ…?!その発想はどこから生まれましたか?

石井:元々、近未来感のある実験室のようなデザインにするか、80〜90年代から見たSF映画のようなデザインにするかの案が出てて…制作期間1ヶ月の限られた時間とチャット要素を考えて、結果的にレトロにしました。
ガバン:最初は「SUPERHOT」というPCゲームの案が出てから始まりましたよね。

※『SUPERHOT』とは、2013年初発の主に銃を使って敵を倒していくシューティングゲーム。

ガバン:ゲーム自体のGUIがめっちゃレトロな感じかつシンプルなデザインだったので、参考にしました。あとは、AIチャットという近未来感あるものと見た目の部分でコントラストをつけたかったのもレトロにした理由の一つです。そうすることでユニークさも出したかったんです。

見やすく面白いUIと最新のテクノロジーを融合させる

ー制作から発表に至るまでの流れを教えてください

石井:新人課題をやって欲しいと上司から話があり、同期入社のこの3人が集められ、1ヶ月半ほどの期間をもらってスタートしました。社員全員にインタビューをするということだけが決まっていて、あとは自由に制作をするという感じです。しかし、社員は約50人いるので、1日数人ずつインタビューする必要があり、その中で並行してアイデアをまとめていくのは苦労しました…笑
早い段階でAIチャットにすることが決まっていたので、インタビューの内容はあまり決めずに平たく聞いていくことにしました。デザインは田中さんに制作してもらい、開始から1ヶ月後くらいに落とし込めたので、その後社員さんの自己紹介をプロンプトにまとめてガバンさんに反映してもらいました。

メンバー全員にオンラインでインタビューを敢行

ー3者間でうまくコミュニケーションをとりながら進めていく必要がありそうですね。そのあたりはスムーズにできましたか?

田中:最終的にはガバンさんがアウトプットしてくださるので、案がすぐに出たらガバンさんに実現できるかどうかを確認して、3人で話し合っての繰り返しで、コミュニケーションはうまく取れていたと思います。どの作業にどれくらい時間がかかるかなど業種が違うとわからないこともあり実現性については、かなり入念に話し合いましたね。
石井:そうですね。3人とも0→1のものを作ることが入社してから初めてのことだったので、意見のぶつけ合いではなく、着地点を探りながらうまく解決できるようにディスカッションしていましたよね。

問題点があったらすぐに話し合う

ーお互いを理解しながら制作している雰囲気がいいですね。ここで改めて作品のコンセプトを教えてもらえますか?

石井:社員の皆さんがAIクローンとして格納されているという設定です。擬似的に社員全員と話せる場所をコンセプトに制作しました。チャットはインタビューの内容が忠実に再現されていると思います。出てくる情報は、性格とその人の趣味嗜好、役職や仕事内容をマストで入れました。

ーインタビューされた時、人によって趣味嗜好は何パターンかあったと思うんですが、パターン以外の情報も出てきたりするんですか?

ガバン:AIクローンはクローンであると認識させた上で、嘘をつかせないことを前提に制作しました。例えばチャットで趣味を聞いても、インタビューで聞き出した情報以外は絶対に答えないようにしています。そのためできるだけ情報のない質問にして、一つの質問に答えるだけにしたくて笑 もちろん集めた情報以外の会話も問題なく答えることができます。集めた情報以外の話題をこちらから話しかける場合、「この趣味どう思いますか?」に対する意見くらいは返ってくるようにしています。ただ、「これはあなたの趣味ですか?」って聞くと「すみません。その情報はありません。」と逃げるように設計しています。

ー話を深掘りしたらどうなりますか?笑

ガバン:細かく聞かれたらなんとかなるようにしてくださいって感じで設定しています笑 絶対に嘘はつかないですけどね!

ー嘘はつかないんですね笑 その他に工夫した点はありますでしょうか?

田中:主に人柄の部分ですかね?
石井:発表前日に完成したものを見返したら、口調とかが似ていない人もいて…僕ら3人から見た社員さんの印象を文言から伝わるように工夫しました。
田中:例えば、社長のチャットは最初敬語で設定されていて固い印象だったんですが、実際はもっとフランクな方なので、喋り方の設定を親しみやすさが出るように変更しました。他にも口癖や方言がある方など一人ずつその人らしさが出るように再現しました。ガバンさん、前日に詰め込んですみません…笑
ガバン:気にしないで〜笑

一人一人の個性を設定

ー最後の最後まで再現クオリティは詰めたんですね!反対に苦労した点はありましたか?

ガバン:このWebサイトはDjangoっていうフレームワークで制作したんですが、初の試みで学びながら作るという手探り状態だったので、期限内に作ることは大変だったかなと思います。
石井:あとはインタビューじゃないですかね?いかに情報を聞き出すかは特に難しかったです。しかも初対面の方も多かったので常に緊張していました。

ーあまり特徴がない人はどのように特徴をつけましたか?

ガバン:仕組み的に話すと、AID-DCCで働いていることとその人の役職を標準にしており、そこに追加の情報を加えることによってそのクローンがどんどん面白くなっていくんですよね。インタビュー時に多く話した人はかなり面白いチャットになったと思います。逆に一問一答になっちゃった人は、最低限の標準情報をベースに会話する形になってますね。

ー全社に向けた完成発表会では主に石井さんがプレゼンされていましたが、伝え方で工夫したことはありますか?

石井:完成してから誰にも見せていなかったので、コンセプト等の説明を入れつつ、画面共有をしながら実際にチャットで会話する様子を見てもらいました。思ったよりも皆さんの反応が暖かかったので、僕が補足説明を入れずとも感じ取ってくれたところは多かった気がします。

ー作品を作り終えた感想を教えてください

ガバン:作ってよかった!この機会のおかげでよくAIDのメンバーと関わることができたし、少しでもその人の特徴をインプットできたのでよかったなと思います。チームで最初から最後まで作ることが入社早々にできて良い経験になりましたね。
田中:30分以上お一人ずつ話すことは緊張しましたが、その分普段の会話よりも知れることが多かったのでとても楽しかったです。これまでの新人課題はインタビュー結果を読み物のようにまとめている作品が多かった中で、これまでと違うインタラクティブな作品を作れたのはガバンさんのおかげですし、新しいことにも挑戦できたので私自身とても勉強になりました。
石井:まずサイトの制作自体することが初めてだったので、新人課題という形でやらせてもらえてよかったなと思っています。何よりもみなさんとインタビューする中で、相手のことを知ると同時に僕たちのことも少しは知ってもらえた気がするので、とてもいい機会をいただいたと感謝しています。

ー今後の意気込みを教えてください

ガバン:人を感動させられるような作品をもっと作りたいなと思っています。AIを嫌っているクリエイターさんが多い中で、AIは人の代わりをするのではなく1つのツールとして役に立ちたいのでこの想いをみなさんに伝えたいです!
田中:初めての転職でAIDに入社し、毎日たくさん学びがあり刺激的で楽しいです!今までやってきたことを活かしつつ、おもしろいことをたくさんやっていきたいです!
石井:まずは自分の案件を持てるようになることを目標に、音楽やファッション関係の案件にも携われるようになりたいです!


AID-DCCでは、枠に囚われず、幅広くアウトプットできる環境があります。ぜひお気軽にご連絡ください。

撮影:渡邊 允規、田中 杏
協力:Mohammed Ghabban、田中 杏、石井 秀樹
執筆:上村 未有


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